みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

参政権70年の節目に★女性と政治/『日本の女性議員 どうすれば増えるのか』 三浦まり〈編著〉/インドハマユウとヘメロカリス

2016-06-27 15:59:01 | ほん/新聞/ニュース
ひっそりとインドハマユウが白い花を咲かせています。

周りの木に絡みついたヤブカラシを抜いたら、
優雅なすがたを現しました。
  

  
インドハマユウの後ろには、真っ赤なヘメロカリスが咲いています。


  
白いインドハマユウの花と、ヘメロカリスの赤のコントラストがきれいです。

オレンジ色の八重の花は、ヤブカンゾウ。
一重の花はノカンゾウと言います。
  
どちらもヘメロカリスの仲間で、ユリ科の一日花です。

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後半は、女性と政治の記事。
参政権70年というのに、今回の参院選でも女性候補は増えていないですね。

ザンネンながら、選挙区選挙には女性候補者はいませんが、
比例代表選挙では、「政党名」もしくは「個人名」を記入して投票することができるので、
「女性」に投票したいと思っています。

 選挙について:参議院 

 参政権70年の節目に★女性と政治
2016.6.26 信濃毎日新聞

 女性が戦後初めて国政選挙で参政権を行使してから、今年で70年になる。節目の年の参院選だ。
 有権者の2人に1人は女性である。女性票は政治の行方を左右する。
 衆参の議場を見渡すと、女性は少ない。前回参院選の女性の当選者は22人で全体の18・2%、衆院選は45人で9・5%だった。
 議会の国際組織「列国議会同盟」によると、下院(衆院)の女性議員比率は日本は世界193カ国のうち157位。欧州主要国の多くが30〜40%に達しているのに対し大きく見劣りする。アジア諸国と比べても少ない。
 女性が初めて一票を投じた選挙は、憲法が公布されるより前、1946(昭和21)年4月に行われた衆院選だった。連合国軍最高司令部(GHQ)の指令に基づく選挙である。当選者に占める女性の比率は8・4%。前回の衆院選とあまり変わらない。

   <立ち遅れた日本>
 大選挙区連記制の仕組みが女性候補に有利に働いたと考えられている。女性有権者は、何人かの名前を書くうちの1人は女性にしたケースが多かったようだ。
 連記制の選挙はこの時だけで終わり、戦後第2回目からは中選挙区制に移行した。投票用紙に書く名前は1人だけ。女性の当選者は大きく減った。
 女性議員はその後、89年参院選の「マドンナブーム」で増えたものの、一進一退を続けて今に至っている。今回の参院選の女性立候補者は96人で、前回より少ない。女性議員が大きく増える情勢ではなさそうだ。
 世界の国々で女性比率が伸び始めたのは80年代に入るあたり。立候補者や当選者の一定割合を女性に割り当てるクオータ制を北欧諸国が採用し始めてからだ。この仕組みを導入済みの国はいま、100カ国を超している。
 日本の立ち遅れは、クオータ制を導入する世界の流れに取り残された結果とも言える。

   strong><議会でセクハラも>
 各党の取り組みは参院選でも腰が引けている。候補者名簿を見ても本気で女性議員を増やそうとしているとは思えない。
 クオータ制を前面に出している政党は見当たらない。自民党は公約に「指導的地位に占める女性の割合を3割程度にすることを目指す」、民進党は「政治家が男女同数になることを目指す」と掲げるものの、具体策に乏しい。
 女性議員を全体の3割、あるいは半数にしようと思うなら、比例代表名簿の上位を女性で固めるくらいの思い切りが必要だ。
 日本社会で女性差別意識が根強い分野。政治の世界はその一つと言っていいだろう。
 2年前には東京都議会で女性議員が質問中、男性議員から「早く結婚した方がいい」「産めないのか」といったやじを浴びた。共同通信が都道府県議会の女性議員に行ったアンケートでも、6割が女性蔑視の言動で不快な思いをしたことがあると答えている。
 「クリティカル・マス」という言葉がある。もともとは物理学の用語で、ある反応が連鎖的に起きるのに必要な量を指す。
 女性議員比率にもクリティカル・マスがある―。上智大の三浦まり教授が論文に書いている。
 政治の世界を変えるには一定比率以上の女性議員が必要。その比率は3割程度。それ以下では女性議員が“男性化”してしまい、体質は改まらない―と。
 議場の3分の1を女性が占めれば、議会の雰囲気は変わるだろう。少子高齢化、保育、教育といった問題に対する議会の対応力も高まるに違いない。

   <クオータ制を>
 先の通常国会では超党派の議員が、男女同数の候補擁立を政党に促す法案と、比例名簿を男女同数にする法案の提出を目指した。一種のクオータ制である。残念ながら与野党の足並みがそろわず、実現のめどは付いていない。
 有権者は今度の選挙で、各党、候補者に質問する機会があったらクオータ制をどう考えるか聞いてみるのもいいだろう。
 女性の権利に関わる政策では、民進、共産、社民が公約に選択的夫婦別姓制の導入を掲げるものの地味な扱いだ。
 自民は女性の旧姓使用を広く認める取り組みを掲げている。これは権利拡大とは言えない。
 どの政党、政治家が女性の地位向上を本気で考えているか。選挙戦を通じて見極めたい。
(6月26日)


