みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

初物。無農薬イチゴでジャム作り/ナンジャモンジャ、シャクヤク、サクラウツギが満開に

2015-05-11 19:28:15 | 花/美しいもの
連休ころからイチゴがとれはじめたようです。

配達残りの初物イチゴが玄関に届いていて、
これはそのままおいしくいただきました。

実が傷んだりカビが生えたりしたイチゴも
トロ箱に3ケースもあったので、ジャムをつくることにしました。

まずは傷んだところを切り取って、50度洗い。

大さじ3ほどの砂糖と蜂蜜を入れて、

アクをとりながら、20分ほど煮ます。

ビンに入れて、脱気してできあがり。

蓋をして密閉すれば、1年ほど持ちます。

倉庫に保存して年を越したサツマイモ。
寒さで凍みたものも多いのですが、
生き残った芋は、甘みが増しています。

皮をむいて、こめ油で揚げました。

蜜をかけなくてもあまーいです。

たくさん作ったので、母の日のプレゼントをもってきてくれた
子どもたちにもおすそ分け。


お花たちは、よく見えるように玄関に置きました。
朝、一時間ほど外に出して、日光浴しました。

応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

先週から咲きはじめたナンジャモンジャの花が、
クリーンから白になってきました。

木全体に雪をかぶったようです。




今年はイチジク・キングがたくさん実をつけています。
  
動物に食べられないで、無事わたしの口に入りますように(笑)。

斑入りのサクラウツギも満開です。


  

サクラウツギの下に、こぼれ種ではえたボリジ。
  
青花と白花の株が並んでいます。

シャクヤクの花が開いています。

植えたのは一株でが、花は赤と白。
  
凛とした気品のある大輪花です。

最後まで読んでくださってありがとう

クリック してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母の日のうれしいプレゼント。お花とチョコと/母親に優しい国、日本32位 女性議員の少なさ響く

2015-05-10 21:05:24 | 花/美しいもの
今日は「母の日」。
こどもたちから、プレゼントが届きました。

ハート缶入りのゴディバのチョコレート。

ホワイトチョコとミルクとストロベリーチョコの詰め合わせです。

まずは一つ口に入れて・・甘くておいしーい。
ちょびっとずつ大事に食べます。

宅急便で届いたお花の箱。
  
すてきな花色のエラチオール(リーガース)ベゴニア

一つずつの花の形が違っていて、
ずっと見ていても見飽きません。

カーテンの前で記念撮影。


濃い赤紫色の紫陽花のプレゼントも届きました。

めずらしい花色の紫アジサイです。


チョコもお花も、わたしの好きなものばかり。

心のこもった、うれしいプレゼントをありがとう!

応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

ところで、
国際NGOが「「お母さんに優しい国」ランキング」を発表。
日本は179カ国中32位。
女性の国会議員の割合が低かったことが原因です。

  母親に優しい国、日本32位 女性議員の少なさ響く・・・ 
2015年5月8日 中日新聞

 国際的な非政府組織(NGO)セーブ・ザ・チルドレンは7日、母の日(10日)を前に「お母さんに優しい国」ランキングを発表、日本は昨年と同じ32位にとどまった。乳幼児死亡率など5つの指標のうち、女性国会議員の割合が低かったことが順位を押し下げた。

 調査は今年で16回目。179カ国をランク付けし、首位のノルウェーをはじめ上位は北欧諸国が占めた。日本は、5歳未満の子どもの死亡率や妊産婦の死亡リスクなどの指標では上位に入った。しかし、女性や子どもが暮らしやすい社会づくりにつながる女性議員の割合が11.6%で140位と下位だった。

 2位はフィンランド、3位はアイスランド、4位はデンマーク、5位がスウェーデン。最下位の179位はソマリアだった。

(2015年5月8日)オピ・リーナ


  「お母さんにやさしい国」、1位はノルウェー 国際NGO 
2015年05月05日 13:26 発信地:ニューヨーク/米国

【5月5日 AFP】子ども支援の国際機関「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」は4日、年次報告書「お母さんにやさしい国ランキング」の2015年版を発表した。1位はノルウェーで最下位はソマリア、日本は32位だった。

 ランキングは、母親の健康、教育、所得水準、女性の社会的地位などに関する指標5項目を基準に世界179か国を比較・評価したものとなっている。発表は今年で16回目を数える。

 米国は、昨年の31位から順位をふたつ下げて33位となり、ランキングでは日本やポーランド、クロアチアを下回った。報告書によると、米国における妊産婦が死亡する生涯リスクは1800人に1人と、先進国の中で最悪の水準だという。

 これまで、ランキングの上位は常に北欧諸国が占めてきたが、今年は昨年1位のフィンランドを抜いてノルウェーが首位となった。欧州以外の国で上位10か国に入ったのは、9位のオーストラリアのみ。

 一方、下位10か国は、サハラ以南のアフリカの国々が占めた。最下位3か国は、ソマリア、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、中央アフリカだった。下位10か国のうちの9か国では、紛争により不安定な情勢が続いている。

 セーブ・ザ・チルドレンのキャロリン・マイルズ(Carolyn Miles)氏は、今回の調査で導き出されたデータから、経済的な豊かさのみが母親の幸福度を左右する訳ではないことが分かったしながら、ノルウェーでは、経済的な豊かさの他に、母子を支援するための政策に力を入れているとコメントした。(c)AFP 


最後まで読んでくださってありがとう

クリック してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女性議員、政策本位のはずが…/黄金色にかがやくツブラジイの花

2015-05-09 21:06:41 | ほん/新聞/ニュース
裏山にツブラジイの花が咲いていて、
山が黄金色に輝いています。

西側の山にもツブラジイの花。

開花の時期は、日本ミツバチの分蜂とかさなります。

庭の木々のみどりも、いっそう濃くあざやかになりました。


アクセントになっているベニシダレモミジの赤も美しいです。
   

ところで、
「デコポンは種なし」で「種あり」は珍しいそうですが、
最近ケース買いしたデコポンにはいくつか種があります。
ということで、種を濡れたティッシュに挟んで
台所においておいたら、芽が出てきました。
   
簡易ハウスの中でポットにまいたら、一週間ほどで発芽。



実生のデコポンは、結実するまで10年くらいかかるらしいのですが、
ちょっとそだててみようかな・・・。
デコポンは好きなので、ふんだんに食べられると思ったのですが、
しせべて見たら、どうも種を蒔いた木からは甘いデコポンはならないようです(笑)。

