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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

いただきもののどでかい柿は極上の味

2021年08月11日 09時00分38秒 | もらいもの・おくりもの
伝統行事の記録撮影のお礼に、もらってや、といわれて受け取った柿はとても重たく、どでかい。

計ってみたどでかい柿の直径は11cm。

写真ではわかりにくいので、直系7cmのヒラタネナシカキを置いてみた。



一般的な大きさのヒラタネナシカキならかぶりつき可能だが、どでかい柿はとてもじゃないが無理無理・・。

で、このどでかい柿の品種は・・聞いていないからわからない、という。

どでかい柿のことをFBに公開してから数日後にコメントが入った。

コメント主は、奈良まほろばソムリエの会のMさん。

甘柿か、それとも渋柿か、が気になるらしい。

まだ食べていないからどでかい柿は不明である。

持ち帰ってから5日目の12月5日の色合いは・・見てのとおり、艶光りの色になってきた。



どでかい柿・は、さて何であろうか。

気になるものは調べておきたい。

そう思って、「巨大柿品種」をキーにネットを検索したら、晩生の「太天(たいてん)柿」がヒットした。

大きな物なら普通サイズ柿の4~5倍とか、書いてあるから、映像の柿とは違うように思えるのだが、この「太天柿」は渋柿種。

脱渋処理をして出荷しているようだ。

もう少し日にちが経ってから“ずくし”で食べようと思っていたが・・・。

かーさんが気を利かして皮むきしてくれた。

「ずくし」を待っていたのが、早くも皿に盛られて登場した。



皮は艶々色だったが、果肉は色落ち、ではなく食べごろ色。

柔らかめの硬さが残るどでかい柿は一口では無理がある。

鼠じゃないけど、齧って、齧って、齧りまくって食べたら、お腹満腹。

旨さに甘味もあるどでかい柿は、とても美味しかった。

その日から数えること20日目。

どでかい柿は一向にずくすことなく大きさも形も色合いもそのまんま。

手で触ってみるずくし具合も進展なしだが、正月が来るまでに食べてみたくなった。



皮を剥いたどでかい柿は、ずくしてもいなかったが、とても甘くなっていた。

甘さに食感はこれまで味わったことのないほどに旨さがある。

旨味、コク、甘さにしっとり感。

しかも瑞々しいどでかい柿。

極上の味わいを堪能させてもらった。

(R1.11.30 SB805SH撮影)
(R1.12. 5、 6、26 SB805SH撮影)

従妹が送ってくれた南加納のゐのこ餅

2021年07月18日 09時43分12秒 | もらいもの・おくりもの
数日前、診療の寄りついでにおふくろが住む団地に来てくれた従妹のきみちゃん。

いつも、ほんまにお世話になっている。

長男の結婚祝いまで気を遣ってくれてありがとう。

前日におふくろが手渡してくれた手作りの南加納のゐのこ餅。

パックに八つも詰めてくれた南加納のゐのこ餅。

石臼で挽いたわけではなくミキサーで挽いたと思われる青豆大豆。

どろどろになった青豆に砂糖を塗して餡作り。

餅は餅屋で搗いてもらったものだろう。



従妹とは顔を合わせることはなかったが、ゐのこ餅は受け取った翌日によばれた。

昼食前だというのに食べたくなった南加納のゐのこ餅は、青豆風味にたっぷり包まれた餅。

冷蔵庫に収めていたから固い餅。

少しは柔らかくして食べたいと思って、くるみの青豆ごと電子レンジでチン。

とろーとするゐのこ餅。



箸で持ち上げたら糸を引くように感じのゐのこ餅を口に入れる。

甘くて美味しいゐのこ餅は、ゐのこ行事の日に作って食べる。

11月2日の土曜日が今年の日程。

南加納のゐのこ行事は今でも継続しているようだ。

(R1.10.30 SB805SH撮影)
(R1.11. 1 SB805SH撮影)

