みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

純白の天使、ギンバイカ(マートル)が咲きました。/父の日のプレゼント。胡蝶蘭、タンクトップ、バームクーヘン。

2016-06-20 17:14:46 | 花/美しいもの
大好きなギンバイカ(マートル)が咲きました。
   
まつげのようなシベが魅力で、白く光る2センチほどの
丸い花が、木にびっしりと咲きます。
   

   
まっ白なボールのようなつぼみが、翌日にぱっと開花します。
   



   
マートルの頭の上には、真っ赤なアメリカノヴンカズラの花。
   

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昨日は「父の日」でした。

土曜日に、名古屋からはるばる胡蝶蘭と、

ともちゃんの好物のバームクーヘンをもって来てくれて、

昨日は、アンダーマーマのタンクトップのプレゼント。



プレゼントをもらったつれあいはとても嬉しそうでした。

バームクーヘンは、さっそく開けてみんなでいただきました。

お茶農家限定の新茶と素麺もいただきました。

プレゼント用のお花は水が切ってあるので、
胡蝶蘭には、鉢に水をたっぷりやりました。
  
受賞花のようで、すてきな花色。




  

水をあげた翌日には、つぼみがほころんでいました。




プレゼントもらったのはつれあいですが、お花の管理は(多分)わたし。
大事に育てますね。

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6月19日(日)のつぶやき

2016-06-20 01:09:09 | 花/美しいもの
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コレステロールを減らす胚芽押麦とはったい粉、お取り寄せ/選挙権18歳に。240万人が新有権者

2016-06-19 19:44:14 | 健康/くらし/薪ストーブetc
先日、「たけしのみんなの家庭の医学」で、
コレステロールを確実に下げる効果がある食べ物
のことをやっているので、興味津々で見ていたら、
その食べものは「大麦」ということ。

さっそく、大麦を原料とする
「胚芽押麦とはったい粉」をネットで注文。

「1キロ袋を10袋」、翌日届きましたよ。
ちょっと多めですが、胚芽押麦ではこの量がいちばんお値打ちでした(笑)。

まずは、押し麦で麦ごはんを炊きましょう。

田植えの時の白米が1カップ残っていたので、
米を洗ってから、押し麦2/1カップを入れて、
2カップ分の水を入れました。。
  
米と水の量は1:1の同量ですが、麦と水の量は1:2の倍量。
麦は水を多く使うので、炊きあがりの嵩も増えそうです。

米と麦は2:1ですが、半々くらいの感じです。

かき混ぜがてら味見してみたら、麦のプチプチ感がおいしいです。
  
前日の残りのすき焼き風煮を乗せて、すき焼き丼に。

はったい粉は、おやつの時に温めた豆乳と混ぜて食べました。
  
もともと、はったい粉(麦こがし)をお湯で溶いたのは好きだったので、
香ばしくておいしいです。

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ところで、
今日6月19日から「選挙権を18歳に引き下げる改正公職選挙法」が施行されました。
ということで、関連のニュースと社説です。

  選挙権得られる年齢18歳に 240万人が新有権者 
6月19日 NHKニュース

選挙権が得られる年齢を18歳に引き下げる改正公職選挙法が、19日に施行されます。選挙権年齢の引き下げはおよそ70年ぶりで、18歳と19歳のおよそ240万人が新たに有権者に加わり、今月22日に公示される参議院選挙から適用されます。

選挙権が得られる年齢を18歳に引き下げる改正公職選挙法は、去年6月に成立し、公布から1年間の周知期間が設けられ、19日に施行されました。
18歳への引き下げは、施行日のあと初めて公示される国政選挙から適用されることになっているため、今月22日に公示され来月10日に投票が行われる参議院選挙から適用されます。
選挙権年齢が引き下げられるのは、昭和20年に「20歳以上」となって以来およそ70年ぶりで、参議院選挙では18歳と19歳のおよそ240万人が新たに有権者に加わることになります。
各党は「18歳選挙権」の適用を見据えて、参議院選挙の公約に雇用や教育といった若者に身近な政策を盛り込んだり、インターネットを使った活動に力を入れたりしていて、新たに選挙権を得る18歳と19歳を含めた若者の支持を拡大したい考えです。 


