みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

杉田衆院議員の発言 議員辞職に値する暴言だ/「心の傷」さらに深めた/紫蘇の実のしょうゆ漬け

2020-09-29 21:22:12 | ほん/新聞/ニュース
九月の中旬から、枝垂れ源平花桃の下に
芳香ウラ紫蘇(赤紫蘇)の花がたくさん咲いていました。
花が終わって、数日前から実がついて穂紫蘇になりました。

ここのシソは、昨年のこぼれ種のひとり生えで放任ですが、
半日陰のシソが好きな環境なので虫食いもなくきれいな紫蘇に育っています。

穂紫蘇を手でしごくと、シソの実がかんたんに取れます。

無農薬なので収穫したシソの実をそのまま昆布しょうゆ漬けに。

しょうゆだけだと辛いので、黒酢と梅びしおも少し加えて、
春にとれた濁りハチミツも垂らしてかき混ぜました。
味見してみたら、シソのよい香りがして美味。
冷蔵庫に入れておけば一年以上は持つので、
ごはんのおともや、薬味に重宝しそうです。

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後半は、
杉田水脈衆院議員の性暴力被害者への暴言。
沖縄の2紙、琉球新報と沖縄タイムスが
社説で厳しく論じています。

  <社説>杉田衆院議員の発言 議員辞職に値する暴言だ  
2020年9月29日 琉球新報

 自民党の杉田水脈衆院議員は25日、性暴力被害者の相談事業に関する説明を政府から受けた際「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言した。会議後、記者団に発言を否定したが、複数の会議出席者が発言を認めた。

 その発言が波紋を広げている。性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」の主催者らは、杉田氏に謝罪と議員辞職を求める署名活動を始め、既に2万人超を集めたという。性暴力は訴えにくく、相談しても信じてもらえず傷つく人もいる。そんな苦しむ被害者を孤立させるとの危機感がある。
 政治家には、社会の模範となる発言や行動が期待される。ましてや杉田氏は国のかじ取りを任された政権政党の衆院議員だ。国民の期待を裏切る今回の発言は国会議員の資質を著しく欠くもので、議員辞職に値する暴言だ。
 杉田氏は今年1月にも衆院本会議で、夫婦別姓を選べず悩みを抱える男女の事例を野党議員が紹介した際に「だったら結婚しなくていい」とやじを飛ばしたとして批判された。また、性暴力被害を公表したジャーナリストの伊藤詩織さんを誹謗(ひぼう)中傷するツイッターに賛同を示す「いいね」を押し名誉を傷付けられたとして、伊藤さんに損害賠償を求められる訴えを起こされた。
 その伊藤さんは今月、米誌タイムによる「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれた。性被害を告発する「#MeToo」運動に日本の女性たちも加わることを後押しし「フラワーデモ」にも火を付けたと評価された。
 タイム誌で伊藤さんを紹介した上野千鶴子東京大名誉教授(社会学)は「性暴力に対する勇気ある告発で日本人女性の在り方を大きく変えた」と評した。伊藤さんは「『隠さなくていい、恥じるべきではない、ここにいていいんだ、この道を堂々と歩いていいだよ』と言ってもらえた」とコメントした。
 内閣府の調査では、無理やり性交された経験があるのは男女約20人に1人で、うち56・1%が誰にも相談していなかった。「女性はうそをつく」という偏見は「レイプ神話」と呼ばれ、被害者救済を困難にするため世界的に問題視されている。
 杉田氏の発言は、被害者救済を強化する政府方針とも逆行する。政府は6月に性暴力対策強化方針を初めてまとめた。10月までに全国共通短縮ダイヤルを導入するほか、「ワンストップ支援センター」も増設する。いずれも性暴力の被害者が相談しやすくし、迅速な支援を目的とする。
 しかし被害者が訴えなければ元も子もない。杉田氏の発言は訴える勇気をそぎ、声を上げられない被害者の苦しみを一層深めたとも言える。
 政府・自民党は発言を看過すべきではない。事実確認など責任ある対応をせず、うやむやにして幕引きを図るのなら、性被害を軽く見ていると受け止められても仕方ない。


  社説[性被害者「蔑視」発言]「心の傷」さらに深めた 
2020年9月28日  沖縄タイムス

 政府が性犯罪や性暴力への対策を強化する方針を決め被害者ケアにも力を入れようとしている中、事実であれば耳を疑うような発言だ。
 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が党内の会議で、性暴力被害者の相談事業を巡り「女性はいくらでもうそをつけますから」と述べたという。
 杉田議員は否定しているが複数の出席者が認めている。
 会議では来年度予算の概算要求に関し、行政や民間が運営する性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」を全国で増設する方針などを内閣府が説明した。
 問題の発言は質疑の中で出た。杉田議員は、相談事業を民間委託ではなく警察が積極的に関与するよう主張し、被害の虚偽申告があるように受け取れる発言をしたという。
 「魂の殺人」とも言われる性暴力。被害の声を出しづらく、必死の思いで訴えても信じてもらえず孤立する当事者たちがいる。
 「うそをつく」という言葉は女性差別にとどまらず、苦しむ当事者をさらに傷つけるものだ。
 通底するのは、被害者に落ち度があったという偏見や、本気で抵抗すれば避けられたはずだという思い込み、いわゆる「レイプ神話」ではないか。
 内閣府の2017年の調査によると、男女約20人に1人が無理やり性交された経験を持ち、そのうち56・1%が誰にも相談していなかった。警察に連絡や相談した人はわずか3・7%だった。
 社会の無理解が被害者に沈黙を強いてきたのだ。
■    ■

 杉田議員の言動は、これまでもたびたび問題視されてきた。
 2年前、性的少数者への行政支援を疑問視する論考を月刊誌に寄せ、「彼ら彼女らは子どもをつくらない、つまり『生産性がない』」との持論を展開した。
 ジェンダーや「慰安婦」問題に関する研究について、ツイッターで「捏(ねつ)造(ぞう)」などと投稿され名誉を毀損(きそん)されたとして女性研究者4人に昨年提訴された。
 性暴力被害を公表したジャーナリストの伊藤詩織さんを誹謗(ひぼう)中傷する投稿に、賛同を示したことで名誉を傷つけられたとして、伊藤さんから先月訴えられている。
 今回を含めて、杉田議員は取材にきちんと応じていない。
 記者会見を開いて自らの発言を説明し、疑問に答えるのが政治家として取るべき対応だ。自民党の同僚女性議員はどう感じているのか聞いてみたい。
■    ■

 性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」の主催者は、謝罪と議員辞職を求める署名活動を始めた。デモを通し被害者が声を上げるようになり、社会にその思いを受け止める機運が出てきたのに後退しかねないからだ。
 発言の端緒となったワンストップ支援センターは、被害者を受け止める「駆け込み寺」の役割を果たすが、人材不足や財政的な課題も残る。被害者を勇気づけ、寄り添った支援の拡充こそが国会議員の仕事だ。


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