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日本晴とは、広辞苑によれば、空に一点の雲もない好天気とあるが、今日はそんな晴れである。辞書の編纂にも携わった言語学者新村出によれば、この言葉は足利時代に使われ始めた言葉だということだ。海外進出が盛んになった時代で、海上生活に慣れ喜宇雄大になった国民性から生まれたらしい。「待てば海路の日和あり」という諺も、また海上生活から生まれたと指摘している。
三寒四温というのが、この頃の陽気を巧みに表現している。きのうまでの空には、いっぱいの雪雲とチラチラと落ちてくる雪が梅の花に落ちていた。一転して、今日の空はどこまでも碧く、浮かぶ白雲も、瀧山の積雪に似合っている。
山科も日本晴となりにけり 西鶴