梅雨明けがまだだが、路傍に一輪のコスモスが咲いた。この花を見ると、秋の到来が予告されたような気がする。ピンクの清楚な花は風に吹かれて少し淋しげな風情である。俳句ではむろん秋の季語である。猛暑日が各地で続く真夏だが、小川の流れにひとひらのコスモスは一服の清涼剤である。
コスモスの影をとどめず風吹けり 石原 舟月
ヨナナスというアイスメーカーが売れているという。暑いからつい食べたくなるのがアイスクリーム。これもカロリーが高いので食べすぎには注意が必要だ。氷らせた果物だけでつくるこのアイスメーカーは魅力的である。早速ネットで検索してみたが、売れ行きがすごいらしくどこも売り切れの表示が並んでいる。秋の到来を待たないと入手が難しいようだ。
アイスと言えば、明治時代には高利貸しを意味した。尾崎紅葉の「金色夜叉」で、お宮に裏切られ金の亡者になった貫一の職業が「アイス」で、アイスクリームが「氷菓子」と呼ばれたため、同音の高利貸しの俗称となった。