常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

光のオブジェ

2013年07月29日 | 日記


今年も東北芸工大のキャンパスに光のオブジェが登場した。夜見るとオブジェのなかに明かりが灯り一層幻想的だろうが、昼間でもなかなか面白い。今年のオブジェはどれもカラフルだ。キャンパスのグリーンのなかで、オブジェの個性が光っている。水辺に置いたオブジェが、水に写りこんでとてもきれいだ。



見たこともない巨大な亀が水から上がろうとしている。もう何万年も、その体内に抱き続けた卵を産み落とそうとしているのだろうか。どこへ向かうのか、誰も知らない。その視線は目的を見つめて微動だにしない。その大きな手はしっかりと大地をつかみ、いままさに全身が陸地に姿を現そうとする瞬間だ。足元の水が亀の動きで大きく波立っている。若い感性と自由な発想は、非現実の世界を無造作にこの空間に置いた。




花のオブジェがキャンパスの夜に浮かびあがる。アメリカ芙蓉を思わせる花びらだ。そのピンクの色が、無機質な校舎にやららかな雰囲気をかもしだす。その前を一人の女学生が通り過ぎた。無気味な亀のオブジェにも目もくれず、やさしい花にも気づかない様子だ。広いキャンパスには、彼女のほか誰もいない。

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向日葵

2013年07月29日 | 日記


向日葵が咲いた。じかじかと照りつける夏の太陽に似合う花だ。だが、梅雨前線が停滞して毎日のように雷が鳴り、スコールのような雨が降り続いている。畑ではキュウリが枯れはじめ、ナスの木がおおきくなった。

知り合いの美容師に野良猫に餌をやり、自宅や借りた部屋に猫を住まわせて面倒をみている人がいる。拾った猫は自費で不妊手術をして子を産まないようにする。猫が病気になると、獣医に見せて自費で看護に当たっている。野良猫は飼い主が面倒になって捨てたり、野良猫同士で子を産むから、実は際限がない。どうして終わりのないボランティアに打ち込むのか理解に苦しむ。しかし、彼女やその仲間の人たちがいなければ事態はさらに悪化するだろう。

もう50年以上も前に、大阪から野良猫を捕獲しに東京までやってきたネコ捕獲業者の話が新聞に載った。実はこの業者はネコの皮を三味線の業者に売ろうと考えたのである。今もそうかも知れないが、犬の捕獲は法律で禁じられているが、ネコにはこれを取り締まる法律もなかった。業者は都の衛生局に「今年からネコの捕獲を始めます」と通知し、ご丁寧にも警察に、「捕獲は夜間に行うので泥棒と間違えないように」と連絡した。

このことが、警視庁がネコの捕獲を許可したと誤って伝えられ、怒った動物愛護協会やネコ愛好家が抗議した。警視庁で業者と愛護協会が対決する運びとなった。業者2名に愛護協会40名という、まるで大衆団交のような場となった。ネコ捕獲業者は、愛護協会の剣幕にひるんで、捕獲を中止にしたので、この騒動は一夜でチョンとなった。

こんな昔のことが、ネコ愛好家に語り伝えられている。かの美容師は真面目に近所に三味線の業者がネコの捕獲に来ていると話していた。本当かどうか確認のしようもない。
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