応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

数日前の朝日新聞に「女性議員、政策本位のはずが…飲み会はしごの日々」の記事。
内容は国会議員のことですが、自治体議会の実態も似たよりよったり。

「飲みニケーション」は「コミュニケーション」というのも既存のオヤジ議員たちの慣例。
議員としてちゃんと働くためには、
飲み会はきっぱり断って「公務だけ」に集中してほしいものです。

  女性議員、政策本位のはずが…飲み会はしごの日々
2015年5月6日 朝日新聞

国会議員の仕事は、昼だけではない。

 「遅くなりすみません」

 今年2月の午後8時すぎ、甲府市中心部の居酒屋に、自民党の宮川典子衆院議員(36)が走り込んだ。

 支持者の男性9人に「かわいいね」「ありがとうね」と迎えられ、ワイン片手に選挙の情勢を語る。1時間で切り上げ他の店へ。別の男性らと日本酒を酌み交わし、教育問題などを談議。午後10時、さらに1軒。終わった時、日付は変わっていた。当選2回の宮川氏に、飲み会回りは「支持を広げる貴重な機会」ではある。

 衆院で小選挙区制度が導入されたのが1994年。同じ政党の候補者が争い、「金がかかる」などの批判を受けた中選挙区制から政策本位をめざした。

 だが実態は。飲み会、冠婚葬祭、行事の参加――。

 有権者との対話は政治家の基本だ。アルコールが入って、胸襟を開き話せることもあるだろう。だが政策本位より、飲み会出席競争に傾いてみえる時がある。有権者は、そういった面ばかりで政治家を評価していないだろうか。両方の制度で選挙をした高市早苗総務相(54)は「得票率の目標が中選挙区と違う。(行事に)出るかどうかが、大きな影響を受ける」。

 夜の活動は、出産や育児との両立の問題を生む。ほかにも、セクハラの温床にもなる。複数の女性議員が「当選する前は、飲み会でセクハラされても文句は言えなかった」。少数派の女性というフィルターを通すと、政策本位と対極にある日本の政治土壌が見える。

 「飲み会文化」は有権者だけではない。

 「政治は夜動く」「料亭政治」という言葉がある。民主党の小宮山泰子氏(50)は先輩議員によく赤坂のクラブに連れて行かれた。党派を超え集まる議員と、グラス片手に政治の内幕や選挙の話。昼間の公式な場では知り得ない情報や本音が飛び交う。「政治の世界のコミュニケーションは夜」と知った。「相手の立ち位置や落としどころを探れる夜の場は、ポストにもつながる」とも感じた。

 食事をして親睦を深めるのはよくあることとはいえ、それも程度問題だ。「女性は男性のように夜遅くまで飲み歩けない」との声もあった。女性が自分1人ということが多かった小宮山氏には、飲み会が「男同士の結束を確認する場」と感じられて入りづらく、「私がいない方が楽しめるんじゃないか」と申し訳なく思ったこともあった。

■「ガールズ」への視線
 3月上旬、中川郁子農林水産政務官(56)の「路上キス」写真が週刊誌に掲載された。相手は妻子がいる国会議員だが、話題はもっぱら独身の中川氏に。

 大臣が辞任した日。しかも「亡夫の後継」を強調し当選してこの行動、と批判された。本人に責められるべき点はもちろんある。

 マドンナ、ガールズ……。女性議員には、興味本位ともみえる視線が注がれる。自民の野田聖子氏(54)は「女性であることで軽く見られる。政策より顔や容姿で判断される」。

 「女性は風やブームで増えたり、減ったり。当選回数を重ねられないから発言力も実力もつかない」と民主の阿部知子氏(67)。

 もてはやし、そっぽを向くメディアに問題はある。が、「ブーム」の終焉(しゅうえん)と共に永田町から去った女性が少なくないのはなぜだろう。

 自民党の小池百合子氏(62)は共著書で、政治などで女性が活躍するため三つの改革が必要だとした。性別役割分担に関する世の中の「意識」、女性の活躍を支える「制度」、女性自身が意識を高め立ち上がるための「自己」改革だ。

 民主党の「小沢ガールズ」と呼ばれた太田和美氏(35)。06年、衆院補選で当選。小沢一郎氏と共に12年に離党。その後落選を重ね、引退も考えた。

 だが、東日本大震災の原発事故で相談にきた母親たちを忘れられなかった。維新に移り昨年の総選挙に出馬、比例復活した。「周囲の支えもあったが、自分自身に胆力もあったと思う」

■「党に覚悟が必要」
 政治で女性を増やす「制度」の改革は、少しずつだが変化の兆しがある。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・()以下略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  



最後まで読んでくださってありがとう

してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コーヒーや緑茶、1日数杯で長寿効果 19年間追跡調査/日本ミツバチ、今年二群目来ました。

2015-05-08 21:24:07 | 健康/くらし/薪ストーブetc
朝から日本蜜蜂の待ち箱に、探索蜂がたくさん来ていたので、
きっと分蜂群がやってくると思い、お昼過ぎまで、
目を離さないように観察していました。




午後3時ころにはピーク。
左から3つ目の6角形の待ち箱には、50匹ほど、
他の箱にも10~20匹ほど来ています。


その後、来客があったので1時間半ほど見ていなかったのですが、
5時ごろに見に行ったら、ミツバチが少なくなっていました。

とはいえ、
飛び方が探索とは違うので、見てないうちに箱に入ったのでは、と思いました。

暗くなってから、連れ合いが確認したら、
やっぱり、大きな群が入っていました。

2回とも入居の瞬間は見逃したのですが、
キンリョウヘンの威力か、みてても見てなくても、
気に入った待ち箱には、入るときは入ってくれるものですね。

お天気の良い日が続くうちは分蜂があるので、
三匹目のドジョウを期待しましょう。

応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

ところで、
昨日の新聞各紙に、
コーヒーや緑茶をよく飲む人は、病気での死亡リスクが低い
という記事が載っていました。

わたしは緑茶はあまり飲まないのですが、
おいしいコーヒーを、一日3~4杯くらいは飲むので、
興味ぶかく読みました。。

  コーヒーや緑茶、1日数杯で長寿効果 19年間追跡調査 
2015年5月7日 朝日新聞

 コーヒーや緑茶を日常的によく飲んでいる人は、そうでない人に比べて病気などで死亡するリスクが低いとする調査結果を、国立がん研究センターなどの研究チームがまとめた。コーヒーに含まれるポリフェノール、緑茶に含まれるカテキンが血圧を下げ、両方に含まれるカフェインが血管や呼吸器の働きをよくしている可能性があるという。