  社説:有権者となる君たちへ 週のはじめに考える 
2016年6月19日 中日新聞

 投票所に足を運ぶことは面倒でも、その一票で暮らしや未来が決まるとしたら、何だか自分が頼もしく思えてきませんか? きょうからあなたも有権者。

 二十歳になって初めて投票所に出掛ける自分に、母親が声を掛けたことを思い出しました。

 「立会人の人には、きちんと、あいさつしなさいよ」

 立会人とは、選挙が公正、確実に行われるよう監視する人たちです。投票所が置かれた地元町内会の役員が務めることが多いようです。母親に言われた通り、ぺこりと頭を下げ、投票用紙を投票箱に入れました。

参院選が初の国政選
 三十三年前の参院選です。当時の新聞を読み返すと、全国区に代わって比例代表制が導入され、前年発足した中曽根内閣に対して初めて国民の審判が下される選挙、だったようです。

 政治には多少、関心があったはずですが、恥ずかしながら、何が争点だったのか、どの政党、候補者に投票したのかさえ、全く記憶にありません。でも、社会の一員として認められたという実感だけは、はっきりと覚えています。

 改正公職選挙法がきょう施行され、選挙権年齢が「二十歳以上」から「十八歳以上」に引き下げられました。今月二十二日に公示され、七月十日に投開票される参院選は、十八歳以上が有権者として一票を投じる初めての国政選挙となります。

 二十歳になった人に加えて、十八歳と十九歳の約二百四十万人が新たに選挙権を持つことになります。全有権者の2%です。まずは「おめでとう」と言いたい。

 実は、若い人たちを頼もしく感じた世論調査があります。共同通信社が、六月末までに十八、十九歳になる千五百人を対象に郵送方式で行ったものです。回収率は55・1%でした。

投票こそ変える力に
 それによると、参院選の投票に「必ず行く」「行くつもりだ」と答えた人は合わせて56%に上り、「行かないつもりだ」「行かない」は計12%にとどまりました。

 高齢者に比べて若い人たちの投票率は低い傾向にあります。二〇一三年の前回参院選で、六十歳代の投票率が67・56%だったのに対し、二十歳代は33・37%にとどまっています。過去の国政選挙も同様です。

 若い人も高齢者も年齢に関係なく同じ重みの「一票」です。せっかくの権利ですから、使わないなんてもったいない。

 投票に行くであろう56%の人は確実に、行かないつもりの12%の人も、「今はよく分からない」と答えた32%の人も、思い直して投票所に出掛けてみてください。

 日本の社会保障政策は、高齢者層重視と指摘されてきました。例えば年金、医療、介護です。その半面、子育て支援や教育など、若い人たちへの対策が手薄となってきたことは否めません。

 高齢者を敬う日本の美徳や、若者は苦労して当たり前という先入観が背景にあるのでしょうが、それだけではありません。

 高齢者はもともと人口が多く、投票率も高い。政党や候補者が、こうした「票になる」人たちの意見に耳を傾けるのは当然です。若者向けの政策は「票にならない」として軽視されてきたのです。

 ですが、投票に行っても何も変わらないとあきらめるのはまだ早い。この調査では「投票することで政治に影響を与えることができると思いますか」との問いに59%の人が「与えることができる」と答えています。その通りです。

 若者たちがもっと声を上げ、投票に行くようになれば政党や候補者も若者の意見に耳を傾けざるを得なくなるのです。

 気になるのは「日本の政治家を信用していない」と答えた人が74%にも達していることです。

 大臣室で業者から札束を受け取った国会議員や、政治資金問題で辞職に追い込まれた都知事の話を聞けば、信用できないのも無理はありませんね。大人たちも自戒しなければなりません。

先人の苦難に思いを
 きょうからは十八歳以上の全員が有権者ですが、ここに至るには長い歴史があります。

 当初、選挙権があったのは多額の税金を納めた二十五歳以上の男子だけでした。その後、男子には納税額にかかわらず選挙権が与えられましたが、女子が有権者となったのは戦後のことです。

