地面の雪が積もると、餌場が少なくなるせいか、ヒヨドリがベランダへやってくるようになった。キュウイと里芋を置くと、それを食べにやってくる。ヒヨドリは非常の注意深い鳥で、部屋のなかに少しでも人影が見えると、すぐに飛び立つ。それでも、餌が欲しいのか、窓のあたりを飛びながら、すぐにベランダの餌にやってくる。カメラに収めたいのだが、そんなチャンスは来そうにない。
鵯なくや山茶花の蕊きいろなる 南 草
山茶花が木一面に咲くころは、この花の蜜を吸いに集まってくるが、雪になるともう山茶花のッ花も散って、赤い実のなる木へ移るが、大寒ともなると餌を探すのに苦労するらしい。家の近くで、ピッ、ピーというヒヨドリの鳴き声を聞くのも珍しくない。
このあしたまぶしき雪に鵯の声 悌二朗