わくわく開封・贈り物のFUJICOLORライトボックス5000インバーター

2021年05月21日 09時40分15秒 | もらいもの・おくりもの
本日、午前中に届いた和歌山からの贈り物。

わくわくする気持ちを抑えながらの開封の儀。

まずは、詰め物第一弾は・・・・・7年前の情報を伝える新聞紙や情報誌。

第二弾はプチプチ・・・・、第三弾に・・・わくわく、わくわく・・・。

開けた箱から取り出したFUJICOLORライトボックス5000インバーター。

贈り主は、和歌山を中心に写真撮影どころか、海岸縁に落ちている塵除去などの清掃活動までされているDさんご夫婦。

先月の5月23日、わざわざ奈良までお越しくださった撮影会。室生の撮影を終えた3人。

支部会員のNさんとともに案内した花のスポット地の県営馬見丘陵公園

短時間だったが、愉しんでもらった。

そのとき、相談にのってもらった中古品のライトボックス。

撮影したフイルム検証の場は、カメラのキタムラ奈良南店。

お店の用具を、毎度お借りし、利用していたライトボックス。

現像されたフイルム検証は、お店でさせてもらっていた

観るビューワー・ルーペもお店の用具。

見やすい、使いやすい用具も使っていた。

そのカメラのキタムラ奈良南店もいつしか閉店を迎えた。

平成31年3月4日を最後に閉店

以降、我が家に撮りためたフイルム映像は大切に保管しているが、さて見ようと思っても観る用具はない。

中古品を探してみるか、と思うときに、ずっと大判フイルム撮影をされてきたDさんに相談だ。

それなら、無用になったライトボックスを差し上げよう、と・・。

嬉しくも、有難いお言葉に、思わず手を合わせて感謝、感謝。

と、いうことで贈ってくださったFUJICOLORライトボックス5000インバーター

ヨドバシカメラ中古品でも、税込み11,293円

早速、電源コンセントを入れてスイッチオン!

わォー・・。

思わず歓喜の声がでた。



発色は良いし、チラツキもない。

しばらく遠ざかっていた感動の蘇り。

フイルムの息遣いをマジに感じる映像。

尤も、このブログアップのために撮っている映像は、携帯のガラホ撮りですが・・。

1本は、苗代つくりに豊作を祈願する護符にイロバナを飾った京都府木津川市山城町・綺田渋川の水口まつり



平成30年4月30日に撮影したスリーブフイルムからえーもん選び。

もう1本は、平成29年6月11日撮影の奈良県明日香村上(かむら)のナワシロエジマイ



スリーブフイルムに映った懐かしいおばあさんの苗取り姿だ。

えーもんを見つけたら白色のダーマトグラフでレ点印を入れる。

Dさんは、この白色のダーマトグラフも同封してくれた。

閉店になったカメラのキタムラ奈良南店の店内でチェックしていたころを思い出す。

そのレ点印を付与したなかからプリントするコマ選び。



レ点に○を印す。

その符号があるコマだけをプリントしてもらう。

店員さんに伝える印は、新人さんにはなんとこっちゃ??

ベテラン店員さんに、いつもこうして伝えていた、取材先へのお礼プリント。

Dさん、大切に使わせてもらいます。

で、なんとか使えると思ったが、私が所有するビューワー・ルーペは、プラスチック製の簡易型。

焦点がどうしてもぼやける難点がある。

これでは映像選択に、えーもんが取り出せない。

またまた中古探しに、ネットをぐぐったFUJICOLORビューワー&ルーペ

気に入った商品が見つからない。

記憶を辿ってどことなく似ている製品は、”PEAK ANASTIGMAT LUPE 4✕“(ピークアナスチグマット ルーペ4倍スケール)」。

天から降ってこないかなぁ

(R1. 6. 4 SB805SH撮影)

高樋町・高樋町思会栽培のカボチャが美味い

2021年04月29日 09時20分36秒 | もらいもの・おくりもの
久しぶりにむちゃ美味い南京カボチャをいただきました。

甘くて美味いと、家人がいうから間違いなし・・。

南京カボチャは、栗かぼちゃと呼んでいた奈良市高樋町のOさん。

数年前から活動しだした高樋町思会が今夏に開店したハウス野菜売り。

その大多数は、旬の駅ならやまに出品したが、なかなか買おうてくれないというOさん。

FBで活動ぶりをアップしていたから表敬訪問した。

車を停めたときに戻ってきたOさんと会うのは久しぶり。

休みの曜日は何人かが集まってくるが、日々のほとんどは会長でもあるOさんが忙しく動いている。

華奢(きゃしゃ)なハウスは業者に頼んで作ってもらったが、費用は50万円もした。

よく見れば、何本か隙間があったり、支柱の固定もしていない不良工事だった、という。



このままでは大型台風がきたらひとたまりもない、と話すOさんが、1玉250円で売っているカボチャをくださった。

高樋町思会が栽培する畑の作物はカボチャ以外にマコモダケも作ったそうだが、実にならず。



その理由は雌だから・・・。

もらって5日後。

食卓にあがったカボチャ煮。

とても甘くて、柔らかい。



旨味もあるカボチャに家人とともに、ありがたさも味わった。

(R1. 8. 5 SB805SH撮影)
(R1. 8.10 SB805SH撮影)

