みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

自民総裁に菅氏 「表紙」だけを替えても/菅新総裁選出 総括なき圧勝の危うさ/島根県桜江町の生桑茶粉末

2020-09-15 23:18:23 | ほん/新聞/ニュース
パトナーのための注文しておいた有機栽培の生桑茶粉末が届きました。
桑茶は血糖値が高い人に良いと言われているのですが、
特に、この島根大学と共同開発した島根県桜江町の桑は有効成分が多いとのこと。

パートナーは毎朝、桑茶を作ってボトルに入れて飲んでいます。
おかげで、高めだった血糖値もいまは正常値内です。

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ところで、
菅義偉が自民党総裁に決まった。
総裁選のやり方を見ていると、ムラ社会のおやじたちと何ら変わらない。
こういう人たちが安倍政権の後釜に座るのかと思うと、
暗たんとした気持ちになる。

  社説:自民総裁に菅氏 「表紙」だけを替えても 
2020年9月15日 中日新聞 

 安倍晋三自民党総裁(首相)の後継を選ぶ総裁選で、菅義偉官房長官が当選した。あす首相に指名される見通しだが、「安倍政治」の継承を強く打ち出す限り「安倍亜流」との批判は免れまい。
    ◇    ◇

 「本の表紙だけを替えても、中身が変わらないと駄目だ」
 かつて党総裁に推されながらもこんな表現を使って固辞した人物がいる。官房長官や外相などを務めた伊東正義氏。党内派閥「宏池会」に属した。今回敗れた岸田文雄党政調会長の大先輩に当たる。

中身変えず政権転落へ
 一九八九(平成元)年、当時の竹下登首相(総裁)は、四月の消費税導入に加え、政財官界の首脳に値上がり確実な未公開株がばらまかれたリクルート事件が加わって、内閣支持率は当時の消費税率と同じ3%台にまで下落した。
 竹下氏は八九年度予算を成立させるために退陣を決意するが、後継候補として白羽の矢を立てたのが、清廉、朴訥(ぼくとつ)、誠実な人格で国民に人気のあった伊東氏だった。
 伊東氏が「中身」と言ったのは当時の自民党の金権体質だ。首相・党総裁を目指す派閥会長=領袖(りょうしゅう)の下、派閥勢力を拡大するため多額の資金を必要とし、それがロッキードやリクルートなど大型疑獄事件の背景にあった。
 自分が総裁に就いても、派閥同士が熾烈(しれつ)に争い、カネ集めに奔走する自民党の体質を変えなければ国民を欺くことになる。伊東氏の言葉にはそうした含意があった。
 竹下氏の後継は結局、当時の最大派閥、竹下派の意向で宇野宗佑氏に決まるが、宇野氏は自身の女性スキャンダルもあり七月の参院選に惨敗、政権は短命に終わる。表紙を変えただけの自民党はその四年後、政権の座を降りる。
 伊東氏のことが頭に浮かんだのは、今回、後継総裁に選ばれた菅氏が安倍政治の「継承」を強く訴えていたからである。

継承訴え、前進は見えず
 菅氏は、官房長官として七年八カ月にわたって安倍首相を支えてきた。その菅氏が安倍政治を否定すれば自己否定につながる。継承を掲げざるを得ない事情はある。自分こそが安倍氏の正当な継承者だ、との自負も垣間見える。
 宇野氏のように実力者による後継指名と、選挙による後継者決定では意味や重みが違うが、政権の顔である首相という「表紙」が替わっても、政策や理念という「中身」が変わらなければ、国民には「安倍亜流」としか映らない。
 国会で、首相が選び直される以上、安倍首相とは違う首相として何を目指すのか、国民に明確に示す責任があるのではないか。
 史上最長の在任期間となった安倍政治が、とてつもなく素晴らしく、日本政治史において輝かしい成果を誇るのであれば、その継承には大いに期待ができる。
 しかし、安倍政治は新型コロナウイルスの感染拡大と直面した政権末期、機能不全、迷走状態に陥り、経済政策「アベノミクス」や「戦後日本外交の総決算」を掲げた外交政策も、政権が喧伝(けんでん)するほどの成果には乏しい。そのまま継承すべきではないのは当然だ。
 菅氏の言動を振り返ると、安倍政治の「継承」を強く訴えるあまり、「前進」に関する発信が極めて乏しい。首相就任後をにらみ、言質を取らせまいとしているのだろうが、それでは不十分だ。
 菅氏はまず内政、外交にわたって安倍政治を検証し、何を引き継ぎ、何を引き継がないのか、新政権としてどんな社会を目指し、それをどう実現するのか、具体的に語る必要がある。
 検証を特に望みたいのは、政権中枢に権限や権力を集める「官邸主導」と、高級官僚の人事権を官邸が握る内閣人事局の功罪だ。
 これらは官僚の忖度(そんたく)を生み、首相に近しい者を優遇する森友・加計学園問題や「桜を見る会」の問題、財務官僚による公文書改ざんなど「統治機構の根腐れ」ともいえる政治状況を引き起こした。
 菅氏は内閣人事局は変えず、一連の問題も再調査は不要としているが、統治の根幹に関わる重要問題だ。放置は許されない。

