常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

白鷹山

2016年01月19日 | 詩吟


山形市本沢で白鷹山を仰ぎ見るように日を過ごしたのは、歌人結城哀草果である。哀草果の書いた『村里生活記』を引くと、その里は桃源郷を思わせる。「南と西に小高い山が重なり合って、その間を本沢川が東に流れる。東と北に展ける田圃から、米、桑、野菜が出来る。山からは春は蕨、夏は沼に蓴菜が採れ、銀に光る公魚が釣れる。秋は松や雑木林に、香気の高い松茸、美味なしめじが無数に生える。冬は餌をもとめて下る山鳥を、家の窓から銃で打捕る。」

哀草果が白鷹山を詠んだ歌がある。山の形を鳥にみたて、空に飛ぶ姿を詠んでいる。

羽交なす尾根のまなかに峯高く白鳥山は大空を飛ぶ 哀草果

尾根を羽と見、その中に聳える峯は白鷹の頭である。この歌は、山形岳風会の課題吟に選ばれている。茂吉を師と仰ぐ、哀草果らしい発想である。本沢の村の生活が懐かしく偲ばれる。

白鷹山といえば、大相撲幕下6枚目の力士がいる。あの弟子を殴って死なせてたり、賭博で関わった力士が辞めさせられ、本場所も開けなかった年、白鷹町の高校を出て入門した力士である。テレビで見ると、体重も145キロと増え、十両昇格が目前である。今日勝って3勝2敗。幕下6枚目だから、もう2番勝てば、十両昇進が現実のものとなる。ぜひ頑張ってほしい。
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