 全国に住む40~69歳の男女約9万人に対し、コーヒーや緑茶を1日どれくらい飲むかを、ほかの生活習慣などと合わせて質問し、経過を約19年間追った。この間に約1万3千人が亡くなっていた。

 コーヒーや緑茶をよく飲む人は死亡率が低く、コーヒーを1日に3~4杯飲む人ではほとんど飲まない人に比べて、死亡リスクが24%低かった。緑茶は1日1杯未満の人に比べ、1日5杯以上飲む男性で死亡リスクが13%、女性で17%低かった。どちらも、死亡のリスクにかかわる年齢や運動習慣などは影響しないように統計学的に調整した。

 コーヒーにはクロロゲン酸というポリフェノール、緑茶にはカテキンが含まれ、両方に血管や呼吸器の働きをよくするカフェインが含まれている。こうした成分が心臓病や脳卒中による死亡を減らしたことが考えられるという。

 研究メンバーの野田光彦・国立国際医療研究センター専任診療部長は「カフェインは健康維持につながる可能性がある。一方、心臓病を抱えた人では摂取で急に血圧が上がるといった影響も考えられる。妊娠中や腎臓病の人も注意してほしい」と話す。研究成果は、米国の栄養学と疫学の雑誌にそれぞれ掲載された。(田村建二)


テレビでもやっていたので、もっと詳しく知りたいと調べてみました。
ここからが、記事の元になった研究です。

 
 多目的コホート研究(JPHC Study)
2015/05/07 緑茶と死亡・死因別死亡、コーヒーと死亡・死因別死亡について 
 

国立がん研究センター 予防研究グループ
 
JPHC研究からの論文発表のお知らせ
多目的コホート(JPHC)研究から、緑茶摂取と全死亡リスクおよびがん、心疾患、
脳血管疾患、呼吸器疾患及び外因死を含む5大死因死亡リスクとの関連を検討した
研究の結果が発表されました。この研究により、緑茶を習慣的に摂取する群において、
男女の全死亡リスク及び心疾患、男性の脳血管疾患及び呼吸器疾患による死亡リスク
の減少が示されました。

この論文の状況は以下のとおりです。

Annals of Epidemiology 2015年 WEB先行公開中

緑茶を習慣的に摂取する群において、男女の全死亡リスクが低い

 緑茶は、日本で広く飲まれています。これまでに循環器疾患やがんとの関連について
研究が行われてきましたが、健康の指標となる全死亡や主要な死因との関連については
あまりよく分かっていません。
 そこで、多目的コホートの40~69歳の男女約9万人を研究開始(1990年または1993年)
から2011年まで追跡した調査結果をもとに、緑茶の習慣的摂取と全死亡・主要死因死亡
リスクとの関連を検討しました。

 平均で約19年の追跡期間中に1万2,874人が亡くなりました。そのうち、5,327人ががん、
1,577人が心疾患、1,264人が脳血管疾患、783人が呼吸器疾患、992人が外因による死亡
でした。

 解析の結果、緑茶を1日1杯未満飲む群を基準として比較した場合、1日5杯以上の群の
全死亡リスクは、男性の全死亡0.87、女性の全死亡で0.83と低く、摂取量が増すにつれて
リスクが下がる負の相関がみられました。

 死因別には、がん死亡との関連は男女ともみられませんでしたが、心疾患による死亡は
男女とも低く、脳血管疾患と呼吸器疾患については男性でのみ低いという結果でした。
外因による死亡との関連については、5年以内の死亡例を除いた解析でのみ、女性で
リスクの減少が確認されました。

 緑茶摂取で心疾患などによる死亡リスクの低下がみられた理由については、緑茶に含まれる
カテキン(血圧や体脂肪、脂質の調整)やカフェイン(血管保護、呼吸機能改善)などの
効果が推定されます。また、限定的にではありますが女性で外因による死亡リスクの低下
がみられたのはテアニンやカフェイン(認知能力や注意力の改善)の効果かもしれません。

 一方、がん死亡については、以前に部位別の分析で女性の下部胃がんのリスク低下を報告
していますが、全体については有意な関連が見られませんでした。詳しくは、ホームページ
に掲載された概要版をご覧ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について 

「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果-

私たちは、いろいろな生活習慣と、がん・脳卒中・心筋梗塞などの病気との関係を明らかにし、日本人の生活習慣病予防や健康寿命の延伸に役立てるための研究を行っています。平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、東京都葛飾区、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の11保健所管内にお住まいだった方々のうち、がんや循環器疾患になっていなかった40~69歳の男女約9万人を、平成23年(2011年)まで追跡した調査結果にもとづいて、習慣的コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連を調べました。その研究結果を論文発表しましたので紹介します。(American Journal of Clinical Nutrition 2015年3月WEB先行公開)。

これまでに欧米を中心に行われたコーヒーと死亡の関連を調べた20のコホート研究の統合解析(メタアナリシス)により、男女ともゆるやかな死亡リスクの低減が認められています。しかしながら、コーヒー摂取と主要死因死亡との関連についての研究はアジア人を対象とした集団ではほとんどなく、日本人の5大主要死因との関連についての研究はまだありません。そこで、コーヒー摂取と全死亡および主要死因死亡との関連を検討することを今回の研究の目的としました。

コーヒーを摂取する群において、全死亡リスク及び心疾患、脳血管疾患及び呼吸器疾患による死亡リスクが減少

研究開始時にコーヒーを飲む頻度に関する質問への回答から、ほとんど飲まない、1日1杯未満、毎日1~2杯、毎日3~4杯、毎日5杯以上飲むという5つの群に分けて、その後の全死亡及びがん、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患、外因による死亡との関連を分析しました。本研究の追跡調査中には、12,874人の死亡が確認されました。