大切な人からの贈り物は江戸切子グラス

2021年03月04日 10時25分33秒 | もらいもの・おくりもの
前夜のテレビ放映。

録画していたBS朝日の番組の「ノゾキミ企業参観!」を視聴していた。

3編あるなか、1編に“WEBから転身した若き江戸切子職人”の姿をとらえていた。

紹介するイントロに「複雑な切子模様彫りこんだ鮮やかなグラス。明日に迫った父の日のぴったりな贈り物に江戸切子。その歴史はおよそ186年前の天保五年(1834)のころ。海外のガラス製品に江戸の職人が、線や絵を組み合わせて文様を作ったのがはじまりと云われている。西洋の伝統と江戸の職人の技が融合した独自性をもつ江戸切子。
中でも圧巻の技術を誇り、業界を席巻する会社(※㈱江戸切子の店 華硝;はなしょう)。」

高い技術が認められ、洞爺湖サミットの首脳・国賓への贈呈、要人の愛用品に選ばれるなど人気となっている江戸切子・・・に飛び込んだ異例の職人の姿をとらえるBS朝日のドキュメンタリー番組「ノゾキミ企業参観」だった。

江戸切子は前々からテレビなどの情報番組で存知していた優れもの。

まさか、目の前にこんな素晴らしい伝統作品が・・・夢のようである。



しかも、有名な瑠璃杯を思い起こす正倉院ブルー。



選んでくれた家族に古代の輝きを送り届けた携帯画像。



上手く撮れなかった江戸切子映像に、また喜んでくれたのも嬉しい。

お酒の好きなお父さんへの贈り物。

飾っているだけではもったいなく、一度は口に触れたい。

美し模様の江戸切子で飲む酒は・・・発泡酒では申しわけないから、芋焼酎割りに・・。



今一番のお気に入りのカルピスソーダ割り。

美味しく飲めるから4杯も・・ごくりする、旨味体験もまた携帯画像で撮っていた。



画像を添付し、、送り届けたら、また喜んでくれたのが、とても嬉しくて・・。

(R1. 6.16 SB805SH撮影)
(R1. 6.17 SB805SH撮影)