官邸主導の功罪検証を
 菅氏の総裁としての任期は安倍氏の残り任期である来年九月。一年後には再び総裁選が行われる。
 菅氏の政権運営次第では再選も可能だろうが、今回敗れた岸田氏や石破茂元幹事長に加えて、党内には総裁候補が多数存在する。
 今回は各派閥が勝ち馬に乗り遅れまいと、こぞって菅氏を支持したが、「派閥の論理」で動く政治はとても健全とは言えない。
 岸田氏が総裁選で主張した「分断から協調へ」、石破氏の「納得と共感の政治」はいずれも、安倍政治に欠けたものだ。突き付けられた問題に菅新総裁がどう臨むのか。菅氏や、選んだ自民党、そして権力を監視する私たちメディアも、真価が問われる局面である。 


 社説:菅新総裁選出 総括なき圧勝の危うさ
2020年9月15日 朝日新聞 

 安倍首相の突然の辞意表明を受け、公式に名乗りをあげてからわずか10日余り。7年8カ月に及ぶ長期政権の総括も、この国の将来像をめぐる政策論争も不十分なまま、菅義偉官房長官が次の首相となる自民党の新総裁に決まった。
 国会議員票の7割超、都道府県連票の6割超を獲得する圧勝だった。党員・党友による投票は行われなかったが、秋田を除く地方組織は、予備選などによって投票先を決めた。より一般の有権者に近いといわれる党員らの間でも、菅氏支持が広がっていたことは間違いない。
 コロナ禍が続くなかでの、急な首相交代である。変化より安心を求める心理が、「継承」を前面に掲げた菅氏を後押しした面があるのかもしれない。
 しかし、自らへの支持を過信して、安倍政権の行き詰まりを直視できなければ、継承の先の前進は難しかろう。圧勝の内実の危うさを自覚すべきだ。
 政治や行政への信頼を深く傷つけた森友学園、加計学園、桜を見る会の問題について、菅氏は決着済みとの姿勢に終始している。菅氏はきのう「国民から信頼される政府をつくっていきたい」と語ったが、負の遺産にフタをしたまま、それができると考えているのだろうか。
 コロナ禍で雇用情勢は暗転し、外国人観光客に頼った地域振興も難しくなった。ロシアとの平和条約交渉や拉致問題などの外交課題も前に進んでいない。コロナ対策にしても、多くの国民の目に後手後手、迷走と映ったこれまでのあり方を謙虚に見つめ直し、教訓をくみとることなしに有効な手立てを講じることはできまい。
 菅氏の勝利は、党内5派閥の支持により、総裁選の告示前に事実上決していた。自らは無派閥であることを強調するが、勝ち馬に乗って主流派であり続けることを最優先した、国民そっちのけの派閥の合従連衡の結果であることを、決して忘れてはならない。
 あすの臨時国会で首相指名選挙が行われ、菅内閣が発足する。菅氏は派閥の要望は受け付けず、改革意欲のある人を起用すると繰り返してきたが、自らを総裁に押し上げてくれた派閥の圧力を受け流せるのか。「国民のために働く内閣をつくる」という決意が試される。
 菅氏はまた、自民党の旗の下での「一致団結」を訴えた。であれば、今回、総裁選を戦った岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の要職での起用を考えてもいいのではないか。それは、自らに批判的な勢力を遠ざけ、党内から闊達(かったつ)な議論の空気を奪った「安倍政治」の見直しにつながるだろう。


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