  (書評)『日本の女性議員 どうすれば増えるのか』 三浦まり〈編著〉
2016年6月26日 朝日新聞
 
 ■低レベルの比率、政治風土映す
 現在、衆議院の女性議員比率は9・5%で191カ国中156位、台湾を加えると192カ国・地域中157位という最低レベルにある。地方議会はもっと深刻で、全体の2割を超える市町村議会ではいまだに女性議員が一人もいないありさまである。

 20世紀後半から21世紀にかけて、諸外国では女性議員を増やすためのさまざまな試みがなされてきた。もちろん日本もまた例外ではなかったが、増えてもこの程度だったことになる。サブタイトルとは裏腹に、本書は女性議員を増やすことのできないこの国の政治風土の根強さを、見事に浮き彫りにしている。

 特に興味深かったのは、東アジアのなかですら、日本は下院女性議員の比率がいまや最低になっているという事実である。具体的にいえば台湾38・1%、中国23・6%、北朝鮮および韓国16・3%と、いずれも日本よりはるかに高い。韓国の女性大統領に続き、台湾でも女性総統が誕生したのはまだ記憶に新しい。

 本書では、女性議員の増加を阻む要因として、「男が主、女が従」という役割意識や、「夫を差し置いて、嫁の立場」の女性が公職に就くことを阻む伝統的家族イデオロギーなどが挙げられている。こうした分析から即座に思い浮かべるのは儒教である。儒教では「夫婦の別」を強調しているように、男女の役割の違いが説かれ、妻は夫に忠誠を尽くすことが称(たた)えられたからだ。けれども、日本より儒教が長きにわたって根付いたはずの中国や韓国、北朝鮮の方が、いまや女性議員の比率で日本を完全に逆転している。

 その背景には、通俗的な儒教理解だけではとらえきれない歴史的要因があるはずだ。日本でも、8世紀までさかのぼれば女性天皇が相次ぎ、官職の多くを女性が占めた時代があった。本書を読むと、単純に民主化したとはいえない日本政治の「後進性」に思いを致さずにはいられなくなる。
 評・原武史(放送大学教授・政治思想史)
     *
 『日本の女性議員 どうすれば増えるのか』 三浦まり〈編著〉 朝日選書 1728円
     *
 みうら・まり 67年生まれ。上智大学教授(現代日本政治論、ジェンダーと政治)。『私たちの声を議会へ』など。


  <参院選かすむ政治>「女性活躍」私たちも
2016年6月26日  河北新報

◎生活の現場から/物言う主婦 候補者招き対話の場
 参院選公示前の今月上旬、仙台市内の会議室に20~60代の主婦ら約30人が集まった。視線の先に、宮城選挙区(改選数1)の立候補予定者1人がいた。
 政治関係者との対話の場「お話カフェ」だ。
 「原発はない方がいいですが、すぐには無理です」
 エネルギー政策、消費税増税、憲法改正…。主婦たちが次々と率直な質問をぶつける。立候補予定者もざっくばらんに応じた。
 企画したのは今年3月まで泉区に住み、夫の転勤で東京都に引っ越した主婦砂子啓子さん(42)。子育て世代の主婦が参加しやすいよう平日の昼に開く。他の立候補予定者はスケジュールの都合で欠席した。
 もともと政治と距離を置いていた。
 主婦の仲間内で政治の話を持ち出すのはタブーだった。主張のぶつけ合いは場の雰囲気を悪くするため敬遠される。「ニュースを見れば政党のいがみ合いばかり。政治は物々しく、怖いものだと感じていた」
 物言わぬ主婦の1人だった自分を、東日本大震災が変えた。
 震災発生から3日後、当時2歳と4歳の息子を連れ、故郷の佐賀県に避難した。直後に主婦仲間と連携し、被災地が必要なものと支援したい人たちをつなぐウェブサイトを開設した。仙台から逃げた後ろめたさが気持ちを後押しした。
 半年後に仙台に戻ってからも活動を続け、東京電力福島第1原発事故を受けて節電を呼び掛けた。だが、被災地支援やエネルギー問題は自分たちの努力だけでは容易に解決できない。そもそも、主婦の声はなかなか聞いてもらえない。
 それなら-。
 昨年秋の宮城県議選の直前、「お話カフェ」を初めて企画した。全く縁のなかった選挙事務所にアポなしで飛び込み、参加を呼び掛けた。最初はけげんな顔をされたが、趣旨を説明すると理解してくれた。
 2回開いたカフェには大半の候補者が出席した。つながりができ、今でもフェイスブックで世間話を交わす。政治家の「顔」を初めて見た気がした。
 参院選では「女性活躍」のフレーズが躍る。公約や演説を見聞きすると、外で働く女性を指しているように思える。
 子どもを預けて働き、納税して社会を支える女性だけが輝くのか。主婦だって、家族の日々の暮らしを支える大黒柱だ。自分たちの声が届いていない。
 「お話カフェ」はこれからも仙台の主婦仲間が引き継いでほしい。何も知らないところからでもできることは、自分が証明した。
(報道部・相沢みづき) 


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6月26日(日)のつぶやき

2016-06-27 01:11:07 | 花/美しいもの
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