コーヒーをほとんど飲まない群を基準として比較した場合、1日1杯未満、1日1~2杯、1日3~4杯、1日5杯以上の群の危険度(95%信頼区間)は、それぞれ全死亡で0.91 (0.86 ~0.95)、0.85 (0.81~0.90)、0.76 (0.70~0.83)、0.85 (0.75~0.98)となっていました(図1)。すなわち、コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べ24%低いことが分かりました。さらに、飲む量が増えるほど危険度が下がる傾向が、統計学的有意に認められました(図1)。研究開始から5年以内の死亡例を除いた場合や、男女別の場合も検討しましたが、コーヒーと死亡リスクとの間には同様の関連がみられました。

死因別に調べたところ、がん死亡の危険度には有意な関連がみられませんでしたが、心疾患脂肪、脳血管疾患死亡、呼吸器疾患死亡については、コーヒー摂取による危険度の有意な低下がみられました。1日1~2杯、3~4杯の群の心疾患死亡の危険度(95%信頼区間)は、0.77(0.65~0.90)、0.64(0.50~0.84)であり、1日1杯未満、1日1~2杯、1日3~4杯の群の脳血管疾患死亡の危険度(95%信頼区間)は、それぞれ0.84(0.72~0.98)、0.77(0.64~0.92)、0.57(0.41~0.78)となっていました。さらに呼吸器疾患死亡では、1日1杯未満、1日1~2杯、1日3~4杯コーヒーを摂取する群の危険度(95%信頼区間)は、それぞれ0.78(0.64~0.94)、0.63(0.50~0.79)、0.60(0.41~0.88)でした(図2)。

コーヒーと死亡リスクとはどう関係しているのか
なぜコーヒー摂取で死亡リスクの低下が見られるのでしょうか。第一に、コーヒーに含まれるクロロゲン酸が血糖値を改善し、血圧を調整する効果がある上に、抗炎症作用があるといわれています。第二に、コーヒーに含まれるカフェインが血管内皮の機能を改善する効果があるとされています。また、カフェインには気管支拡張作用があり、呼吸器機能の改善効果があるのではないかと言われています。これらの効果が、循環器疾患や呼吸器疾患死亡につながる危険因子の調整に寄与しているのかもしれません。

本研究ではがん死亡については有意な関連が見られませんでした。部位別に行われた先行研究では、コーヒー摂取と肝がん、膵がん、女性の大腸がんと子宮体がんのリスク低下との関連が示唆されていますが、全がん死亡では他の部位のがんも総合して分析を行ったため、有意差がなくなった可能性が考えられます。

今回の結果から、一日4杯までのコーヒー摂取は死亡リスク低下と有意な関連があることが示唆されました。この研究で用いた質問票では、缶コーヒー、インスタントコーヒー、レギュラーコーヒーを含むコーヒーの摂取頻度を尋ねており、またカフェインとカフェイン抜きコーヒーを分けてはいませんので、この点をご留意ください。


最後まで読んでくださってありがとう

してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

WAN総会・シンポジウム「幾度も繰り返そう、個人的なことは、政治的!」/理事長からのメッセージ

2015-05-07 22:48:35 | ジェンダー/上野千鶴子
5月30日はWANの総会とシンポジウム。

総会に向けて、WANサイトのトップ画像に、理事長の上野千鶴子さんから、
【理事長からのメッセージ】がアップされました。

今年のシンポでは、わたしも発言者をすることになりました。
何をはなそうかな、と今から緊張してます(笑)。

  2015年総会・シンポジウムのお知らせ【理事長からのメッセージ】
2015年05月06日 WAN:Women's Action Network

2015年総会・シンポジウム「幾度も繰り返そう、個人的なことは、政治的!」は、5月30日(土)大阪ドーンセンターで開催です。

<シンポジウム>
日時:5月30日(土) 午後1時30分から午後5時
会場:大阪 ドーンセンター 1階パフォーマンススペース
   (大阪府立男女共同参画・青少年センター)
   大阪府大阪市中央区大手前1丁目3−49
   京阪電車天満橋、市営地下鉄天満橋下車徒歩10分
参加費:法人会員無料、一般1,000円

テーマ:幾度も繰り返そう、個人的なことは、政治的!

【発言者】
・谷口真由美さん(全日本おばちゃん党代表代行/大阪国際大学教員)
・三浦まりさん(「怒れる女子会」呼びかけ人/上智大学教員)
・寺町みどりさん(「女性を議会に無党派・市民派ネットワーク」 事務局/『市民派議員になるための本』著者)
【討論者】
・よつや薫さん(西宮市議会議員)
・大橋涼子さん(前和泉市議会議員)
【司会・コーディネーター】岡野八代さん(同志社大学教員、WAN理事)
 


応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

パソコンは、ハードディスクにつながらない状態が続いていて、
つれあいのPCの不調は、いつも来てくれる友人が駆けつけてくれて、
原因を詳しく見てもらえるとことになり、自宅にお持ち帰り。

わたしの方は、ハードディスクに入れてある画像が取り出せないので、
きょうは、つれあいのハツシモの籾まきから発芽までの記事を拝借しました。

 
 昨日6日の朝、
4月30日にモミまきした苗箱のシートをはずした
  

●良くそろっている


 

●色の薄いところもあった
  

●スズメや猫なとがうえに入らないように
キュウリネットを広げておく

 


最後まで読んでくださってありがとう

クリック してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひどい日焼けに注意を 子どもの紫外線対策(稲熊美樹)/金寿、石楠花、レンゲツツジが開花。

2015-05-06 22:24:11 | ほん/新聞/ニュース

5月5日の「子どもの日」の中日新聞。
生活面でなつかしい名前を発見。
稲熊美樹さんの署名記事「ひどい日焼けに注意を 子どもの紫外線対策」です。

わたしにとっても、陽射しの強くなる5月の紫外線は大敵。
記事は、紫外線対策の参考になりますね。

  ひどい日焼けに注意を 子どもの紫外線対策
2015年5月5日 中日新聞

 日差しが強くなり、紫外線(UV)量がぐっと増える季節。生涯で浴びるUVの半分を、18歳までに浴びるとされる。日光は子どもの体の成長に必要で、避け過ぎはよくないが、赤くやけど状態になるひどい日焼けには気を付けたい。

