みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

大雪の新年。初日の出「ダイアモンド富士」/コロナ港から船が出る 年のはじめに考える/

2021-01-01 22:53:27 | ほん/新聞/ニュース
2121年元旦。
テレ朝系の富士山の初日の出「ダイアモンド富士」をテレビ画面で見ていたら、
「急いでスマホで撮ってください」という呼びかけもありました。
ということで、
パートナーが急いでスマホで撮った画像をもらいました。

窓から外を見ると大雪。

雪の重みで庭木が何本も折れています。

矢口桃は下の道までかぶさっているようなので、
雪が解けたら、折れた枝を切ってもらいましょう。


今年の朝ごはんは、お雑煮はなし。

卵焼きを焼いて、いくつかのおかずをお皿に並べ
作っておいたお節料理を食べました。

雪で外に出られないので薪ストーブの上で
サツマイモをホイルで包んで焼きました。

夕ご飯は、鶏むね肉とねぎですき焼風煮。

ささやかなごちそうです。

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今朝届いた中日新聞の社説、とてもよかったです。

  社説:コロナ港から船が出る 年のはじめに考える  
2021年1月1日 中日新聞

 共感される向きもみえるでしょう。私たちがこのウイルスに何か試されているような感覚です。
 人間社会はコロナ禍を乗り切って、その先どこへ向かうのかと。
 そうした試練の船出がこの年明け後に続きます。一つは一月二十日、米新政権の発足です。
 大統領選でも大争点でした。コロナ禍は私たちに命の支え合いを催促していました。災禍の克服に向け、生活のあらゆる場面で。
 けれども、トランプ政権下で極まった格差、分断社会に、そもそも支え合いの発想は乏しかった。克服など到底無理でした。

分断、対立の時を超え
 コロナ禍の次にも訪れる新たな脅威を想像すれば、分断に未来はない。支え合い協調する未来へ船を乗り換えよう−。過半が選択した政権交代は、コロナ禍にも促された流れに見えました。
 しかし、分断の溝を放置したまま協調の未来はあり得ない。船出のバイデン新政権を待ち受ける、分断修復の試練です。
 この米国に続く二日後。もう一つの船出は、国連の核兵器禁止条約の発効です。
 昨年秋、ホンジュラスで発効に要する五十カ国目の批准が調いました。核廃絶に向け核兵器自体を違法とする初の国際条約です。
 前文に、その「受け入れがたい苦痛に留意する」として「ヒバクシャ」への尊崇が謳(うた)われます。高齢の被爆者たちが人生をかけて夢見た船出でした。
 無論、現実には対立の壁が立ちはだかります。覇を競う大国同士が相互の抑止力として核保有を譲らない。危険含みの対立です。
 だけどコロナ禍の今、私たちが思い知ったのは対立の虚(むな)しさでした。国境を超え世界が協調する時に、国境を争う核兵器など何の意味もなさないということです。
 条約発効の今こそ、対立の虚しさに目を覚まし、核廃絶へ協調する好機では−。ここでも響く時の声が、船の乗り換えを促します。

人間性を心にとどめよ
 しかし、促されるのは乗り口まで。実際に船に乗り、船の針路を描くのはやはり人間自身です。
 その針路の手掛かりを、この条約にもつながる核廃絶の源流にたどります。二十世紀の巨人、アインシュタイン博士の「遺言状」ともされる「ラッセル・アインシュタイン宣言」です。

 一九五五年四月、博士が死去の一週間前、英国の哲学者バートランド・ラッセル卿らと署名を連ねました。当時の水爆実験などで迫る核危機に、世界の科学者らが放った悲痛な警告でした。
 宣言の結びにこうあります。
 「人間性を心にとどめよ、そして他のすべてを忘れよ」
 さもなくば核戦争で人類は滅ぶということです。
 「人間性」とは英語の「ヒューマニティー」。人間だけが生まれ持つ人間らしい心情。自分以外の人間に向ける「思いやり」のような心でしょうか。
 宣言は全人類への訴えでした。現代を生きる一人一人に、未来の人々の苦難を思いやる人間性を問い掛けたのです。
 人間性の結集こそが、核や疫病などの脅威に協調して立ち向かう力になるということでしょう。分断、対立を乗り越えて。協調の未来へ。私たちが取るべき針路の示唆かもしれません。
 宣言の十年前。広島への原爆投下の報に接したアインシュタイン博士は、何ごとか呻(うめ)いた後に絶句したといいます。
 自ら導出した物質とエネルギーの定理が、原爆の大量殺戮(さつりく)で実証されたのです。ナチスに対抗する核開発を米政府に提言してもいました。科学者としての自責や悔恨が脳裏を交錯したでしょうか。
 その罪悪感ゆえに、より強く被爆者の痛みを思いやり、人類の永続を願う。博士にこの時込み上げた人間性が、核廃絶の宣言や条約を経て今の世界に息づきます。
 思えば、条約を批准した五十カ国の人々の決意も、大国の圧力などに屈せず、純粋に人類の永続を願う人間性の発露でした。
 それに比べ、唯一の戦争被爆国の振る舞いはどうだったか。
 「核の傘」の現実に執着して核廃絶への役割を果たせず、歴史的な条約にも背を向ける。何より自国の被爆者に寄り添わず、痛みを次代に伝えもしない。人間性の一片すらも見いだせぬ政治です。

流れに取り残されるな
 核政策に限らず、ただ目先の政権維持に躍起な「理念なき政治」とも言われます。
 一方、米バイデン新政権はオバマ政権が目指した「核なき世界」路線に回帰の構えです。
 コロナ禍を機に、世界が「人間性」の方へ舵(かじ)を切る流れに、この国だけが取り残されるのでしょうか。政治の針路を未来志向へと変えねばなりません。私たち一人一人の人間性を結集して。


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