常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

合歓の花

2015年07月08日 | 漢詩


今年は花が咲くのが一般に早い。学校のグランドの脇に生えている合歓の木の花がもう終りを迎えている。この花を見ると思い出すのが、江馬細香の漢詩だ。あたかもこの季節の合歓の花を詠んでいる。

 夏の夜 江馬 細香

雨晴れて庭上竹風多し

新月眉の如く繊影斜めなり

深夜涼を貪って窓を掩わざれば

暗香枕に和す合歓の花

あまり暑いので夜窓を開けて寝ていると、あの合歓の花の甘い香が枕もとに忍びよってくる、というのだ。女流の艶かしさ、官能を思い起こさせる詩である。
コメント
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