 日焼けの主な原因となる「UV-B」は、春から量が増え、夏至ごろにピークに。五、六月は暑さがそれほどではないのにUV量は多いため、注意が必要だ。

 UVと皮膚の関係に詳しい名古屋市立大病院皮膚科の森田明理(あきみち)教授は「日常的に少しずつ日焼けし、うっすら色づく程度が良い」と話す。年齢を重ねるとメラニンが増え、「天然の日焼け止めになる」。肌が白く、メラニンがまだ少ない子どもはUVの影響を受けやすい。

 しかし、子どもの体の成長にUVは欠かせない。骨の成長に必要なビタミンDは、日に当たることで作られる。浴びる量が極端に足りないと、骨の変形などが起きる「くる病」の心配も。あいち小児保健医療総合センター(愛知県大府市)の伊藤浩明副センター長によると、近年発症する子が増えているといい、「食物アレルギーを心配して、赤ちゃんのころから極端に食事を制限していたり、偏食の子は特に注意が必要」。

 最近の研究で、食物アレルギーの子は秋から冬生まれが多いことが分かってきた。同センターに食物アレルギーで受診した子は、平均日光照射量が少ない秋から冬に、生後三カ月間を過ごした子が多かった。伊藤副センター長は「秋から冬には意識的にUVに接する機会をつくった方がいいのではないか」と話す。

 とはいえ、皮膚が赤くなるほどの急な日焼けはよくない。神奈川県立こども医療センター(横浜市)皮膚科の馬場直子部長は「日焼けは、やけどと同じ」と指摘する。赤くなったときは冷やす。痛みを感じたり、水疱(すいほう)ができて皮がむけることもある。

 森田教授によると、複数人で同じように日に当たっているのに、一人だけ赤くなっている場合は、日に当たると皮膚に炎症が出る光線過敏症の可能性がある。全身に炎症が起きる小児膠原(こうげん)病などが見つかることもあり、気になるときは受診を勧める。

◆赤ちゃんへの配慮忘れずに
 一日のうちのUV量は正午がピークのため、午前十時~午後二時の外出はできるだけ控える。午後四時を過ぎれば、UVをほとんど気にしなくてよい。日陰に入ると、浴びるUV量は半分に。プールや海で、水から上がる時間が長いときは、Tシャツやラッシュガードを着たり、バスタオルを掛けたりすると良い。兄や姉と抱っこやおんぶしたまま外出する機会が多い赤ちゃんへの配慮も忘れずに。

 一日中、日に当たるときは、日焼け止めを塗る。子ども向けの日焼け止めはアレルギーを起こしにくい「UV散乱剤」が多く、塗ると白っぽくなるが、「UV吸収剤」よりかぶれにくい。「皮膚がガサガサしていたり、赤くなっているなど、炎症があるところに塗るのはやめましょう」と馬場部長。

 日焼け止めは、UVを防ぐ効果の程度を示す「SPF」や「PA」の大きさにかかわらず、汗で流れ落ちるので、二時間ごとに塗り直す。落とすときは、せっけんをよく泡立て、二度洗いを。二度洗いすると皮脂が落ち過ぎるので、入浴後は保湿を心掛ける。
(稲熊美樹) 


応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

ところで、モクレンのなかでは花が咲くのが一番遅い、
金寿(きんじゅ)が咲きました。

一昨年4メートルくらいのところで幹を切ったので、
昨年は花がほとんど咲かなくて、
今年は、胴から芽吹いた枝に花が咲きました。

低いところにもたくさん咲いているので、
きれいに写せます。


しゃくなげ
  
レンゲツツジ

斑入りうつぎ
  
卯の花
  

イネが発芽したので、シートの覆いを外しました。


「む・しネット」公開講座が無事終わったので、
ちょっと奮発してお刺身の盛り合わせ。

といっても、半額の980円でした。

最後まで読んでくださってありがとう

してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本蜜蜂の分蜂群が待ち箱にはいった!/教えて、ミツバチさん こどもの日に考える

2015-05-05 21:57:13 | ニホンミツバチ
晴れて汗ばむほどの一日。
日本みつばちの探索蜂が、待ち箱に来ていました。



手前のナンジャモンジャには花が咲きはじめました。

黄緑色の糸のように細い花弁。

日がたつに連れて白くなります。

みつばちを見ていたら、特大のオオスズメバチが一匹、
巣箱の周りを飛んでいたので、これは大変と、
ペットボトルのトラップを仕掛けました。

この時期に飛ぶススメバチは、冬越しした女王蜂。
一匹で巣をつくりはじめ、秋には何百匹もの群になりますから、
今のうちに捕まえて、少しでも密度を減らしておくのです。

ミスマフェッとをおいた箱を出入りする蜜蜂の飛び方が、
探索ではなく、入った後のように出入りしているので、
暗くなってから、連れ合いが確認したら、やっぱり入っていたそうです。

↑分蜂群の入った箱

↓ もとからいた一群。


カツラの下にも、待ち箱をセットしました。


最初の群が入ったのは、今年は5月5日。
去年は5月6日でした。


ツブラジイの花が咲き、山が黄金に輝いています。

ニセアカシア

羽黒とんぼ


応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

ちょうど今日の中日新聞社説も、
みつばちのお話です。

  社説:教えて、ミツバチさん こどもの日に考える
2015年5月5日 中日新聞

 はじめまして、ミツバチです。そんなにせっせと何を集めて回っているのと、しばしば聞かれます。そうですねえ、スプーン一杯の未来でしょうか。

 犬山市栗栖は愛知県の北の端、目の前を木曽川が流れています。対岸は岐阜県です。

 水際までうっそうと迫った竹林。“やっち”はそこを、子どもたちの秘密基地にしたいと思っています。

 “みつばちやっち”こと、船橋康貴(やすき)さん(55)はこの春、竹林の手前の原っぱに、ミツバチの巣箱を四個置きました。「くりす夢学校みつばち元気教室」の開校です。

