上野千鶴子さんの感動的な講演「生き延びるための思想」/【悩みのるつぼ】性教育はオトナのほうが必要

昨日の上野千鶴子さんの「生き延びるための思想」、
感動的な講演でした。

　　

WANでライブ中継をしたので、わたしもパソコンをつないで、
生講演を聴きながら、ライブを見ながら、
リアルタイムで約2時間の講演をツイートしました。

ツイッター＠みどり

　　　

講演会のあとは、「上野先生ありがとう」パーティ。

サプライズもいっぱいで、上野さんを慕う教え子のみなさんが集まって、
あたたかく感動的な時間をご一緒させていただきました。

　　

　　　

わたしも。　

上野さん、ありがとう＆おつかれさまでした。


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感動的な講演を聴いた昨日は、「悩みのるつぼ」も上野さんの回答の番。
硬派から軟派まで何でもこなす、多芸多才の上野さんです。

朝日新聞の土曜別刷り「ｂｅ」を楽しみにしているのですが、
昨日も出がけに急いで読んできました。

息子にどう性教育すべき？ 質問者　主婦　３０代 2011.7.9 朝日新聞 　６歳と４歳の息子がいる３０代の母親です。 　幼稚園年長の長男は、見たこと、聞いたこと、疑問に思ったら何でも知りたがります。毎日「人は死んだらどうなるの？」「地球には、どうして重力があるの？」などと聞かれ、一緒に調べてでも、わかりやすく答えるようにしています。先日は「僕はママのおなかから生まれたって言うけど、どこから出てきたの？」と聞かれ、「どこだろうね～」と答えると、「自分で産んだのに、どうして分からないの？」と言われました。 ・・・・(略)・・・その下にあるタマはどんな役目があるの？」と聞かれ、「大人になったら赤ちゃんの種を入れておく大事なところなのよ」と話すと、翌日お友達にも教えてあげたと報告され、とまどいました。 　姉妹がいれば、何となく分かっていく生理のことも、家庭内で唯一女性の私が隠すと、全く分からず育ったり、隠せば隠すほど早いうちから変な方向へ興味が出てきてしまったりしたら……と心配になります。どう答えれば良いのでしょうか？ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 回答者　社会学者・上野千鶴子 性教育はオトナのほうが必要 　なぜだかわたしのところには、下ネタ系の質問が集まるようですが、気のせいでしょうか。 　このご質問の答えはとてもかんたんです。できるだけ早く、正しい性的知識を息子さんに教えてあげてください。６歳や４歳だからって早すぎるということはありません。パパの男性器とママの女性器が結びつきあって受胎が生じ、胎内で赤ちゃんの種が育ってママの股のあいだから生まれる、と。 　もしそうしないなら、息子さんの性情報の仕込み先には以下の三つの可能性があります。 　（１）子ども仲間のませたお友だちからの口コミ情報。これはまちがいが多いだけでなく、ひそひそ話のような隠微さを伴います。 　（２）オトナの読み捨てた週刊誌や雑誌などメディアからのエロ情報。これもまちがいだらけで、そのうえ偏見にあふれています。 　（３）ネットのアダルトサイトやレンタルアダルトビデオへのアクセス。こちらはもっと問題だらけです。童貞のうちから、顔射なんて覚えられたら困るでしょう？ このうちどれがいいですか？　どれも困りものとお考えなら、きちんと正しい性知識を伝える方がずっとましです。自分の口から言うのがむずかしければ、世の中には子ども向けの性教育の絵本や書物が年齢に応じて刊行されています。それを読んであげたらいいでしょう。 　その際、必ずパパとママが愛し合ってセックスしたこと、セックスはキモチよい行為であること、そしてキミはこの世に歓迎されて生まれてきたのだよ、ということを伝えてください。セックスとは子づくりの行為だということを伝えましょう。子どもをつくる気持ちがなければ、きちんとそのための手段を講じなければならないことも。いずれの場合も必ず相手の同意がいること、同意なきセックスは犯罪だということも教えておく方がよいでしょう。 　正しい性知識があれば、息子さんは子ども仲間のまちがった性情報を、「それはね……」と正してくれるでしょう。そして子ども仲間の尊敬をかちえるでしょう。少々うざがられても、正しい知識にまさるものはありません。そのためにはまず母親のあなたが正しい性知識を持つこと、そしてそれを口にすることを恥ずかしがらないことですね。性教育がほんとに必要なのはオトナのほうである場合が多いものです。 題字・イラスト　きたむらさとし

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