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野菜作りをしているから、野菜は人が食べるより多く摂っているかも知れない。だが、野菜ばかりというわけでなく、魚も肉も大好きで、しばらく食べないととても食べたくなる。何よりもうれしいのは、いままでの食べ方でないいい方法を見つけたときだ。自分で工夫などできないから、レシピ本やクックパッドに頼ることになる。
ジャガイモを収穫したので、何か変わった方法はと、探していたら、「新ジャガの焦がしマヨネーズ」というのを見つけた。茹でたジャガイモにマヨネーズを添えるのは誰でもやる方法でが、スライスしたジャガイモをマヨネーズでソテーするいうのが目新しい。教わった方法で作ってみると、その美味しさに感動した。
イギリスの劇作家バーナード・ショーは菜食主義者であった。ショーは自宅に菜園を作って野菜を栽培した。なかでもトマトとジャガイモが大好物であった。魚や肉はいっさい口にしなかったが、それは生きものを殺すのは人間性に反することと考えていたからだ。ショーは遺言で「私の葬列には人間を従えないで欲しい。棺の後には、牛、羊、ブタ、ニワトリ、それに水槽に入れた魚たちに行列を作って欲しい。私がこれらの動物たちを愛した記念として、動物たちにスカーフをまとわして欲しい」。
ショーの葬列が、この遺言のとおりに行われたどうかはその記録がないので確かめることはできない。菜食主義者にはマハトマ・ガンジーをはじめ、トルストイ、トマス・モア、モンテーニュ、リヒアルト・ワグナーなどの有名人がいる。