 船橋さんは四年前まで、名古屋市内の環境コンサルタント会社の社長を務め、企業の省エネ指導や環境教育に飛び回る毎日だった。

 ところが、温暖化は進むは、原発は破裂するは、地球環境はちっとも良くなりません。

 「精いっぱい工夫した。でも知識をいくら伝えても、結局何も変えられない」

 船橋さんは、悩んで会社を辞めた。そして、知人に連れられ、たまたま見学しに行った養蜂の世界に魅せられた。

 船橋さんが志すのは教育ならぬ「はち育」です。みつばち元気教室の生徒は小学生とお母さん。ミツバチは教材ではなく先生です。

 巣箱の中には、最も多いときには二万匹のミツバチが、ひしめき合って暮らしています。一個の家族というより、社会、いいえ世界といってもいいでしょう。

ミツバチが景色をつくる

 働き蜂の寿命はわずか一カ月。その間、一日に約三千の花から花へと飛び回り、蜜と花粉を集めます。蜜は働き蜂の、花粉は幼虫の食べ物です。

 女王蜂は三、四年も長生きし、春には一日約二千個の卵を産んで命を未来につなぎます。

 ミツバチは決して自然をむさぼらない。一匹の働き蜂が生涯に集める蜜は、小さなティースプーンに一杯です。

 ちゃんとお礼もしています。

 雄しべから雌しべへと花粉を運んで受粉させ、植物たちの命もつないでいます。

 巣箱の中では争わず、譲り合い、支え合う姿も見られます。

 ミツバチが、巣箱の周りの小さな世界の調和を保ち、環境、つまり未来をつくっているのです。

 「ミツバチ・地球・カレーライス」。この夢学校の校訓です。

 教室では、まず巣箱に耳を当て、羽音に耳を澄まします。そして観察ケースのミツバチに目を凝らします。その声に耳を傾け、対話を試みます。

 そして最後に、天然のハチミツをたっぷりかけたカレーライスを親子で作って、いただきます。

 具材のニンジンもジャガイモも、いわばミツバチが結んだ命。おいしいね。このおいしさを、いつまでも大切にしたいよね。持続可能でありたいね-。

 命と命のつながりの味。舌の味蕾(みらい)で感じた未来のことを、子どもたちは忘れません。

 「知識をたくさん詰め込むよりも、感じたことを伝える人になってほしい」

 みつばちやっちの願いです。

 カレーの味ともう一つ、ミツバチってすごいと思うことがある。

 働き蜂はその短い一生の中で“世代”によって役割を分けています。若い子たちは家の中の仕事をします。巣の掃除、花粉や蜜の貯蔵と管理、子育て、つまり幼虫の世話…。

 蜜の採取など外回りは主に、熟年たちの仕事です。そして外敵に襲われた時、真っ先に立ち向かうのも老蜂です。

 さてさて人間界とは正反対か。

 たとえば国を守るということは、そこにある命を守り、未来へつなぐこと。未来を守るということです。子どもたちこそ未来です。

 だとすれば、その子どもたちをやがて戦場へ送り出すことになるような、危険な仕組みを今なぜつくるのか。仕組みをつくった人たちが戦うことはありません。

むさぼらず、争わず

 時計の針に心刻まれ、目先の利益に目がくらみ、為替と株価に踊らされ、資源を浪費し、煙や汚水で世界を汚しているうちに、人は未来を見失い、夢見る力を擦り減らしつつあるのでしょうか。

 調和のとれたミツバチの社会を飽かず眺めていると、そんな気がしてなりません。

 今晩、大好きなカレーライスをしみじみ味わうべきは、子どもではなく大人ではないのだろうか。


最後まで読んでくださってありがとう

してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

貧困の現実を分かりやすく NPO法人「もやい」が解説本/小アジの南蛮漬けと鶏から揚げ

2015-05-04 20:47:53 | ほん/新聞/ニュース
今日5月4日は「みどりの日」だそうです。
もともとは4月29日だったのが、
3日と5日の中日にいれて、3連休になったらしい・・・。
ということで、毎日新聞のタイトルがみどり色でした。

中日新聞の生活面には、白井さんの記事。
これだけの分量で、かつ内容も濃い記事を、
コンスタントに書き続ける白井さんを尊敬します。

貧困の現実を分かりやすく NPO法人「もやい」が解説本
2015年5月4日 中日新聞

 新聞で「貧困」の文字を見ない日はないほど、格差が広がっている日本。だが、貧困の現実は見えづらく、貧困に直面していない人は、「本当に貧困なんてあるの?」と思いがちだ。支援活動を行っているNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」(東京都新宿区)が、貧困問題を易しく解説した指南本「貧困問題レクチャーマニュアル」を作った。理事長の大西連(れん)さん(28)に狙いを聞いた。

 -制作の目的は。
 今の日本では一カ月に使えるお金が約十万円以下である人が『相対的貧困』。その比率は上がり続け、今は約16%。およそ六人に一人が貧困状態です。その割に、分かりやすく貧困問題をまとめた文書は見当たりません。うちの団体のスタッフなどが貧困問題についてあちこちで講演したりしていますが、それだけでは世間の人に十分に伝わらない。そこでマニュアルを作りました。

 -「頑張って働けば貧困にならない」と思っている人が多いです。
 そうですね。でも、頑張れば何とかなると安易に言いにくくなってきているのが現実です。非正規労働者として雇われると正社員になることは難しいし、過酷な労働条件で労働者を使いつぶすブラック企業も目立っています。

 -女性や障害者が貧困に陥りやすいことに気がつかない人も多い。
 ともに待遇のいい仕事にはつきにくくて、経済的に自立しにくい。それをカバーする社会保障の仕組みも不十分です。

 -生活保護に関しては、働けるのに受けている人が多いと感じている人がいます。
 それは明らかな誤解です。昨年八月時点で、生活保護世帯は高齢世帯が47%、傷病・障害世帯が28%、母子世帯が7%。就労が難しい人が多いのが実態です。残り18%の「その他の世帯」の平均年齢も五十代半ばで、働き口を見つけにくいのです。

 -日本では「生活保護を受けるのは恥」という意識が強いですね。
 恥の意識、親族に迷惑をかけたくないという意識、制度への理解不足などがあり、生活保護が受けられる人の中で実際に受給している人の割合を示す捕捉率は15~30%ほどと言われています。欧州諸国に比べると格段に低いのが現実です。マニュアルの最後に生活保護申請書を載せておきました。自分で書いてみると制度が理解しやすくなるでしょう。

 -ホームレス問題や生活保護問題の記述が多いですね。

 もやいが設立されたのが十四年前。それからずっとホームレス支援が中心でしたので。近年、野宿の人の数は確かに減りました。ただ、それはホームレス状態の一部にすぎないことが分かってきました。友人宅を転々とする人、ネットカフェやサウナなどに寝泊まりしている人、ファストフード店で夜を明かす人などです。ホームレス状態の人はむしろ増えているでしょう。