ヒダラの酢漬け

2020年12月17日 10時31分59秒 | もらいもの・おくりもの
先だって訪れた際に食べてみ、と云われて口にしたヒダラの酢漬け。

思うほどの酸っぱさもないヒダラ。

どれくらいの日数を酢漬けしたのだろうか。

ヒダラは干して作った鱈の半身。

堅くもなく解けるような口当たり。

一口食べて、これは酒に合うと思った。

この日も訪れた奈良市旧都祁の白石町の辻村商店。

店主が持って帰りな、と袋に詰めてくれた干物のマダラ。

お店が仕入れた北海道産の真鱈の干物。

干物マダラを縮めて「ヒダラ干鱈)」と呼ぶのだが、これは天日吊るし干し。

それとも一夜吊るし干し・・。

ネットをぐぐってみたら、すきみたらとか塩たらとも・・。

さて、これをどうしたら、上手く作って、美味しくいただくことができるのか。

店主が云うにはヒダラに塩がある。

干す際に塩を塗すようだ。

その塩抜きが要る。

丸々半身のままでも塩抜きはできるが、この前にいただいたような形にすれば、器もコンパクトになって抜きやすい。

手で細かくとはいかないまでも、引き割くようにしたほうが食べやすいだろう。

店主がいう水抜きは、水道蛇口を捻ってちょろちょろ出したままにする。

30分程度、ずっとちょろちょろ流し続けていたらアクは流れて落ちる。

そんな風に言われた塩抜き。

水切りしたヒダラは器に入れて酢に漬ける。

甘酢で、と思ったが、それは云われなかったので一般的な酢で漬けた。

たっぷり浸みこませたら味がでる。

浸かり具合でヒダラも柔らかくなる。

ひと手間かけたら旨みも出る。

食べごろはいつなのか。

保冷容器にもなるタッパーウェアに入れて冷蔵庫保管。

いつでも食べられるように保存するヒダラの酢漬け。

食べたいときに取り出して食べればいい。

大方の作り方を伝えて作ってくれた家人。

こんなん、よう食べられん、とでもいいそうな顔で調理してくれた。

漬けてから数日後に食べたが、味的には思っていたよりも酢の感覚がない。

甘酢に切り替えたいと思いつつそのまま冷蔵庫行き。

どれくらいの日にちが経ったのだろうか。

蓋を開けてみれば酢の香りはまったくしない。

むしろおかしな匂いがする。

腐った、とまではいかないが、そんなような感じに近い。

これは漬け汁の切替えをすべき状態と判断して、漬け汁のすべてを捨てた。

ヒダラに浸っている水分もできる限り絞り出す。

今度の漬け汁は、㈱日本自然発酵の“おいしい酢”の名で売られている甘酢である。

我が家の酢料理のほとんどがこの「おいしい酢」である。



それをどぼどぼと投入した。

すぐに食べるのではなく、3日ほど経過したときに冷蔵庫から取り出して食べてみた。

これは美味い。

鋭い酢もあるが、味覚的には甘酢。

どっぷり浸かったヒダラが美味しい。

日本酒が欲しくなる味になったのが嬉しい。

(H30. 7.20 B932SH撮影)
(H30. 7.21 SB932SH撮影)

瓶詰め筍はもてなし後の料理に祝う

2020年10月28日 07時52分35秒 | もらいもの・おくりもの
せっかくのもてなしに登場しなかった料理がある。

尤も調理したのは二人が京都に向かってからだ。

予め細工をして中身の筍を開放した瓶詰めの蓋がある。

瓶ごともらった掘れたて新鮮、ではなく一年前に瓶詰めされた当時は採りたての筍。

皮を剥いて茹でた筍をそのまんま瓶詰めしたとされる。

実際に見たわけではないので、なんともであるが、2月16日に「これ持って帰って」と、くださった京都南部・木津川市山城町綺田(かばた)在住の古川座三老のF・Kさんである。

おふくろにもフィアンセにも味わってもらいたいと思って蓋は開けずに待っていた。

蓋は密閉状態だからなんぼ力づくでも開けられない。

蓋が回らないのだ。

濡れ布巾を蓋の側面に巻いて回そうとしてもあかん。

たいがいのものはそれでいけるんだが・・。

とにかく、いくら力を入れても回らない瓶は密封状態におそらく真空状態。

Fさんが云っていた開け方を思い出した。

蓋に穴を開けて空気を抜けばあっさり開くということだった。

試してみようと取り出した金槌。

先が尖がった方でボコン、バコン。



十数か所に穴を開けたがまだ回らない。

そこに再度登場する濡れ布巾。

蓋にも瓶の底にも巻いて滑り止め。

そうしたら、ふっと回って開いた。

瓶から取り出した筍は新鮮そのもの。

瑞々しい姿である。

そして、かーさんが炊いてくれたタケノコ料理。



いつも美味しく、そして今夜も食べるワカメ入りのたけのこ煮。

Fさんがくれた筍の柔らかいこと。

しかも、芯でなく柔らかい先の部分ばかり。

これがむちゃ旨いんだ。

おふくろも柔らこうて、美味しいという。

この日は歯が痛いというから、包丁を入れて短冊切りにしたらガツガツ食べてくれた。

たけのこ煮の出汁はマルトモの鰹だしの素

いつのころか覚えてないが、顆粒だしの味が気に入っていつも美味しくいただいている。

もう一つの出汁はスーパートライアルが製造販売する液体の白だし。

これもよく使う出汁。

いずれも重宝している。

それはともかく、こんなに美味しく炊けた、

特別の旬の筍。

フイアンセに食べてもらおうと、せっかく用意していたのに・・・タイミングが間に合わんかった。

昼間にもてなした残り物料理とともに、喉を潤す祝杯。



めでたい祝いの日にありがとう。

(H31. 2.16 SB932SH撮影)
(H31. 3. 2 SB932SH撮影)

輪じめに赤い実センリョウ添え正月飾り

2020年07月22日 09時30分54秒 | もらいもの・おくりもの
本日、もらいものの輪じめを玄関に飾った。

輪じめを作ったご主人のTさんが「ハカザリ」と呼ぶウラジロを添えてくれた。

写真ではわかりにくいが、裏側に一枚のユズリハもある。

そのままでも形になっているのだが、我が家にある稲藁作りの亀(※これももらい物)さんを括り付けた。

亀さんの尻尾は長い尻尾。

長寿を表現する長い尻尾に籾もある。

なんとなく物足りなさを感じて我が家の庭にあるセンリョウの赤い実も・・・。



長い尻尾に、大きくとても長いウラジロもわかるように縦位置も撮って全景を・・。

(H30.12.30 SB932SH撮影)

