今年の秋は野菜が少ないので、
たくさんとれたカボチャの出番が多いです。
昆布とシイタケの出汁でオクラといっしょに炊きましょう。
青大豆をシンプルにゆでただけののサラダも。
買い物に行ったら、新鮮なイワシとマサバがあったので、
薄味の醤油とハチミツで煮ました。
煮魚を作ったのは花市場で買ってきた卯の花があるので、
オカラ煮をつくりたいから(笑)。
海苔をたっぷりかけたキハダマグロの山掛け。
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ところで、
昨夜、NHKニュースを見ていたら、
ノーベル文学賞にボブ・ディラン氏が選ばれたと速報が流れました。
「風に吹かれて」を口ずさんでいたウン十年前を思い出し、
うれしくなりました。
けさの中日新聞社説も中日春秋もこの話題。
あわせて紹介しますね。
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たくさんとれたカボチャの出番が多いです。
昆布とシイタケの出汁でオクラといっしょに炊きましょう。
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ノーベル文学賞にボブ・ディラン氏が選ばれたと速報が流れました。
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社説:ボブ・ディラン 風の中、時代は変わる 2016年10月14日 中日新聞 歌手ボブ・ディランにノーベル文学賞。なあに驚くには当たらない。小説も詩も歌詞も、肝心なのは言葉の力さ。だって、友よ、風に吹かれて、転がる石のように、時代は変わっていくのだし-。 ボブ・ディランは詩人である。 フォークからロック、この春の十五年ぶりというホールでの来日コンサートでは、フランク・シナトラやイブ・モンタンといった大御所の名曲をカバーして、ボーカリストとしての実力を見せつけた。 しかし、最も会場を沸かせたのは、アンコールの一曲目に歌った、やはりあの「風に吹かれて」だったろう。「公民権運動の賛歌」と言われる抵抗の歌である。 もともと楽譜の枠をはみ出たような“字余りソング”。一九六三年発表のセカンドアルバム「フリーホイーリン」に収録された初出時の旋律は、ほとんどない。 それでもファンたちは、変化をかみしめ、変わらない言葉を味わい、そして口ずさみ、その歌と共に生きた歴史をふり返る。 ギターの弾き語り、ホルダーで固定したハーモニカ、とても美しいとは言えないしゃがれ声、自分の言葉を自分のメロディーに乗せて歌うそのスタイルは、ビートルズとともに日本のミュージックシーンも変えた。自分の言葉で歌っていいと教えてくれた。 フォークの教祖といわれた岡林信康も、貴公子と呼ばれた吉田拓郎も、ディランに憧れ、ディランをまねた。 プロテスト(抵抗)の心を秘めたメッセージソングの確立だった。そのメッセージが時代を大きく動かした。 言葉の力で本当に時代を変えた人である。七十五歳の今も現役。その受賞は驚くに当たらない。 以前から候補には上っていた。二〇〇八年には「卓越した詩の力による歌詞がポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に大きな影響を与えた」として、ピュリツァー賞の特別賞を受賞した。 メッセージ性や社会批判を重視すると言われる文学賞。二重三重の意味を持つという歌詞の文学性…。むしろ王道の受賞者といっていい。 とはいえ、ディランが歌ったように「時代は変わる」。 ♪最初のものが最後になる/時代は変わるのだ…。 ノーベル文学賞は、ディランがそうしてきたように既存の枠を飛び越える変化を見せた。 来年こそ、村上春樹氏も…。 |
