みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「私の新聞活用法」上野千鶴子さん/新刊書『男おひとりさま術』(中澤まゆみ)『幸齢な生きかた老いかた』

2010-06-28 19:10:08 | ジェンダー/上野千鶴子
昨日までの大雨もあがって、朝から真夏に太陽が照りつけています。

きょうは、連れあいの「一般質問」の日なので、午前中は洗濯をしながら、
「市民派議員になるための選挙講座」の案内のレジメの最終確定。
選挙講座については、明日から、公開して参加者を募集しようと思っています。

午後は、議会傍聴のために、山県市役所へ。
あっという間に、一日が過ぎてしまいました。

たまっていた新聞を切り抜いていたら、土曜日の読売新聞に、
「【私の新聞活用法】 読解力培う生活習慣」という上野千鶴子さんの記事を見つけました。

【私の新聞活用法】 読解力培う生活習慣 
     上野千鶴子さん(東京大学教授)

 2010.6.26 読売新聞

 たくさんの文献や数値を元に理論を構築するには、読み解く能力が欠かせない。単なる要約や思いつきを口にする学生たちに向かって、こう喝破したものだ。
 「この分析能力の差は、何でつくか知っているかい? 教養の差や。新聞を読みなさい」(『サヨナラ、学校化社会』より)」。少女時代からの「活字中毒」で、包み紙に使われた新聞まで丹念に読んでいたから、当然のカウンターパンチなのだ。・・・・(中略)・・・・「新聞が、ブランドの信頼に裏付けられた、信ぴょう性の高い報道を実現しているということです。地道な調査報道に多くの記者を投入して、社会に問いかける。これは新聞にしかできない」
 ジェンダー研究の先駆者。最近は高齢社会の福祉問題へも領域を広げるなど、時代の変化をいち早くかぎ取り、切り結んでいく。「どんな時代になっても、新聞だけはやめられない。身体化した生活習慣だから」
(松本美奈)


新聞は5誌を購読しているし、本がないと落ち着かないほどの「活字中毒」なのだけれど、
読解力がついてるという実感、ないなぁ。
読むのは早いので、たぶん、右から左に抜けていくのだろう・・・
分析能力の差は、「知力の差や」(笑)。

そういえば、10日ほど前の新聞にも、上野さんの記事が出ていた、と思い出し、
新聞の山をひっくり返して捜しました。

 【私だけのふるさと:あった、あった】
 デザインワークにも「こだわった」
 ■上野千鶴子「スカートの下の劇場」河出書房新社(1989年)


 「私はパンティにこだわった。パンティにこだわる女にこだわった。女のパンティにこだわる男にこだわった」と「あとがき」に書く通り、下着の変遷から男女のセクシュアリティーの差異を論じた画期的な一冊だ。
 半透明のカバーを取ると、いきなり太ももあらわな下着の女性の下半身。本文中にも、下着の広告写真が随所に登場する。頻出する「パンティ」「性器」「セックス」などの用語。下手するとエロ本のノリだ。
 しかし、装丁を含む鈴木成一のデザインワークが、この日本ジェンダー論の名著を、すこぶるファッショナブルに見せることに大いなる助力をした。本書のもう一人の著者はまちがいなく鈴木成一だ。
 上野千鶴子はいまや東大教授におさまり、「おひとりさま」をヒットさせている。還暦も超えた。本書は1989年、すなわち昭和から平成への変わり目に出版された。「女性の時代」への橋渡しを予感させる「スカートの下の劇場」は今も現役だ。(古本ライター・岡崎武志)
毎日新聞 2010年6月17日 東京夕刊


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ここからは新刊書の紹介です。

「法研」の編集者、弘さんから、中澤まゆみさんの最新刊、『男おひとりさま術』が届きました。
前著の『おひとりさまの法律』とともに、上野さんの『男おひとりさま道』の姉妹本ともいえる本ですが、
中身は、上野さんの二番煎じではなくて、「かゆいところに手が届く本」。
おススメです。

 『男おひとりさま術』(中澤 まゆみ著/ 法研 (2010/06)  
   
