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この季節になると東北芸術工科大学で卒業制作展が開かれる。散歩がてら、この制作展を見ることが好きだ。会場に、これから社会へ羽ばたこうする若い息吹がみちているからだ。日本画や洋画の展示室には、圧倒的な大作が展示されている。プロダクトデザイン室の展示には、若い感性とさまざまな工夫がこらされて、見るものにやすらぎ感を与えてくれる。
鈴木完吾さんの時間を書く時計は、ネットで反響を呼びリツィートが17万超えたという。400以上の木製パーツを組み立てて、1分ごとに時間を書いて知らせる木製からくり時計だ。芸工大では、学生たちのデザインの力を地元企業や産業に提供している。清酒のラベル、温泉を活気づける工夫など、すばらしい活動がある。大学で学んだ知識が、地域の産業に生かさされるのは、この大学の大きな存在意義である。