ノーベル文学賞にボブ・ディラン氏 10月13日 NHKnews ことしのノーベル文学賞に、アメリカのシンガーソングライターのボブ・ディラン氏が選ばれました。 スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は、日本時間の13日午後8時すぎ、ことしのノーベル文学賞の受賞者にアメリカの歌の伝統に新たな詩的表現を生み出したとして、アメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディラン氏を選んだと発表しました。 ボブ・ディラン氏は、1941年アメリカ中西部のミネソタ州で生まれ、ことしで75歳です。1962年にレコードデビューし、代表作の1つ、「風に吹かれて」は黒人に対する人種差別の解消を目指した公民権運動やベトナム戦争を背景に当時の体制に反対する歌として若者を中心に人気を集めました。 ディランさんは50年に及ぶ長い音楽生活でアメリカの音楽界でもっとも権威があるとされるグラミー賞や、アカデミー賞など数々の賞を受賞しています。また、2008年には「すばらしい詩の力で音楽界とアメリカ文化に大きな影響を与えた」としてすぐれた音楽や文学、報道などに贈られるピューリッツァー賞の特別賞を受賞していました。 ノーベル賞の選考委員会は「ディラン氏が現代音楽に与えた影響は大きく彼は”第2の文学”の中心的な存在だ」と評価しています。また、「彼は偉大な作詞家だ。すばらしい見本であり、とても独創的だ。伝統的な英語の表現をデビューから54年間、体現し続け、今なお、新たな個性を生み出し続けている」と述べました。 「風に吹かれて」当時の米を象徴 ボブ・ディラン氏の音楽は音楽性とともに歌詞が高い評価を受けてきました。1962年にレコードデビューし、「風に吹かれて」や「ライク・ア・ローリング・ストーン」などは公民権運動やベトナム戦争で揺れた当時のアメリカを象徴する歌として知られています。 このうち「風に吹かれて」は、人生について問いかける歌詞が繰り返されたあと、最後に「その答えは風に吹かれている」と締めくくられていて、社会への不満や矛盾を感じる多くの若者たちの心をとらえました。 また「戦争の親玉」は、自分は安全な場所に身を置きながら多くの若者を戦場に送り込む立場の人を激しい言葉で非難した歌で、ディランさんの強いメッセージが歌詞にあらわれています。 「時代は変わる」は、既成の概念や旧体制への不信感を巧みな表現でつづったもので、シンガーソングライターとしてのボブ・ディラン氏の評価を高く押し上げたと言われています。 音楽と言葉は日本にも影響 ボブ・ディランさんの音楽と言葉は、日本の文化にも大きな影響を与えてきました。 ボブ・ディランさんは、デビューからまもない1960年代に、「プロテストソング」と呼ばれる、反戦や社会への反抗を歌う反体制的なフォークソングで人気を集めました。アメリカの公民権運動の時代に多くの人々の間で歌われた「風に吹かれて」などの歌は、学生運動が盛んな当時の日本にも届き、若者の思いを代弁する歌として大きな支持を集めました。現代社会の人間の心情を巧みな言葉でつづるディランさんの音楽は、吉田拓郎さんや井上陽水さんなど日本のミュージシャンにも大きな影響を与えています。 また、ディランさんはことしの公演を含めこれまでに8回、来日ツアーを行っていて、そのたびにデビュー当時とは異なる音楽性を見せ、日本のファンに新たな刺激を与え続けています。 |
中日春秋(朝刊コラム) 2016年10月14日 中日新聞 音楽好きとして、こんな夢想をすることがある。ノーベル音楽賞があったならば、誰が受賞していただろうか。二十世紀初頭の作曲家なら、マーラーやラベルは確実だろう。演奏家ならチェロ奏法に革命をもたらしたカザルスか…と妄想は膨らむのだが、これではクラシック音楽偏重だ ▼ノーベル音楽賞があったとして、恐らく最大の議論の的となったのはビートルズだろうし、この人も最有力候補だったに違いない。世界に新たな歌を響かせたボブ・ディランさんだ ▼音楽賞はなくとも、文学賞があった。「米国の偉大な歌の伝統に、新たな詩的表現をつくり出した」との理由できのう、ノーベル賞が贈られることが決まった ▼冷戦の真っただ中に子ども時代を送り、学校では核戦争に備えた訓練を体験した。恐怖の暗雲が子どもの生き生きとした心に覆いかぶさる時代なのに、ラジオから流れる音楽は「ミルクと砂糖のように白くて口あたりのよいものばかり」。だから「自分たちの時代の音楽」を、自分で歌い始めたのだ ▼自伝で、彼は自らの歌を<親しみやすくもないし、心地よい甘さにあふれてもいない。やさしく打ち寄せる波とはちがっている>と評している ▼彼にとって歌とは、<異なる現実の認識へ-異なる国、自由で公平な国へ-導いてくれる道標>なのだという。それは間違いなく、私たちの時代の道標だろう。 |
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