みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

ほっこり温かいとうがん(冬瓜)のあんかけ/がんで余命宣告受けた医師 患者になって「ずれ」感じた

2016-11-28 17:15:06 | ほん/新聞/ニュース
とうがん(冬瓜)が通路にたくさん保管してあるので、
今年初のトウガン料理を作ることにしましょう。

一度で食べられるように小さめのトウガンを選んで、
4センチくらいに切って皮をむき、
水から5分ほど茹でておきます。

その間に入れる材料を準備。

昆布とシイタケと冷凍ズワイガニと干しホタルイカ。
冬瓜自体は淡泊なので、味がよく出るものばかりです。

冬瓜と合わせて15分ほどとろ火で煮ます。
そのまま夕食の直前まで置いておきます。
こうすると味がよくしみるのです。

食べる前に熱くして本葛でとろみをつけます。

新生姜のはり生姜を散らしてできあがり。
生姜は、やさしい味の冬瓜によく合います。

柚子も収穫してきましたから、
昨日作ったアジのマリネにかけることにしましょう。

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後半は、11月22日の中日新聞生活面の記事を紹介します。
医師もがん患者になって、当事者目線で感じたことを記したよい記事。

  がんで余命宣告受けた医師 患者になって「ずれ」感じた
2016年11月22日 中日新聞

 大腸がんの外科医で金沢赤十字病院副院長の西村元一さん(58)は昨春、胃がんで余命半年と宣告された。患者の立場になって、医療者との考えの「ずれ」に気付いたという。宣告された期間を過ぎたが、治療を続けながら講演会のほか、不安を抱える患者や家族、医療者らが気軽に接する拠点づくりなどの活動を精力的に続けている。 (河野紀子)

 「がん治療医の自分は大丈夫だと思って、検診をおろそかにしていた」。10月上旬、名古屋市天白区の名城大のホール。市民や学生ら290人を前に、西村さんがゆっくりと話した。

 体の異変を感じたのは、昨年3月。外来の診察中に気分が悪くなり、トイレに駆け込むと下血した。検査で進行胃がんと診断された。大腸がんの検査は受けていたが、胃がんの検診は6年間受けていなかった。

 何もしなければ、余命半年。抗がん剤治療と手術、放射線治療、さらに免疫療法による闘病が始まった。1年3カ月の間に2度の転移も経験している。

 がんになる前、医師として多くの患者を執刀し、接してきたが、「分かったつもりになっていた」。がんの告知は、覚悟していてもやはりショックだった。周りがモノトーンになって、ゆっくり動くように感じたという。

 最初に受けた抗がん剤治療では予想よりも効果がでなかった。それは医療者としてみれば想定内のこと。しかし、自分の身に起きてみると、とても重くのしかかった。抗がん剤治療の副作用の味覚障害もつらかった。障害は個人差があるというが、西村さんの場合は物を食べていないときでも常に甘さと苦さを感じるようになった。

 その後、味覚全体が低下。もともと好物だったカレーライスも「味がせず、気持ち悪くさえなった」と振り返る。医師としては、口の中で溶けて飲みやすいだろうと思っていた錠剤も苦痛だった。

 手術後の痛みも、執刀医として思っていたのとは大きく違った。「開腹手術の傷が痛くて苦しんだ。傷が大きい弊害はものすごくある」と、傷を最小限にする腹腔鏡(ふくくうきょう)手術のメリットを痛感した。

 生活の上でも、さまざまな悩みを抱えた。抗がん剤治療に伴う脱毛では、朝起きると枕元などに抜け落ちた髪の毛を掃除するのが日課となった。

 がんが分かる前に自分が患者に説明してきたことは「通りいっぺん」のことばかり。「今まで自分は何をしていたのだろう」とがくぜんとなった。

 生活は、がんの告知を受けた日から一変した。「がんというと、医療者にとっては病名の一つだけれど、患者にとっては命に関わるもの」。今は気付いたことをできる限り伝えていこうと、講演活動などに力を入れる。

 ただ、悪いことばかりではないとも思う。人生には終わりがあると意識し、一日一日を大切にし、残りの人生をかけて達成したい目標が明確になった。「がんになったから出会えた人がいて、気付いたことがあって、講演会などの機会をもらった」。がんからの贈り物だと思っている。

 にしむら・げんいち 1958年9月、金沢市生まれ。金沢大を卒業し、同大病院に勤務。大腸がんの研究と治療を中心に、在宅医療や地域連携の推進にも取り組む。2009年から金沢赤十字病院副院長。

患者、家族、医療者交流の場を
西村さんが今、目指しているのが、がん患者や家族、医療者が集う病院外の拠点づくりだ。医療者とがん患者、家族とのコミュニケーションの難しさを感じ、生活の中に交流の場がある必要性を強く感じた。

 がんの治療法は発達した。患者の負担が少ないよう、今では外来が治療の中心だ。しかし、病院との関わりが薄くなり、患者が日常生活で感じる不安や困り事を気軽に相談できなくなっているとも感じた。「がんになり、家に閉じこもってしまう人もいる。気軽に気持ちを話せる場所が必要だと実感した」

 英国には、病院外の落ち着いた雰囲気の建物で、患者と家族、白衣を脱いだ医療者が出入りし、いろいろな話を自由にできる「マギーズセンター」という場が各地にある。金沢でも広めようと仲間と活動を始めたのが、がんを発症する前の2010年。「そんな場所があったらいい」と憧れていたが、がんを経験して一気に計画が加速した。

 希望すれば、不安を和らげるカウンセリングや栄養指導などが無料で受けられる。乳がんを患う英国人造園家のマギー・ジェンクスさんが「がん患者のための施設を」と呼び掛け、現在、英国では20カ所が運営されているという。運営は寄付金とボランティアが支える。国内では、10月に東京・豊洲に「マギーズ東京」がオープンした。

 金沢にマギーズセンターのコンセプトを参考とした施設を造るため、ことし2月に西村さんの名前を取った「元ちゃん基金」を創設、全国から約2千万円が寄せられた。6月には自身が代表を務める「がんとむきあう会」をNPO法人化した。NPOには、がん患者や管理栄養士、建築士らさまざまな21人が参加。このメンバーを中心に、12月に金沢市内に常設の施設「元ちゃんハウス」の運営をスタートさせる予定だ。

 活動に賛同した市内の企業が、使わなくなったビルを無償提供してくれた。居心地の良い空間にするために木目調の内装、車いす対応のトイレに改修。机を数カ所に配置しておしゃべりをしたり、個別相談を受けたりするスペースも設ける。

 日本人の2人に一人ががんになる時代。「こういう場所は必要だと思う。金沢でうまくいけば、自分の地域にもつくろうという動きが出てくる可能性がある。誰かが後に続いてくれないと、自分たちの活動の意義も薄れる」。日本で、マギーズセンターのような施設を定着させたい。それが願いだ。

 がんとむきあう会は、元ちゃん基金への協力と、会員を募っている。詳しくは、同会のホームページへ。


  


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11月27日(日)のつぶやき

2016-11-28 01:09:21 | 花/美しいもの
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