   目次
   第1章 なにはともあれ、まず自立
   第2章 自分のからだは自分で守る
   第3章 どうなる老後のお金
   第4章 今の家は終の棲家か
   第5章 ありあまる時間をどう使う?
   第6章 介護は突然やってくる


上野さんからは、出たばかりの『幸齢な生きかた老いかた』を送っていただきました。

   

帯とまえがきは上野さんが書いてみえます。
執筆者は「向老学会」で知った名前がけっこうあって、楽しく読みました。

 『幸齢な生きかた老いかた』
(著者: 青木みか・高橋ますみ/向老学実践編/風媒社/2010/06/23)

○内容説明
老いを楽しく、充実して生きるための「向老学」の立場から、セカンドライフを豊かに生きる“幸齢者”たちがその秘訣を教えるエッセイ集。上野千鶴子氏推薦「この本から伝わってくるのは、おひとりおひとりの強烈な個性。それがユニークな人生の軌跡を描く」。


■目次
幸齢な生きかた・老いかた 上野千鶴子

1▼▼▼おひとりさまもいろいろ
日々小さな感動に生きて 猪木 千里
我が家に仏壇が来た日 門  玲子
妻を看とって 柴田 勝正
短歌とともに ─志気高し 篠田 史子

2▼▼▼着る楽しみ
着る楽しみ ─着脱しやすい衣服デザインを追求して 後藤 喜恵

3▼▼▼食はいのち
生活習慣病の予防 江川晴美・鈴木真由美・仲田友紀子
イラスト・肥田 桃子
食育活動と老々介護道中を生きる ─栄養士として栄養士教育者として 五十嵐桂葉

4▼▼▼当世終の棲家事情
特養ホームへのアンケートと訪問調査 加藤 守彦

5▼▼▼リタイア後のいきいき人生
還暦コンサート 間瀬 穂積
古希の登山 ―インド・ヒマラヤとニューギニア・ウイルヘルム山 加藤 守彦
安心して老いるための街づくり 渡邉千枝子
定年退職して二十余年 青木 みか
私のライフストーリー ─学びの人生に挑戦 伊藤シヅ子

6▼▼▼人生終りよければすべてよし
葬送の行方 ─「わたしらしく」する葬送 宮地 利枝
特養ホームせんねんむらにおけるターミナルケア
  ―ナーシングホーム・ホスピスの実践 中澤 明子

7▼▼▼がんとの共生
がんの子どもたちとも仲良く 木下  
再び輝く生命の灯 神谷  史
がんを抱いて平和運動 青木 みか

8▼▼▼認知症への対応
回想法とは 梅本 充子
回想法に参加して 星  茂美
元気な高齢者の回想ワーク 澤つや子
お願い、ボケないで ―発病・治療・介護の現状 青木 みか

9▼▼▼老いを楽しむ
向老学と私 澤つや子
“幸老学”しています 豊田 秀雄
便り ─向老学会に参加して 篠田 史子

10▼▼▼「向老学会サロン」10年の歩み
向老学会サロン10年の歩み 菅加壽子・澤つや子

あとがき ─平和な世相、生きいきシニア 青木 みか


上野さんのベストセラー『おひとりさまの老後』の内容をめぐって、
『週刊ポスト』誌上で、内田樹(うちだ たつる )氏と上野さんとの間で論争が起きています。

内田氏が5月に一方的に、『週刊ポスト』で、
「上野千鶴子に大反論"「おひとりさまでは男も女も生きられない」と、
上野さんを批判し、それに上野さんが反駁されているのです。

この論争については、内田樹氏の言い分があまりに雑駁でひどいので、
上野さんの反論とともに、近いうちにブログにアップする予定です。


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6月27日(日)のつぶやき

2010-06-28 00:48:16 | 花/美しいもの
09:40 from web
毎日ボートマッチ「えらぼーと」ためしてみました。間違えて押したらちゃんと反映されてておもしろいです。・参院選毎日ボートマッチ、25日スタート
http://mainichi.jp/select/seiji/eravote/
17:42 from web
今日のブログ。○紫陽花・あじさい・アジサイづくしby「なばなの里・あじさい・花しょうぶまつり」7月4日まで http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/66d01c6558f24e20c73264fe2d879697
by midorinet002 on Twitter
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