ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」

2013-03-18 10:04:41 | 日常
               

昨日は、ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」東京公演最終ステージを、Y子と観て来ました。

原作はヴィクトル・ユーゴーの小説 『ノートルダム・ド・パリ』。知っている人も多いと思いますが、舞台は15世紀末。ノートルダム大聖堂前の広場に集うジプシー集団の中にいる、エスメラルダという美しい女性と、彼女に心を奪われる近衛隊長のフェビュス、ノートルダム大聖堂の司教フロロ、そして醜く生まれついた鐘つき男カジモドの、『愛と欲望の物語』。

エスメラルダが心を寄せるフェビュスは、誘惑に弱く自己保身の強い不誠実な男。司教フロロは神に仕える身でありながらエスメラルダに心を奪われたわが身を悔やみ、思いを遂げられないことで彼女を逆恨みし、権力を振りかざして断罪する嫌なやつ。彼らによって魔女の烙印を押され死刑を宣告されるエスメラルダ。エスメラルダの亡骸を抱きかかえ、永遠の愛を歌い上げるカジモド。

、、、と、ラブストーリーとしては、何とも救いのない展開ですが、そこはヴィクトル・ユーゴー。社会の底辺に生きる民衆の自由に心を寄せ、自己保身や権力によって高い階層に生きる者たちの欺瞞を暴きだすことで、物語りに幅と深みを与えています。

          

ミュージカルの舞台としては、舞台装置のシックな美しさ、立体的・動的な仕掛け、ダンサー達の躍動感溢れるダンス、そして主役達、とりわけカジモドとフロロと、ストーリーテラーの役割を担う吟遊詩人グランゴワールの歌の素晴らしさ、エスメラルダの姿かたちの美しさ、と心を惹き付けられる要素がいっぱい。豊かで感動的な2時間半を堪能しました。

舞台が終った後のカーテンコールでは、観客が総立ち。拍手はいつまでも止まず、出演者と観客の間に熱い一体感が生まれたようでした。(カーテンコールだけは写真撮影可ということで、写真左はY子が携帯で写したものです。そうと知っていれば私もカメラを持っていくんだったな。右は「ノートルダム・ド・パリ」ツイッターから拝借しました。)

このミュージカルは、東京公演を終えてこれから大阪、名古屋と続きます。大阪、名古屋方面の皆さんも、楽しんでくださいね。(三女)
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