 明治期の自由民権運動をはじめ普通選挙運動、婦人参政権運動などの成果ですが、その道のりは決して平たんではなかった。選挙権は、先人たちが苦難の末に勝ち取ってきた大事な権利なのです。

 そのことにも思いをはせて投票所に足を運んでみてください。今も昔も一歩踏み出す勇気こそが、社会を変える原動力なのです。 


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6月18日(土)のつぶやき

2016-06-19 01:09:33 | 花/美しいもの
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炉心溶融隠し 安全文化はどこにある /検証はなお道半ばだ/梅雨の晴れ間にドクダミ茶づくり。

2016-06-18 17:24:53 | ほん/新聞/ニュース
梅雨の晴れ間が二日続くという天気予報なので、
軒に干してあったドクダミをカラカラに乾燥させて、
どくだみ茶づくりを急ぎました。

おおむね水分が抜けたドクダミを
ひもを外してひろげて、よく乾かします。


家のなかで作業すると微粉が飛んで咳が出るので、
つれあいが早朝から、マスクをして外で調整しています。

下のほうの堅い軸と根の部分は、さきに切っておいて別に乾燥。
  

葉の部分は、調理鋏でこまかく切っていきます。
  


さらに広げて、天日で乾燥。

カラカラに乾きました。

全部を合わせて、こまかくもんでどくだみ茶の完成。

お茶パックがなくなってしまったので、
残りは、乾燥材といっしょに密閉袋に入れました。


今年のドクダミ茶づくりは、2人で力を合わせて
ぶじ完了しました。  

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ところで、
東京電力の第三者検証委員会の報告が出たのですが、
内容も東電寄りで、納得できるものではありません。

特に、3日後に起きていた炉心溶融を隠していた事実は、許しがたいもの。

以下、中日新聞と朝日新聞の「炉心溶融隠し」の社説です。

  社説:炉心溶融隠し 安全文化はどこにある   
2016年6月18日 中日新聞

 深刻な事態の公表が遅れても、対応マニュアルの存在に気づかなくても、不当ではなく、社内の空気のなせるわざ-。第三者検証委員会の報告はそう読める。東京電力に安全文化は根付かないのか。

 大事なことは、ほとんど何も分からなかったということか。

 東京電力の「原子力災害対策マニュアル」では、核燃料損傷の割合が5%を超えれば、炉心溶融(メルトダウン)と判定することになっていた。核燃料が溶け落ちて、原子炉の底にたまってしまう、つまり重大な事態である。

 マニュアルに従えば事故発生から三日後に、福島第一原発は、メルトダウンしたと判定され、公表されるべき状況だった。

 ところが東電は五月まで、「炉心損傷」と過小評価し続けた。マニュアルがあること自体、五年もの間、気づかれていなかった。

 正確で速やかな情報の伝達、公開は避難の在り方を左右する。住民の命に関わる問題だ。安全軽視にもほどがある。

 なぜ、このようなことが起きたのか。当然浮かぶ疑問の声に、真摯(しんし)かつ、つまびらかにこたえる責任が、東電にはあるはずだ。

 ところが報告書には、首をかしげたくなるような記述が並ぶ。

 「炉心溶融という用語の使用を控えるべきだとの認識が社内である程度共有されていた結果」

 「炉心の状態が直接確認できないため、測定結果が出そろうのに時間が必要だった」

 「事故後、マニュアルが改定され、溶融の判定基準は一部の社員の過去の記憶になっていた」

 「当時の規制官庁は損傷割合の通報を受けており、溶融が起きていると判断できた」

 従って、メルトダウンの判定が遅くなっても不当とは言えず、意図的な隠蔽(いんぺい)も認められない。住民の対応にはほとんど影響していない-などと結論づけている。

 首相官邸や政府の関与についても触れてはいるが、曖昧さは否めない。納得できるものではない。

 そもそも“第三者”に検証を委ねてしまうこと自体、東電の自らを省みる力、企業倫理の欠如の表れではないのだろうか。

 報告書から明らかに読み取れるのは、あれだけの事故を起こしてなお、東電という企業風土の中に「安全文化」が育っていないということだ。

 立地する新潟県ならずとも、柏崎刈羽原発の再稼働など、認められるものではない。


  社説:炉心溶融隠し 検証はなお道半ばだ 
2016年6月18日 朝日新聞

 許しがたい背信行為が明らかになった。しかし、検証作業はなお道半ばである。

 東京電力福島第一原発の事故発生直後、当時の清水正孝東電社長が「炉心溶融(メルトダウン)」という言葉を使わないよう社内に指示していたことがわかった。東電の設けた第三者検証委員会が報告した。

 原子炉の核燃料が溶け落ちる炉心溶融は、深刻な原発事故を象徴する言葉だ。未曽有の原発災害のさなか、トップ自らが周辺住民を含む国民に事故の重大さを隠そうとしていた。

 東電は4年以上もの間、炉心溶融の通報遅れを追及する新潟県に対して「炉心溶融の定義がなかった」「炉心溶融の言葉を使わないよう社内に指示したことはない」などと虚偽の説明を繰り返していた。

 今年2月になって定義があったことを認め、その間の経緯を明らかにしようと設けたのが第三者委である。

 第三者委は、その役割を果たしたか。東電社長の指示を指摘したのは一歩前進だが、「ノー」と言わざるをえない。

 納得できないのは、田中康久委員長(元仙台高裁長官)が記者会見で「意図的な隠蔽(いんぺい)とまでは言えない」と述べたことだ。

 事故当時、炉心溶融は原子力災害対策特別措置法で通報すべき緊急事態に明記され、「炉心損傷5%超」という東電の判定基準にも達していた。当初はそれを認めず、社長の指示もあった。隠蔽でなくて何なのか。

 東電以外の関係者からの聞き取りを尽くさないまま、社長の指示は首相官邸側からの要請に基づいたものと推認されると結論づけたことも疑問だ。田中委員長は「調査権限が限られ、短期間では難しい」と釈明したが、そもそも聞き取りを申し込んでもいない。当時首相だった菅直人氏や官房長官だった枝野幸男氏は否定している。

 東電は新潟県からの要請事項に関して県と合同で検証を続けるという。さらに幅広く事故を振り返り、結果を公表することは東電の務めだが、国会が果たすべき役割もあるはずだ。

 炉心溶融に関する官邸からの要請の有無に限らず、事故後の官邸や各省庁と東電とのやりとりも断片的にしか分かっていない。国会は事故調査委員会による報告書をまとめているが、国政調査権を使って明らかにすべき点はなお多い。

 福島第一原発事故から教訓をくみ取り、同じ失敗を繰り返さない。そのために、まずは事実を徹底的に解明する、それが後の世代への務めでもある。



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6月17日(金)のつぶやき

2016-06-18 01:09:17 | 花/美しいもの
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参院選:改憲の是非 正面から問わぬ不実/「沈黙」は何を意味する/多数決の結果は民意の反映か

2016-06-17 20:29:57 | ほん/新聞/ニュース
高浜原発3号機と4号機について、今年3月大津地裁が、
運転の停止を命じる仮処分の決定を出し、
関西電力は、仮処分の決定の効力を停止するよう申し立てていました。
今日、大津地裁は効力の停止を求める申し立てを退けたというニュースが入ってきました。
高浜原発は再稼働できない状態が続くことになり、良かったです。


きょうの朝日新聞と毎日新聞の社説は、どちらも
7月の参院選で、安倍首相や与党が、憲法改正の争点隠しをしていることを 
批判する内容です。

まずい政策については争点を隠して、選挙で勝てば、
その政策を表に出してすすめるというのは、安倍政権の常套手段。
今度こそもうだまされないぞ、と有権者がNO!の意思を示しましょう。

  社説:参院選 改憲の是非 正面から問わぬ不実  
2016年6月17日(金)付 朝日新聞

 各政党の党首らが街頭演説に繰り出し、公約も出そろって参院選は事実上スタートした。

 その中で、与党側からぱったり聞こえなくなったのが、憲法改正をめぐる議論である。

 安倍首相の最大の政治目標が憲法改正であるのは周知の事実だ。先の国会では「参院選でも訴えていきたい」「私の在任中に成し遂げたい」と強い意欲を何度も示してきた。

 ところが、これまでの街頭演説では一切、触れていない。

 民進党の岡田代表が、安倍政権による9条改正反対を公約の2本柱のひとつに掲げ、街頭演説でも力を込めて訴えているのとは対照的だ。

 憲法改正は、日本国民が戦後経験したことのない極めて大きな政治テーマだ。それを実行したいなら、最大の争点と位置づけてしかるべきだ。

 それなのに、首相は国会中の雄弁とは打って変わって口をつぐむ。この姿勢は不可解であり、争点隠しの意図があるなら不誠実と言わざるを得ない。

 自民党が公約で憲法改正について触れているのは、26ページの冊子の末尾の2項目だ。

 この参院選から導入される、県境をまたぐ合区を解消するため、「憲法改正を含めそのあり方を検討します」とうたい、次に「衆議院・参議院の憲法審査会における議論を進め、各党との連携を図り、あわせて国民の合意形成に努め、憲法改正を目指します」と記している。

 合区の解消から改憲に取り組むのかと思いきや、稲田政調会長は「そこはさまざまな考え方がある」とはっきりしない。

 これでは憲法改正といってもどの条文を、どのように改正するのか、有権者には相変わらずわからないままだ。

 一方、自民党と連立を組む公明党は、公約で憲法改正に触れていない。山口代表は「議論が成熟しておらず、参院選の争点にはならない」と説明する。

 自民、公明の両与党とも、国民に正面から憲法改正を問おうとしない。それで両党とその補完勢力で改憲発議に必要な3分の2の議席を得たとしても、改憲論議を一気に進めることが許されるはずがない。

 安倍政権はこれまで、世論が割れる政策については選挙の際に多くを語らず、選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに突き進む手法をとってきた。特定秘密保護法や安全保障関連法の制定がその例だ。

 公約の末尾に小さく書かれた「憲法改正」の4文字。これを、同様の手法を繰り返す伏線とさせるわけにはいかない。


 社説:参院選へ 改憲志向の首相 「沈黙」は何を意味する
毎日新聞2016年6月17日

 国会の閉会以降、安倍晋三首相は参院選向けの全国遊説に飛び回っている。勝敗のカギを握る1人区を中心に、ほぼ連日のペースだ。

 首相は言う。最大の争点は経済。これからアベノミクスのエンジンをフル回転させる。民進、共産の野合勢力は日米の絆を断ち切ろうとしている。自公に託すか、民共に託すかを決める選挙だ、と。

 各地での演説内容にはもう一つ、奇妙な共通点がある。憲法について何も語らないことだ。

 改憲を究極の政治目標に掲げる首相の沈黙は、何を意味するのか。

小手先の選挙戦術では
 少し前までの首相は違った。

 年頭の記者会見で「憲法改正は参院選でしっかり訴えていく」と述べたのに続き、直後のNHK番組では「改憲を考えている責任感の強い人たちと3分の2を構成していきたい」と踏み込んだ。

 憲法改正案を発議するには衆参両院での「3分の2」が絶対要件だ。今年の参院選でそのラインをクリアしたいという意思表示である。3月には「私の在任中に成し遂げたい」と実現の期限にも言及した。

 安倍氏の自民党総裁任期は2018年9月までだ。特例的な任期延長がない限り、今回の参院選がラストチャンスになる。衆参同日選が可能になるような国会日程を組んだのも、改憲への執念とみられていた。

 もしも、憲法改正の機が熟していないと首相が考え直した結果の沈黙であるなら、決して不自然なことではない。国の骨格を定める憲法は、国民の広範な同意に支えられるべきものだからだ。

 しかし、実際に首相が改憲を棚上げしたとは到底考えられない。首相が好んで口にしてきた「戦後レジームからの脱却」とは、「占領軍による押しつけ憲法の書き換え」と同義と受け止められている。

 すなわち、遊説で憲法に触れないのは、ひとえに選挙戦術であろう。自民党幹部は「改憲を訴えても票にならない」とあからさまに語る。

 自民党が参院選用に作成した公約集は、「経済の好循環」が前面に押し出されている。憲法はと言えば、最後に申し訳程度に「各党との連携を図り、あわせて国民の合意形成に努め、憲法改正を目指します」とあるだけだ。憲法のどこを改正するかも書かれていない。

 選挙の時は経済一本やりで支持を求め、首尾よく勝利を収めたら、その力を安倍カラーの濃い政策に転用する。特定秘密保護法も、安全保障法制も、その方式で成立を見た。

 仮に首相が再び同じやり方で改憲を狙っているとしたら、有権者を愚弄(ぐろう)するものではないか。憲法に対しては、奇策に頼ることなく、正々堂々と訴えることが、最高権力者の取るべき態度であろう。

 憲法は、国民と政府が共有する最も大事な決まり事だ。そのあり方について不断に議論がなされるのはむしろ健全な社会の証明にもなる。

 ただし、今の日本ではなかなか落ち着いた憲法の論議が成立しない。その大きな要因は、政権党である自民党が時代に逆行するような改正草案を保持していることだ。

論議の土台を立て直せ
 野党時代の12年にまとめられた自民党の草案は、前文で日本の伝統を賛美し、天皇の国家元首化や自衛隊の「国防軍」化、非常時の国家緊急権などを盛り込んでいる。

 しかも、国民の権利を「公益及び公の秩序」の下に狭く制限しようとする条文がいくつもある。

 人間は本来、多様だ。多様な集団が一定の領域で共存していくために、憲法という決まり事がある。なのに、自民党の草案は、憲法によって国民を一つの型にはめ込もうとしているかのようだ。

 小泉政権時代、自民党の立党50年に合わせて採択された新憲法草案は、まだしも穏健だった。伝統賛美の前文はなかったし、天皇の元首化にも触れていない。自衛隊は「自衛軍」となっていた。

 このように自民党の立ち位置が大きく右に寄った反作用として、旧民主党の左傾化が目立つようになった。現民進党もその流れにある。

 民進党の参院選ポスターの一つには「まず、2/3をとらせないこと。」と書かれている。これでは民進党が憲法にどう向き合おうとしているのか、伝わってこない。

 自民党が観念的な自主憲法論に固執し、最大野党がかつての社会党のように「改憲阻止」に主眼を置くようでは、憲法をめぐる論議は空洞化する一方だろう。

 改憲勢力が参院で3分の2に到達するかどうかは、確かに重要な指標だ。ただ、内実を伴わなければ数の消長はむなしいものになる。

 選挙戦を通じて、憲法論議の土台を健全な形に立て直すよう与野党に求めたい。無論、最も大きな責任を負うのは自民党である。

 独善的なイデオロギーで憲法を扱ってはならない。ましてや、「改憲隠し」で票を集めるような発想はもってのほかだ。選挙の前と後での使い分けは許されない。  


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ところで、
毎日新聞に「(選挙に)「勝てば正しい」は間違い」という
とてもおもしろい記事が載りましたので、紹介します。

多数決の問題点と弊害を、言葉で明確に説明していて、なるほど!、と思いました。。

 そこが聞きたい:多数決の結果は民意の反映か 坂井豊貴氏  

 「勝てば正しい」は間違い 
慶応大教授・坂井豊貴氏

 参院選が22日に公示される。結果次第では選挙後に憲法改正の発議や国民投票がある可能性もある。これらは全て多数決で決められる。その結果が民意だとされているからだ。だが、それは本当に正しいのか。「多数決を疑う」(岩波新書)の著者、坂井豊貴・慶応大教授(40)に聞いた。【聞き手・尾中香尚里、写真・中村藍】

−−「多数決を疑う」必要性を訴えているのはなぜですか。

「選挙で勝った自分の考え方が民意だ」という政治家の言葉を、よく耳にするようになったからです。選挙に勝ったというだけで、政治家が自分のやることを全て正当化するのは、大変危険なことだと危機感を持っています。

 選挙では候補者や政党が、複数の政策を「抱き合わせ」で訴えます。AさんとBさんが争い、Aさんが勝つとします。しかし、同じ選挙で個々の政策ごとに多数決をとったとすると、全ての政策でBさんの政策が選ばれ、実現する政策が正反対になり得る。これを「オストロゴルスキーのパラドックス」==と呼ぶのですが、数学的にはこんな可能性が実際に生じます。ある政治家が勝ったからといって、彼の政策が有権者から支持されたとは限らないのです。

−−多数決にはどんな問題があるのですか。

 多数決というと、いかにも多数派の意見が尊重されそうです。だから「少数意見も尊重せよ」と言われるのですが、そもそも多数決が本当に「多数派の意思」を尊重しているのかというと、極めて怪しいのです。

 致命的な欠陥として、多数決は「票の割れに弱い」点が挙げられます。2000年の米大統領選で、共和党のブッシュ氏と民主党のゴア氏が争いましたが、第3の候補・ネーダー氏が現れ、ゴア氏の票を食ってブッシュ氏が勝ちました。最近の国政選挙で野党候補が乱立し、野党側の票が多い場合でも与党が勝った例も同様です。

 今回の参院選で、野党は1人区で候補者を一本化しました。好むと好まざるとにかかわらず、そうせざるを得ないのです。しかし、結果として選択肢が減り、有権者は細かな意思表示ができません。

 また、全ての有権者から2番目に支持されている候補がいると仮定します。万人のための民主主義の観点からは望ましい候補ですが、この候補は多数決の選挙では1票も得られない。有権者は1位の候補しか選べないからです。

 だから候補者は万人に配慮するより、極端な発言で悪目立ちしたり、特定の層への配慮やバッシングをしたりするようになります。候補者が悪いというより、制度が彼らをそうさせてしまうのです。結果として多数決が社会の分断を招きかねない。多数決は民主主義との相性が悪いのです。

−−では、憲法改正の発議要件である「3分の2以上の賛成」など、圧倒的多数の支持を求めている場合は、多数決の結果が多数派の意思を表したと言えますか。

 50%より大きい可決ラインを求める多数決を「特別多数決」といいます。重要なことを多数決で決めるなら、次のようなことが起きないようにすべきだと考えます。

 現行案Aと、代替案B、Cの3案があるとします。B案はA案より、C案はB案より人気があるが、C案よりA案の方が人気がある−−。これを「多数決のサイクル」と呼びます。じゃんけんの三すくみのような状態ですね。こうした状態が起きないようにするには、数学的には最低でも64%以上の賛成が必要とされています。

 「3分の2以上の賛成で可決」は、ハードルの高さとして適切です。ただし、憲法改正について言えば、衆院では小選挙区制の導入で「地滑り的勝利」が頻発しており、「3分の2の賛成」は高いハードルではありません。一方、発議後の国民投票は過半数の賛成で可決。過半数とは投票で物事を決める時の最低ラインです。

 つまり衆院の「3分の2」も、国民投票の過半数も、改憲のハードルとしては低い。改憲への実質的なハードルは、複数区や比例代表の比率が高い参院選だけなのです。その意味でも、今回の参院選はとても重要です。

−−多数決の弊害を緩和する仕組みはあるのですか。

 私が推すのは「ボルダルール」という制度です。スロベニアの国会議員選挙の一部などで用いられています。これは、3人の候補者がいれば、1位に3点、2位に2点、3位に1点と加点します。このルールのもとでは、選挙で勝つためには多くの有権者から少しずつ加点した方が有利。先ほどの「全ての人から2位になる候補」は、かなり強くなります。

 従来の多数決に決選投票を付ける方法もあります。自民党総裁選や、旧民主党の代表選で用いられています。死票を減らし、少なくとも多数派の意思をより尊重することはできます。

−−しかし現実に、多数決を用いた選挙制度は、日本だけでなく世界の多くの国で採用されています。多数決で選挙が行われるなかで、有権者や選ばれる政治家は何に留意すれば良いのでしょうか。

 繰り返しますが、多数決は票の割れに致命的に弱い。勝った候補が有権者の多数派であるとは限りません。また、全ての有権者から2位にされる候補は勝てないことから分かるように、勝った候補が有権者の広い支持を得られているとも限りません。

 そうであれば、道徳的な話になってしまいますが、権力の使い方には節度がなければなりません。権力を使う側には「節度を持つことが必要だ」という自覚を持つ必要があります。節度を持つとは、つまり「立憲主義的抑制を守る」ということです。多数派の力でやるべきではないこと、合法であっても権力の使い方として正しくないことについて、権力者は常に自覚すべきです。

 有権者も、常に権力をチェックすることを忘れてはなりません。おかしな権力の使い方があれば、きちんと声を上げるべきです。

 現行制度では、選挙から次の選挙までの間は、有権者には手続きとしての意思表示の機会がありません。ですから、投票以外の意思表明の場、例えばデモや言論活動などについて、参加はしないまでも、リスペクトする(敬意を払う)ことはとても重要なことだと考えています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■人物略歴
さかい・とよたか
 1975年広島県生まれ。米ロチェスター大博士課程修了。専攻は社会的選択理論。横浜国立大、慶応大経済学部准教授を経て2014年より現職。著書「『決め方』の経済学」が近日刊行予定。


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6月16日(木)のつぶやき

2016-06-17 01:18:19 | 花/美しいもの
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板取アジサイロード、見頃です/いい湯だな!板取川温泉バーデェハウス

2016-06-16 21:19:11 | たび/紀行/温泉
梅雨の晴れ間を見つけて、
そろそろ見ごろになる関市板取のアジサイロードに行ってきました。
洞戸を通っているころから、道の両側にアジサイが増えてきます。

ピンクのアジサイがたくさん咲いているところ。。

路肩がパーキングになっているので、車をとめて写しました。
この川の反対側の山側近くにあるのが、
クロード・モネの「睡蓮」にそっくりなことからなづけられた通称「モネの池」。
  
少し先に走って見たら、一目見ようという観光客の行列ができていた、
ので横目に見ながら通り過ぎました(笑)。
小さな池ですが、根道神社にあるので「根道清水池」というそうです。

もう少し先に行ったキャンプ場の入り口にある紫陽花がきれいです。


白い紫陽花
  
薄紫のグラデーションがきれい。
  

手入れがよいのか場所がよいのか、
深い青色のアジサイは壮観ですね。


  



  





ピンク系のアジサイ






  



  

  

板取は、水も山も空もとてもきれい。




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終点の板取川温泉バーデェハウスで、
ゆっくりと温泉に浸かりました。

   板取川温泉バーデェハウス

施設案内

営業時間(定休日:水曜日)
4月~11月は、午前10時~午後9時
12月~3月は、午前10時~午後8時
※終業時刻の30分前までにご入場ください。
※平成28年8月は、定休日も休まず営業します。

入浴料
•大人(12才以上) 600円
•小人(6才以上12才未満) 300円
•幼児無料

泉質効能
お肌つるつる、女性に人気の板取川温泉
板取川温泉の泉質は天下の三名泉とうたわれる下呂温泉とよく似た泉質で、あたたかいお湯につかっているだけで肌がつるつるすべすべになる美肌効果があるのです。この効果が評判を呼んで常連の板取温泉ファンが数多くいます。

泉質
•しゃくなげの湯(露天風呂)
 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)
•あじさいの湯(内風呂)
 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(低張性アルカリ性低温泉)


温泉のあとは、蕪山亭で手打ちそば。
「すぎしま」がだしているお店です。
並のそばをふたりで3種類注文。

お蕎麦がおいしいという口コミだったのですが、

温かいかけそばはまずまず。

冷たい蕎麦は、盛り付けも雑↓で、お皿に投げ入れた感じ。

わたしたちは、昼前の比較的すいている時間に入店したのですが、
二つ食べてしまった後に、催促してやっと届いたせいろ(ザル蕎麦)は
5本の指の形がついたまま、どさっと乗せてあったので、
撮影用に盛り直しました(笑)。

蕎麦湯は、客立て込んでいるからと断られたし、
レジは5分くらい待たされたし、接客も最悪。

繊細な極細の上品な麺だったので、ザンネンです。

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6月15日(水)のつぶやき

2016-06-16 01:10:06 | 花/美しいもの
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