みどりの一期一会

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米大統領弾劾 民主大国の復元力を/トランプ氏弾劾訴追 一刻も早く政権を退け/キウイ追熟

2021-01-15 22:26:35 | ほん/新聞/ニュース
エチレン剤の「熟れごろ」で追熟をしていたキウイフルーツ。
一週間たったので箱から出してみました。

押してみると柔らかくなっていて、
追熟できているようなので、小さい箱にうつしました。

ひとつ味見してみたら甘いです。
過熟になって柔らかすぎるものは
細かく切って大根とキャベツとビーツの生ジュースに加えました。

今日出たジュースの搾りかすは、圧力なべで軟らかく炊いて、
少しのケチャップとコショウで時付け。

鮭の上に乗せて、いっしょに蒸し焼きにしました。

いろんな野菜が入っているので濃厚なうま味かでています。

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  社説:米大統領弾劾 民主大国の復元力を
2021年1月15日 朝日新聞

 瀬戸際に立たされている民主主義制度に対する信頼を取り戻せるか。米国の政治社会そのものが問われている。

 トランプ大統領の支持者らが連邦議事堂を襲撃した事件にからみ、下院が大統領を弾劾(だんがい)する訴追案を可決した。

 昨年の弾劾は権力の乱用が問われたが、今回は反乱扇動の疑いである。同じ大統領が2度にわたり弾劾訴追されたのは初めてだ。

 訴追を受けた上院の審議は、20日の新政権の発足以降に行われるという。大統領を退任後に裁くのも前代未聞の事態だ。

 今回の騒乱は、憲法が定める政権移行の手続きを暴力で妨害しようとしたものだ。米政治史に汚点が刻まれた今、事態の正常化を図るのは急務である。

 司法当局による捜査とは別に、政治がこの冒涜(ぼうとく)行為の重大さを直視し、責任の所在を記録にとどめるという意味で、大統領弾劾はやむをえまい。

 前回の弾劾にこぞって反対した共和党から、今回は一部が賛成に回った。だが、今なお多数は大統領への明確な批判を避けている。

 トランプ氏の主張に沿って、選挙の結果を受け入れないと表明していた議員の多くも、沈黙したままだ。正道を見失う政治を改めない限り、新たな騒乱の火だねがくすぶり続けることを熟考すべきだろう。

 一方、政権内では、閣僚や高官の辞任が相次いでいる。経済界では、選挙結果を認めない議員に対する献金などの支援を見合わせる動きが出ている。

 ソーシャルメディアの事業者は相次いでトランプ氏による発信を止めた。その措置をめぐっては、表現の自由とのバランスも絡んで論議が続いている。

 いずれも、米議会襲撃という非常事態に直面した米国が、政治まかせにすることなく健全な民主社会を模索している表れであろう。この危機感が持続されるかどうかが、米国の今後の姿を左右するのではないか。

 香港問題をめぐり非難されてきた中国政府は、米国の騒乱を皮肉交じりに論評した。香港のデモを支持してきた米国は足元を見よ、との趣旨だ。

 世界のあちこちで強権政治が幅を利かせ、人権や法の支配などの原則が危ぶまれるなかで、民主大国・米国の揺らぎは痛手というほかない。影響力に陰りが見えるとはいえ、米国には今も国際秩序を安定させる役割が期待されている。

 そのためにも、内なる民主主義の復元力を示す必要がある。新政権を発足させるバイデン氏と与野党、そして市民社会のそれぞれに、新しい米国への立て直しを望む。


  <社説>トランプ氏弾劾訴追 一刻も早く政権を退け
2021年1月15日 琉球新報

 米下院が、トランプ大統領を弾劾訴追した。支持者による米連邦議事堂襲撃をあおったとして、トランプ氏の「反乱扇動」の責任を問い、大統領の罷免を求めたものだ。

 決議案の採決で、民主党だけでなく与党共和党の10人も賛成に回り、弾劾訴追が超党派で支持された意味は重い。政権移行の民主手続きを阻止するために暴力を扇動したトランプ氏の行為は、国家の転覆を企てるクーデターやテロリズムに等しい。法の支配を否定し、民主主義国家の一線を踏み越えた重罪だ。
 既に政権を退くことが決まっている身だとしても、このまま大統領の地位にとどまり続けることは許されない。一刻も早くホワイトハウスを出て行くことだ。
 バイデン次期大統領の当選を正式に認定する手続きが行われていた6日、トランプ支持者が議会議事堂に乱入し、一時占拠した。トランプ氏は事前の集会で「死ぬ気で戦わなければ国を失う」と呼び掛けるなど、支持者に暴力を唆した。そしてSNSへの「議事堂まで歩こう。私も行く」の投稿が、議事堂襲撃の引き金となった。
 弾劾訴追決議は「米政府への反乱を扇動し、重罪と不品行を働いた」とトランプ氏を厳しく糾弾した。大統領として2度も弾劾訴追を受けるのは米史上初だ。この点でもトランプ氏が大統領の適性に欠いていたのは明らかだ。
 20日に迫ったバイデン氏の就任式に向け、トランプ派による抗議活動を警戒して首都は戒厳態勢にある。大統領がでっち上げの情報で政敵への憎悪をたき付け、支持者の過激化をあおった結果、民主主義の存立を危うくするほどの暴力をはびこらせた。
 破滅的な混乱は政権自ら招いた最期の姿とはいえ、米国社会に残した分断の傷はあまりに深い。
 米国の民主主義を損ねた「トランプ政治」がなぜ支持を集めたのか。大統領選で敗れたとはいえ前回を大幅に上回る得票をどう理解したらいいのか。その理由を解明せずに、自由を尊重し、寛容な精神を持つ米国の民主主義の復権はないだろう。
 「全ては嘘から始まりました」。元カリフォルニア州知事で俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏がツイッターに配信した動画が大きな注目を集めている。ナチス・ドイツを引き合いにトランプ政治を批判した。
 ナチスは没落する旧中間層の不満に付け込み、権力奪取に成功した。同様に経済のグローバル化で職を失い既存の政治に失望した人々が、トランプ氏に旧弊打破の破壊力を期待したことは間違いない。だが、ナチスの行く末は破壊であり、トランプ政治にも通じる。
 分断ではなく超党派で格差を是正し、公正な社会をつくる。自国第一ではなく国際協調を重視する。米国の民主主義の底力を見せる時である。


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