 -どんな活用法ができるんですか。
 高校や大学、市民団体などで活用してもらいたい。講義を受けた人たちで話し合ってほしいです。

      ◇
 マニュアルはA4判四十八ページ。非正規労働の問題点や国・自治体の役割、市民活動の方法などを分かりやすく説明している。「ネットカフェ生活にはいくらかかる?」などの設問もあり、グループ学習ができるようになっている。同NPOのホームページからダウンロードできる。「貧困問題レクチャーマニュアル」で検索。
(白井康彦)


応援クリック人気ブログランキングへ してね 

今朝は朝からパソコンが不調。
パートナーのともちゃんがとりあえずわたしのPCだけ
使えるようにしてくれたのだけど、
ファイルや画像が保存してあるハードディスクにはつながりません。

ということで、
デジカメのSDカードにある食べものの画像です。

鶏ムネ肉から揚げとマグロと天然ブリの刺し身。




きょうの夕ご飯に作ったのは小アジの南蛮漬け。
   
夕方、生協に行ったら、福井県産の小あじが安くなっていたので、
2パック買いました。

きれいなアジなので、ワタをだして、
片栗粉をまぶして、こめ油で二度揚げ。

熱々のうちに新玉ねぎのスライスを乗せて
村山千鳥酢をかけて南蛮漬けに。

一番上には、とってきたばかりのアスパラをのせました。

ともちゃんの好物なので、いくらでも食べられそうですが、
味がなじんだほうがおいしいので、
半分は明日に残すことにしました。

明日は、あさっての公開講座の資料作りがあるので、
PCがなおってほしいですね。

最後まで読んでくださってありがとう

クリック してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月3日(日)のつぶやき

2015-05-04 01:12:53 | 花/美しいもの

統一選、女性当選伸び悩み 微増でもなお低水準 - 朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASH4X…


社説:憲法をどう論じる 国民が主導権を握ろう - 毎日新聞 mainichi.jp/opinion/news/2…


社説 - 安倍政権と憲法―上からの改憲をはね返す:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル t.asahi.com/6k6


初夏の白い巨大花「オオデマリ」「ビバーナム」/きょう憲法記念日 goo.gl/S48xZs


<憲法は何のため>9条、ヘイトスピーチ、同性婚を考える(毎日新聞) - Yahoo!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150503-…


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初夏の白い巨大花「オオデマリ」「ビバーナム」/きょう憲法記念日

2015-05-03 21:51:11 | 花/美しいもの
坂の下のオオデマリの花が、
白くかがやいています。

直径20センチほどの花が、
一本の木に数百個も咲いています。


咲きはじめは黄緑で、

だんだん色が抜けてまっ白になっていきます。
  



最初に咲いたのは、芳香ビバーナム「カルーセファーラム」。



咲きはじめのつぼみはピンク、甘い香りがします。




オオデマリとは葉の形と花の咲き方が違うビバーナム。

花が一回り大きい巨大輪のビバーナムも咲いています。


応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

  社説:憲法をどう論じる 国民が主導権を握ろう  
毎日新聞 2015年05月03日

「憲法とは、未完のプロジェクトである」−−。今年初めに亡くなった奥平康弘元東京大教授は、米国のある憲法学者の考え方として、こんな言葉を紹介していた。

 時代にそぐわない部分があれば、手直しすることもあっていい。だが憲法には、時代を超えて、変えてはならないものがある。自由や平等などの基本的な人権である。これらは「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」(97条)として、私たちが享受しているものだ。

 未完のプロジェクトとは、そうした理念に新しい生命を与えて、社会に根づかせていく、絶え間ない歩みのことにほかならない。

 ◇憲法への尊重欠く政治
 いま政治に携わり、国を動かそうとしている人々に、憲法へのそうした理解と尊重が、果たしてどれだけ備わっているだろうか。

 安倍政権と自民党の憲法改正の議論を見ていると、そこには、憲法の本質をゆがめかねない危うさが、潜んでいるように思える。

 確かに、憲法をより良いものに作りかえることは、民主国家なら、当たり前のルールである。

 ただし、憲法を論ずる際、忘れてはならないことがある。

 国民を縛るものではなく、国や政治家など権力を縛るもの、という憲法の根本原理だ。11条が基本的人権を「侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与えられる」とうたい、99条で閣僚や国会議員、公務員らに「憲法を尊重し擁護する義務」を課しているのは、まさにそのためである。

 ところが、自民党の改憲草案は、政治家の擁護義務の前に「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」という項目を盛り込んだ。まず国民に憲法尊重義務を課す、という逆立ちした原理が、自民党の改憲論を支える思想なのだ。

 さかさまの憲法原理が目指す、改憲の目的とは何か。それは、国や政治家が、自分たちの手に憲法を「取り戻す」ことであろう。

 そこには、二つの側面がある。一つは、連合国軍総司令部(GHQ)が作った憲法を、日本人自身の手で書き換えること。いわゆる「押しつけ憲法」論である。憲法を、国家のアイデンティティーの確立に利用する、上からの憲法論だ。

 二つ目は、憲法を、国民の手から政治家の手に「奪い取る」という発想だ。安倍政権が2年前、96条を改正し、国会の改憲発議に必要な数を衆参両院の3分の2以上から過半数に下げて改憲しやすくしようとしたのは、その典型である。

改憲の矛先を、本丸の9条から96条に変え、国民に受け入れられないと知るや、今度は環境権や緊急事態条項、財政規律条項などを追加してはどうか、という。変えやすいところを変えて、国民の抵抗感を薄め、次の9条改正をやりやすくする、という「お試し改憲」論は、憲法をもてあそぶ態度に等しい。

 皮肉屋で知られたドゴール元フランス大統領は「政治は、政治家に任せるにはあまりに重大すぎる」と語ったことがある。それにならって言うならば、立憲主義や憲法体系に対する無理解が政治にはびこる現状には「憲法改正は、政治家に任せるにはあまりに重大すぎる」と、同じ皮肉を込めざるを得ない。

