常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

酷暑

2015年07月21日 | 日記


昨日の夕方珍しい夕焼けが空を染めた。こんな夕焼けの明日は暑くなると思ったが案の定、今日は厳しい夏日になった。時おりベランダから吹き込んでくる風が、かろうじて冷気を運んでくれるが、蒸し暑い猛暑日である。だが、この酷暑もほんの一時である。季節は耐え難い暑さを内包しながら、次の季節を準備している。

さらば、あまりに短かかりしわれらの夏の烈しき光りよ 

フランスの詩人ボウドレエルの詩の一句である。この暑いさなかに、野菜や草木は旺盛な成長を見せ、秋風とともにその成長を止める。もう50年も前、北海道から日本で一番の暑い気温の記録を持つ山形にやってきて、その酷暑のなかに身を置いたとき感じたものは、全身を暑さに包まれることの安心感であった。秋風が吹き始めると、夏の暑さがたまらなく恋しくなった。何か心もとない寂しさを感じたものであった。

コメント (2)
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