やまとびと謹製の美味な笑酒飴

2020年05月25日 09時17分56秒 | もらいもの・おくりもの
季刊誌『やまとびと』の編集部からメールで連絡いただいた掲載写真提供の依頼である。

“過疎地域活性化推進施策の祭り・行事”の連載に向けて、これはと判断された奈良・大和一円に亘って行われていた“ハタアメ(旗飴)”もらい。

実施地域は稲荷神社が存在する地区。

神社はもちろんだが、商売人が営んでいるお店に祀っているお稲荷さんも同じようにしていたハタアメ御供。

お稲荷さんの行事といえば、祭事日は初午

地域によってはニノ午にされる場合もある。

初午の日といえば、2月の最初の午の日。

全国各地の稲荷社で行われる五穀豊穣、商売繁盛を願う行事。

御供と云えばお稲荷さんが好む揚げさんや初午団子が挙げられるが、奈良・大和の一部の地域では、“ハタアメ(旗飴)”が登場する。

供えた“ハタアメ(旗飴)”は、子どもたちに配られる。

商売されているお家では、わざわざ“ハタアメ(旗飴)”を用意し、やってくる子どもたちに一本ずつあげる。

あちらこちらにある商売屋さんの家に出かけてもらいにくる子どもたち。

自転車に乗って地区を走り回る子どもたちもいた。

青年期から大人になるにつれもらいに行くことはなくなるが、地域文化に慣れ親しんだ先輩たちとともに行動した子どもたちがあとを継いでハタアメもらいに走り回っていた。

何代にも亘って連綿と続けてきた“ハタアメ(旗飴)”の習俗であるが、神社にやってくる子どもたちに一本ずつあげていた神社役員。

地域の子どもたちに配っていた氏子さんも笑顔になる習俗は突然のごとく奈良県全域が消えた。

長年に亘って製造してきた業者さんが事業を辞められたのであった。

子どもたちの毎年の愉しみが一斉に、ぱたりと消えた

平成29年のことである。

一方、一斉に消えることなんて想像もしていなかった平成28年。

身体があまり動けなかった心不全症状もち。

車の運転も主治医から止められたころに自宅でできるものは、と思って調べ出したハタアメ文化の地域調査

さまざまな情報からほぼ特定できた地域。

調査報告をしたため、ブログに公開した。

そのブログを目にしたハタアメ体験者がコメントを書いてくださった。

ほぼほぼ地域のわかるコメントに感謝するばかりだ。

その件も含めて季刊誌『やまとびと』に執筆される編集人と急な打ち合わせである。

編集人は、以前から存じている榛原高塚・八咫烏神社宮司の栗野義典氏である。

初めての出会いは、平成20年に遡る。

当時も兼務されていたやまとびと編集人。

今となってはもう見ることのできない旧西吉野村の城戸(じょうご)集落を巡るススキ提灯の写真である。

提供したススキ提灯の写真掲載は『やまとびと VOL34号』だった。

今回の依頼もまた写真提供である。

桜井市の三輪で行われた成願稲荷神社の三月初午を公開したブログ掲載写真をそっくりそのまま載せたい、という。

お役に立てるなら大いによろしくお願いします、である。

編集人の栗野氏が執筆するにあたって、私の知る限りの話題提供。

裏話もあれば、現状或いは想定されるハタアメが中断に至るまでのプロセス。

調査した地域分布にハタアメを思う気持ち。

仮に、複製ハタアメが作られた場合には、規範になる唯一3本が遺された実物の大切などの情報提供である。

たった3本だが、私の母親がたまたま遺してくれた貴重なハタアメ

成願稲荷神社取材に神職からいただいた五色の旗がすべてそろったハタアメであるが、うち3本を実家のおふくろにあげていた。

1本は、おふくろが食べたのか、飴だけが消えていた。

が、2本は現状のまんま遺っていた。

旗の色は褪せていたが、印字した「成願稲荷神社」の文字がわかる代物は、大切に保存せねば、と自宅に保管した。

貴重なハタアメは誌面に載せることになった。『やまとびと』読者が一人でもご存知であれば編集部に連絡いただきたく掲載された。

ブログでは地区名を記載した地域分布は、視覚的にもわかるように編集人がマップ化してくださった。

その記事は、この年の平成30年、『やまとびと vol.87 冬(2018年)』を発刊された。

連載記事は2回目の「鎮守の杜のまつりの話 第2回 桜井市 お稲荷さんのお祭りと旗飴の話」である。