 ◇押しつけ改憲にさせぬ
 ここ数年、私たちは、憲法の理念がないがしろにされている現実を、目の当たりにしてきた。

 長年の憲法解釈をあっさり踏み越えた、集団的自衛権の行使容認と安保法制の拡大。知る権利を制限し、民主社会の基礎である自由な情報の流通を妨げる、特定秘密保護法の制定。震災復興の遅れ。貧富の格差の拡大。選挙に勝てば何でもできると言わんばかりの、異論を封じ込める空気。13条の幸福追求権も、25条の生存権も、さまざまな基本的人権が危機にさらされている。

 改憲に向けた衆院憲法審査会の議論は、大型連休明けに本格化する。憲法の根本原理を作りかえ、政治が使い勝手を良くするための「押しつけ改憲」には、明確にノーを言いたい。憲法が国民のものである以上、論議の主導権も、政治家ではなく、国民が握るべきである。

 憲法をめぐる議論はまず、窒息しかかっている理念や条文に、もう一度、新しい空気を吹き込むことから始めるのがいい。既にある憲法を生かすことさえできない政治が、別の憲法を作って生かそうとしても、できるはずはないからだ。

 そのうえで、あえて見直す必要があるとすれば、それはどこか。例えば、衆院と参院の関係など、統治機構の改革によって、政治家の質の向上を図るのも一つの考えだ。政治による発議をただ待つ、受け身の姿勢ではなく、改憲することの是非も含め、議論の優先順位は私たち国民が決める姿勢を持ちたい。

 成文憲法のない英国の国王ジョージ5世(1865〜1936年)は憲法と国のあり方について「忍耐と伝統と経験の積み重ねであり、一つの時代や政党の発明ではない」という言葉を残した。憲法とは、政治家や政党の玩具ではない。それは国民の、権利の基盤である。


  社説:安倍政権と憲法―上からの改憲をはね返す 
2015年5月3日 朝日新聞

 その日は、夜来の雨に風が加わる寒い日だった。

 それでも1947年5月3日、皇居前広場には1万人が集い、新憲法の施行を祝った。

 朝日新聞はこう伝えた。「おのおのの人がきょうの感慨に包まれながら来る中に、わけて嬉(うれ)しげに見えるのはその権利を封建の圧制から解き放たれた女性の輝かしい顔である」

■またも「裏口」から
 それから68年。安倍政権は再来年の通常国会までには憲法改正案を国会で発議し、国民投票に持ち込む構えだ。

 自民、公明の与党は衆院で発議に必要な3分の2の勢力を持つが、参院では届かない。このため自民党が描いているのが「2段階戦略」だ。

 自民党の最大の狙いは9条改正だ。だが、国会にも世論にも根強い反対があり、改正は難しい。そこで、まずは野党の賛同も得て、大災害などに備える緊急事態条項や環境権といった国民の抵抗が少なそうな項目を加える改正を実現させる。9条に取り組むのは、その次だ。

 「憲法改正を国民に1回味わってもらう」という、いわゆる「お試し改憲」論である。

 安倍氏は首相に返り咲くと、過半数の賛成で改憲案を発議できるようにする96条改正を唱えた。ところが、内容より先に改正手続きを緩めるのは「裏口入学」との批判が強まった。

 9条改正を背後に隠した「お試し改憲」もまた、形を変えた裏口入学ではないか。

 このところ国会で、首相はこんな答弁を繰り返している。

 「これは占領軍がつくった憲法であったことは間違いない」「(GHQの)25人の委員が、全くの素人が選ばれて、たったの8日間でつくられたのが事実であります」

 「押しつけ憲法論」である。GHQのやり方は時に強引だったし、首相のいうような場面もあったろう。ただ、それは新憲法制定をめぐる様々な事実のひとつの側面でしかない。

■だれへの「押しつけ」か
 GHQが憲法草案づくりに直々に乗り出したのは、当初の日本側の案が、天皇主権の明治憲法とあまり変わらぬ代物だったからだ。

 GHQ案には西欧の人権思想だけでなく、明治の自由民権運動での様々な民間草案や、その思想を昭和に受け継いだ在野の「憲法研究会」の案など国内における下地もあった。

 古関彰一独協大名誉教授によると、敗戦による主権制限としての戦争放棄という当初の9条案に、帝国議会の議論によって平和を世界に広める積極的な意味合いが加えられていった。

 GHQ案にはなかった「生存権」が盛り込まれたのも、議員の発案からだ。

 憲法が一から十まで米国製というわけではないし、首相も誇る戦後の平和国家としての歩みを支えてきたのは、9条とともに国民に根をはった平和主義であることは間違いない。

 一方で天皇主権の下、権力をふるってきた旧指導層にとっては、国民主権の新憲法は「押しつけ」だったのだろう。

 この感情をいまに引きずるかどうかは、新憲法をはじめ敗戦後の民主化政策を「輝かしい顔」で歓迎した国民の側に立つか、「仏頂面」で受け入れた旧指導層の側に立つかによって分かれるのではないか。

■棄権でなく拒否権を
 自民党が2012年にまとめた改正草案の9条は、集団的自衛権を認め、自衛隊を「国防軍」に改めている。

 また、「生命、自由及び幸福追求」や「表現の自由」などの国民の権利には、「公益及び公の秩序」に反しない限りという留保がつけられている。これでは天皇によって法律の範囲内で恩恵的に認められた明治憲法下の人権保障と変わらない。

 自民党幹部は草案がそのまま実現するとは思っていないというが、同党が理想とする憲法像を映しているのは間違いない。

 安倍政権はすでに集団的自衛権の行使を認める閣議決定をし、自衛隊の活動を地球規模に広げる安保関連法案を用意している。報道や学問の自由などお構いなしに放送局に介入し、国立大学に国旗・国歌に関する「要請」をしようとしている。

 党の草案がめざすところを、改憲を待つまでもなく実行に移そうというのだろうか。

 昨年の9条の解釈変更から明文改憲へと向かう自民党の試みは、権力への縛りを国民への縛りに変えてしまう立憲主義の逆転にほかならない。名実ともに選挙に勝てば何でもできる体制づくりとも言える。

 憲法を一言一句直してはならないというわけではない。だがこんな「上からの改憲運動」は受け入れられない。政治に背を向け選挙に棄権しているばかりでは、この動きはいつの間にか既成事実となってしまう。

 戦後70年。いま必要なのは、時代に逆行する動きに、明確に拒否の意思を示すことだ。


最後まで読んでくださってありがとう

クリック してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


P-WANのバナーのトップページのリンクはこちらから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする