みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

生活保護減額 最低限を支えているか/母子加算削減に怒り悲鳴「負の連鎖招く」/「どんどん下げられると、やっていけない」/白花の侘助椿。赤、桃、白の山茶花。

2017-12-21 21:05:05 | 花/美しいもの
冬から春にかけて、山茶花や椿の花が次々に咲きます。

山茶花は椿より開花が早いので晩秋から1月ごろまで。
椿は、早咲きは11月から、遅咲きは4月ごろまで咲くので、
長いあいだ楽しめます。

今の時期は山茶花と早咲きの椿が咲いています。


  
山茶花 八重白花と桃花
  
白花の侘助椿
  
シュウメイギクの綿毛


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安倍政権のもと、弱者に厳しい政治が続いています。
生活保護費減額もその一つ。
スローガンは「格差是正や貧困の連鎖を断つ」政策を掲げていますが、
その中身は、といえば、弱者切り捨てのひどい政策ばかりです。

  社説:生活保護減額 最低限を支えているか
2017年12月20日 中日新聞 

 生活保護のうち食費・光熱費などに充てる生活扶助は来年度から段階的に減額される。利用者の生活を支えられるのか。そもそも基準の決め方が実態に合っているのか、疑問が残ったままの改定だ。

 「もうこれが限界ではないか」 保護基準の見直しを検討していた厚生労働省の審議会委員から、その手法に対しこんな声が続いた。保護基準の決め方を根本的に考え直す時機が来ている。

 制度は憲法二五条の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障するためのものだ。五年ごとに基準を見直している。

 まず最低限度の生活を支える基準を決め、給付額を定めるのが自然な考え方である。だが、現状では一般の消費動向など相対的な比較で基準の増減を決めている。一九八〇年代からこの手法だ。

 比較するのは低所得層の消費動向である。この中には本来、保護を受けられる状態の人も多い。制度を利用できる人のうち、実際に利用している人の割合は二割程度といわれる。そうなると保護基準の方が高くなる場合が多く、いきおい引き下げられることになる。

 低所得者への経済支援は別途必要だが、前回の基準見直しで生活扶助は平均6・5%減額された。各地で訴訟にもなっている。

 経済が成長し賃金が上がる時代では消費の伸びに合わせて基準も上げられた。今は賃金は上がらず消費も縮んでいる。家族の形やライフスタイルも多様化した。社会経済情勢の変化に対応できていないのではないか。

 審議会は現在可能な手法で検討を重ねたが、限界も表明した。見直し案を盛り込んだ報告書は、最低限度基準の必要性を指摘し年次計画を立てて手法を検討することを厚労省に強く求めた。

 実は前回見直しの際の報告書も同じ指摘をしている。この間、厚労省に検討する姿勢は見えない。

 確かに妙案はないようだ。ただ、例えば戦後間もなくは、食費や被服費など個々の費用を積み上げて必要額を決めていた。今回の審議会の議論でも、新手法の試案なども提供された。複数の手法を使って基準を決めることはできないものだろうか。

 今は約百六十四万世帯が保護を利用し高齢世帯は53%を占める。今後も無年金・低年金で制度を利用する高齢者は増えるだろう。

 安倍政権は、格差是正や貧困の連鎖を断つ政策を柱に掲げる。ならば「最低限度」を定める検討を正面から取り組むべきだ。


 
 生活保護費 母子加算削減に怒り悲鳴「負の連鎖招く」
毎日新聞2017年12月18日

 生活保護費の生活費相当分の受給額最大5%カットが決まり、受給者や支援者らからは憲法25条が保障する「生存権」がさらに脅かされることを懸念する声が相次いでいる。

 前回の見直しで受給額は平均6.5%カットされ、全国の受給者が「憲法違反だ」などとして減額取り下げを求める訴訟を起こしている。弁護団メンバーの猪股正弁護士は「前回の影響を見ずに再度引き下げるのは問題だ」と憤る。

 生活保護を受けていない低所得世帯の消費額と同水準になるように受給額を決める方法にも異論が出ている。経済成長時には全体に合わせて受給額も上がっていた。だが、社会の状況は大きく変わっている。貧困問題に取り組む一般社団法人「つくろい東京ファンド」の稲葉剛代表理事は「貧困が広がるほど減額になる仕組みだ」と批判する。

 受給額だけでなく母子加算の月約4000円減額も決まった。関東地方の30代女性は「子どもにはやりたいことをやらせたい」と肩を落とす。気にかかるのは小学生から高校生の子どものことだ。

 女性は夫のドメスティックバイオレンス(DV)で離婚。病気で仕事ができなくなり、生活保護を受給した。前回の大幅カットの時には風呂に入る回数も減らして節約し、母子加算でしのいだ。今回は生活費も加算も減らされる。高校生の子どもは食べ盛り。熱心に部活動に励むが、その費用が賄えるかどうか。不安は募る。

 多くの受給者を取材してきた漫画家、さいきまこさんは、母子加算削減で国が目指す「貧困の連鎖の解消」が難しくなると指摘する。「母子世帯には母親に精神疾患のあるケースが少なくない。家庭をうまく切り回せず、出費は多くなりがち。衛生面や栄養状態も悪くなり、悪循環に陥る」と母子世帯の厳しい実情を訴える。【熊谷豪、西田真季子】

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 生活保護費 「どんどん下げられると、やっていけない」
毎日新聞2017年12月19日

受給額引き下げ方針で衆議院第1議員会館で院内集会
 政府が18日に公表した生活保護受給額の引き下げ方針について、反対する受給者らが19日、東京・永田町の衆議院第1議員会館で院内集会を開いた。集会には約160人が参加し、受給者は「保護費をどんどん下げられると、やっていけない」と憤った。

 脳性まひで電動車いすで生活する川西浩之さん(45)=東京都=は「まるで、障害者や病気の人は早く死んでくださいと言わんばかりの状況」、東京都の宮本由喜子さん(75)は「どんどん下げられると、やっていけない。上に着るものは周りの人がくれて、下着とジーパン、靴とソックス程度しか買わない。それでも髪は伸びるし、電気製品は10年以上たつとダメになる」と訴えた。

 政府の方針では、受給額のうち食費や光熱費など生活費相当分について、3年で最大5%引き下げるとしている。集会では生活保護基準の見直しを話し合った社会保障審議会生活保護基準部会の報告書や政府方針について、法政大学の布川日佐史教授や元生活保護ケースワーカーで弁護士の森川清さんらが解説した。森川さんは、生活保護を受給している人からの聞き取りや家計調査をしていない▽前回(2013年)引き下げの影響の検証が不十分▽受給者以外の低所得層の消費との比較で引き下げを決定したこと▽最低賃金や住民税、就学援助など関連制度へ影響を及ぼす---などの問題点を指摘。受給者以外の低所得者層について、「本来生活保護を利用できる人の7~8割はできていない。その人たちが多く含まれた状態」と、比較対象として不適当とした。

 子どもの貧困に直面しやすいひとり親世帯では、母子加算も平均2割削減される。名古屋市立大学人文社会学部の桜井啓太専任講師は「母子家庭は生活保護本体の引き下げに加え、母子加算、児童養育加算引き下げの影響で、トリプルパンチを受ける」と懸念した。

 最低賃金1500円を求める団体「エキタス」のメンバー、原田仁希さん(28)は「法律上、最低賃金は生活保護との整合性を考慮することになっている。生活保護費が削られると最低賃金は低く抑えられ、負の連鎖が起きる。受給者だけの問題ではなく、ろくでもないような最低賃金近くで生きている、若い労働者にとっても問題。政府は論点をすり替えないでほしい」と怒りを込めた。【西田真季子】


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12月20日(水)のつぶやき

2017-12-21 02:06:34 | 花/美しいもの
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女性の薄毛、治療で改善も 半年~1年で効果/おニューのパソコンESPRIMO、セットアップ中。gooブログアップで試運転。

2017-12-20 17:23:44 | ほん/新聞/ニュース
FMVのデスクトップパソコンESPRIMO(エスプリモ)は、
昨日届いてからともちゃんがセットアップしてくれていて、
今日は朝から、旧pcのデータなどをじゅんばんに移行しています。

画像ソフトとメールはまだ終わっていないので、
メールチェックは旧パソコン、2台のパソコンを並べて使っています。

旧パソコンにデジカメで写した画像を取り込んで処理してから、
記事のアップ作業は新しいパソコンでやっています。
ツイッターやフェイスブックも新しいほうからも使えるようにしました。


Windows10なので、まだ使い慣れていないのですが、
ワードやキーボード、GOOブログは基本的に同じなので、
簡単なお仕事はおニューでできそうです。

何より新品なので壊れる心配がないし、
立ち上がりや動作が速くてサクサク使えるのが快適です。
Windows10は、先にお隣のともちゃんが使っているので、
わからないことは教えてもらうことにしましょう。

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  女性の薄毛、治療で改善も 半年~1年で効果
2017年12月19日 中日新聞

 女性にとって髪は大切なもの。しかし近年、抜け毛や薄毛に悩む人が増えている。主な原因は女性ホルモンの低下だが、社会進出に伴って不規則な生活やストレス過多になっていることも影響しているとみられる。治療で改善したケースや、すぐにできる予防策を紹介する。
 机上の画面に頭皮の拡大画像が映し出される。頭髪治療を専門に行うAACクリニック名古屋(名古屋市中区)の診察室。平山信夫院長(69)は「頭皮に炎症はなく、毛も太い。健康な髪になってきましたね」と患者の女性に話し掛けた。
 来院する女性は年間三千三百人で全体の一割ほどだが、十年前と比べると倍増。十月に女性専門外来を開設した。
 女性に多いのは頭部全体が薄くなる「びまん性脱毛症」や、男性のように頭頂部や額の生え際から後退する「女性における男性型脱毛症」(FAGA)。髪を豊かに保つ働きがある女性ホルモンの低下に加え、加齢、ストレス、過度の減量、睡眠不足などが絡んで起きると考えられている。
 同院の場合、患者は更年期にさしかかる四十代と五十代が最も多いが、若い世代も少なくはなく、三十代以下が三割を占める。
 市内に住む三十代の会社員は地肌が透けて見えるのが気になって受診。発毛効果のある成分ミノキシジルが入った塗り薬や飲み薬を二カ月続けると、抜け毛が減り始めた。頭頂部の髪も増え、薄毛を隠すために縛っていた髪を下ろせるように。友人からは「元気になったね」と言われた。
 同院によると効果の出方は個人差があり、半年から一年かかることが多い。改善しない患者も二~三割はいる。治療は保険適用されず、薬代も含め月一万五千~三万円かかるため、カウンセリングを行い患者の希望に沿って進めている。
 症状のとらえ方にも個人差がある。一年前から通う介護福祉士(32)は「相談できる人ができたことがうれしい」と話す。「治療を受けることにしたが『そこまで気にしなくて大丈夫』と言われ安心した」。不安がさらなるストレスを生む中「相談や治療でストレスを軽減できることが大きい」と平山院長は考えている。

◆生活習慣で予防
 抜け毛や薄毛を予防したり、悪化を防ぐには「生活習慣を正すことが不可欠」と同院の顧問医師、浜中聡子さん(42)は話す。髪の毛は肌のあかと同じで死んだ細胞の集まり。毛そのものではなく「もととなる毛母細胞が活性化するように体を整えることが重要」という。
 具体的には「食」「睡眠」「運動」の三つを適切に実践する。食は、髪をつくるタンパク質をはじめミネラル、ビタミン、脂質、糖質(炭水化物)の五大栄養素をバランスよく取る。糖質を制限する食事法が流行しているが、体の健康や脳の働きにも欠かせないためゼロにはしない。
 髪の成長に欠かせない成長ホルモンは寝ているときに多く分泌されるため、睡眠は六~七時間は確保したい。髪の成長が活発化するのは午後十時~午前二時とされ、浜中さんは、遅くても日付が変わる前に就寝するよう勧めている。
 運動は、薄毛の大きな原因とされる血流の低下を防ぐ。「階段を使ったり、一駅分歩いたりと、日常の中で歩く機会を増やして」と浜中さん。
 頭皮のケアにも目を向けよう。皮脂が毛穴をふさいでいると、髪の成長を妨げるため、洗髪は夜に行う。頭皮をマッサージするように洗い、よくすすいだ後は、菌の繁殖を防ぐため頭皮までしっかり乾かすとよい。
 (小中寿美)  


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12月19日(火)のつぶやき

2017-12-20 02:03:54 | 花/美しいもの
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富士通FMVデスクトップパソコンESPRIMO(エスプリモ)が届きました/栴檀(センダン)も剪定。

2017-12-19 18:12:15 | 花/美しいもの
お昼頃、注文していた富士通FMVデスクトップパソコンESPRIMO(エスプリモ)が届きました。

富士通FMV ESPRIMO  

23.8インチの大画面で、シンプルでオシャレなデザインです。
ともちゃんがセットアップしてくれてるので、
明日はおニューのパソコンでブログをアップできる、といいな。


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庭木はじゅんばんに剪定してきて、
センダンライムも横に伸びた太い枝を2本切りました。

庭のなかに植えたのが間違いだった、と思うほど
のびのびと育っています。

すぐそばに仙台しだれ桜があるので、
枝がかぶらないように、栴檀のほうを切ったというわけです。

寒い日が続いていますが、日本みつばちの前に植えた、
菜の花が咲きはじめました。


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12月18日(月)のつぶやき

2017-12-19 02:04:02 | 花/美しいもの
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常緑のカシと槇の木をばっさり剪定。源平花桃、ハクモクレンも道にはみ出している枝を剪定。

2017-12-18 18:34:58 | 健康/くらし/薪ストーブetc
不調のパソコンはなんとか壊れないでもちそうです。
今日のブログと明日朝のメールのチェックをすれば、
明日、新しいパソコンが届くことになっています。

インターネットにつなぐと負荷がかかるので、
とりあえず今日は、PC野中に画像がある庭木の剪定のきじ。

冬になって、庭の木が陰になって、陽当たりが悪いので、
常緑樹のカシと槇の木をばっさり剪定することにしましょう。


樫の木は四方八方に伸びた枝を全てはらって、
半分くらいの高さにしました。

槇の木も数年前に胴切りしたところまで切りました。
それでも高さ4,5メートルはあるので、
高いところが苦手なわたしは見上げているだけで目が回りそう(笑)。

   
すっきりとして、廊下の陽当たりがよくなりました。
 

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つぎは市道にはみ出している源平花桃の枝を切ります。
枯れたり雪などの重みがかかったりすると、枝が折れて
下の道を走る車や歩く人の上に枝が落ちると危険だから。


ふつうのはしごでは届かないので、高所用のはしごをかけて、
車が通らないうちに急いで太い枝を切りました。

木が枯れないように切り口は癒合剤を塗って保護します。
  



ハクモクレンも坂にかかっている枝をばっさり切りました。

落葉樹は葉がないうちが剪定適期なので、
年末まで、晴れた日を選んで庭木の剪定が続きます。

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12月17日(日)のつぶやき

2017-12-18 02:05:11 | 花/美しいもの
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政治と女性 目標値を検討する時だ/ヘルシーであったまる具だくさん豚汁。親いもと里芋の煮物

2017-12-17 17:10:03 | ほん/新聞/ニュース

根菜類がいろいろあるので、具だくさん豚汁をつくることにしました。

まずはゴボウを炒めて、大根、ニンジンを入れてさらに炒めます。、

 半分の黒豚ミンチとれんこんを入れて、
   
つぎに里芋、赤玉ねぎを入れて、ひたひたの水と残りの豚肉も入れて煮込みます。、

浮いてきたアクをとったら、八丁味噌と30年味噌を入れて、
ふたをしてさらに弱火で15分ほど煮込見ます。

さいごに細ねぎを入れて火が通ったら出来上がり。

親いもとスルメいかの煮物も作りました。




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パソコンがフリーズして警告が出ないかと、
びくびくしながら、ブログをアップしています。

さきほど読んだ朝日新聞の社説「政治と女性 目標値を検討する時だ」を紹介します。

  社説:政治と女性 目標値を検討する時だ
2017年12月17日 朝日新聞

 もはや「自然増」を漫然と待つべき状況ではない。政治の世界に女性が少なすぎる。

 10月の衆院選で、女性候補者は全体の17・7%だった。それでも過去最高だったというが、5人に1人にも満たない。

 当選者数は、もっと小さい。定数465で、47。前回より2人増えても1割にすぎない。

 国際的にも格差はきわだつ。「世界経済フォーラム」によると、日本の「国会の男女比」は144カ国中129位。まぎれもない「後進国」である。

 男女雇用機会均等法の施行から31年たっても、政界は分厚いガラスの天井に覆われている。

 いま必要なのは、ありふれた女性活躍の掛け声ではない。真の政治的意思を持って「目標値」を定めることである。

 女性が増えればすぐ社会が良くなるわけではない。男性と同様に、女性も個々には政治家としての資質の優劣はある。

 だとしても今の状況で国民の声をあまねく反映できるはずがない。国の意思決定の場に女性の数が大きく増えれば、政治の風景は間違いなく変わる。

 多くの女性が、育児と仕事を両立させる苦労を強いられている。職場で名字が変わる不都合さも身にしみている。家庭の事情で仕事をあきらめるのも、女性の場合が多いのが現実だ。

 より暮らしやすい社会づくりに何が必要か。女性が多い国会は、長時間労働や保育、介護などの問題にもっと敏感になりえる。選択的夫婦別姓を求める声も届きやすくなるだろう。

 海外では、候補者や議席の一定割合を女性に割り当てるクオータ制の導入が進んでいる。

 台湾では、国会にあたる立法院で12年前から比例代表名簿を半分以上にし、今や議員は4割近くを占める。フランスも国会選挙で各政党とも候補を半々とするよう義務づけている。

 日本では遅ればせながら、国政選挙や地方議会選挙で均等にする努力義務を政党に課す法案が今年合意されたが、先の衆院解散で廃案になった。

 各政党とも真剣にやる気があるのか。すぐに同数を求めるクオータ制が難しいなら、段階的な目標を立てる、あるいはまず比例代表の名簿だけ半々にする方法なども検討できよう。

 女性の現職政治家や経験者と相談できる若者向けの議員育成プログラムもほしい。政治との接点を増やすため、各種の審議会で女性委員を半分以上に定めることから始めてもいい。

 大切なのは、具体的な結果の目標を定め、実現させる行動を起こすことだ。 


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12月16日(土)のつぶやき

2017-12-17 02:04:48 | 花/美しいもの
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