思いを伝えた素晴らしい文章。

写真を見たら、成願稲荷神社の三月初午をイメージするが、ここは思いを綴った“文”が大事だ。

ハタアメ記事の打ち合わせに、伝えておきたい民俗を編集人に話題提供もさせていただいた。

現状、行われている民俗行事の調査報告である。

奈良県内にある亥の子の調査。

所作、詞章、民俗語彙などの調査に大阪北部にも行っている。

民俗行事は、できるだけ多くの地域に出かけてそのあり方を見分する。

聞き取り、史料なども入手し、それらを俯瞰的視野で分析してみる。

見えない部分が他の地区で見つけた詞章でわかったこともある。

奈良県内の東部に見られる造営事業。

西の葛城や御所、五條にはそのあり方がない。

これも県全域を俯瞰してわかったこと。

尤も、発端は東に位置する神社に出仕される宮司と西の神社に出仕される見分が違ったことによる。

東にあるゾークと呼ばれる造営事業は、西にはまったく見られない。

三重県寄りか、大阪寄りかの地域文化の違いが奈良県に見られるということだ。

編集人も東側地域の宮司職。

たぶんにご存知の榛原各地に出仕される藤田宮司が見せてくださった分厚い本。

神職における造営のあり方も俯瞰してみれば、地域特性が見える、ということだ。

一例を揚げたゾークの鯛綱作法である。

吊るした鯛綱を曳く鯛曳きの作法は、例えば柳生、旧都祁村、山添村、桜井には存在しないが、榛原辺りに集中するのも驚きだった。

これも民俗行事の取材をしたことで知ったことだ。

たまたま発見した苗代田から調べた榛原玉立のオコナイ行事の“難除”。

僧侶は青龍寺の住職。

長峰行事の修正会のときにお会いした。

護符は祈祷札。

上流工程を調べることによって地域文化が見えてくる。

また、大和郡山市内で行われているトンドと地蔵盆は、今も継続されている地区を地図に落としたこともある。

今回のハタアメと同じように地図にスポットを落としてみれば、また見える範囲も拡がる。

たいそなことを申し上げたが、当方がアップしている当ブログのすべてを見てくださった方なら、もう見えているかもしれない。

民俗話題は拡がるばかりでお仕事の邪魔をしてしまう。

重い腰をあげて場を離れようとしたら、お土産にどうぞ、と差し出された袋。

中にあったお土産は、やまとびと謹製の清酒・酒粕入り笑酒(えぐし)飴。

持って帰ったソフトキャンデイを一口食べたかーさん。

これってほんまに美味しいとパクパクしたわけではないが、喋っている間に、もう一つの飴が口に・・。

先に味見したかーさんに笑顔がほころぶ。

そんなに美味しい飴は私も・・。

この笑酒飴、今まで味わったことのない風味。

酒好きでなくともとても美味しい。

なぜならかーさんは酒を飲めないが、かす汁は食べる。

もちろん私も好物のかす汁。

アルコール分を抜いた清酒、酒粕入りの笑酒(えぐし)飴(現在、販売中止のため楽天市場求める御神酒飴)。

この味に感動した。

(H30.11. 8 SB932SH撮影)

とても美味しい箸中のシシ肉

2020年05月18日 10時17分46秒 | もらいもの・おくりもの
いただきもののシシ肉はいつになれば口に入るのか。

それが突然にやってくるのが我が家の不思議。

本日は、大阪北部に見られる亥の子行事の取材に出かけていた。

その北部一角にある野間の地でたまたま遭遇した村の猟師たち。

何気に地下よってみれば、今さばいたばかりだ、という。

さばいた状態は生々しいから撮らんといてや、の忠告を守るのは当然。

肉の中でも一番に美味しいと思っているシシ肉。

ほんまにそう思いますわ、と伝えたら、これ持って帰り、と云われて頂戴した。

その野間のシシ肉を自宅に持って帰ってかーさんに見せたら・・。

今夜のおかずに登場した。

いや、これは貰いたての野間のシシ肉でなく、半年前に訪れた桜井市箸中でもらったシシ肉。

当地で行われているノグチサン行事に撮らせてもらったお礼差し上げ写真にたいそう喜んでくれはったお礼返しのシシ肉

漁師でもあるKさんが仕留めたものであるが、鉄砲ではなく、仕掛けていた檻が捕まえたもの。

処理が奇麗にされているシシ肉は、とても美味しゅうございました。

(H30.11. 3 SB932SH撮影)