ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

北海道横断の旅(1)

2013-08-31 11:47:26 | 日常
           

19日から8泊9日で、知床から積丹まで北海道を横断して来ました。総勢8名(男3、女5)が2台の車に分乗しての大移動です。

旅行中3回トレッキングを行い(1部の人達はシーカヤックも)、宿は民宿、ペンション、コテージ、レンタルハウスなど様々で、食事は自炊が半分。メンバーの平均年齢が60歳超とは思えぬ体験型の旅になりました。

        

まず釧路空港に入り、「和商市場」で花咲蟹など夕食用の材料を、「風牧場」で朝食用のヨーグルトを買って、釧路湿原経由で弟子屈に。弟子屈にはメンバーの1人T氏がすでに3ヶ月近く滞在していて、その宿泊先で水だこのしゃぶしゃぶをメインに、宿のオーナーなどを交えて大パーティ。T氏以外の7人は近くのペンションに宿泊。

           

(2日目)野付半島散策、標津のサーモンパーク見学の後、羅臼に。
羅臼近辺には「相泊温泉」と「熊の湯」の2つの温泉があり(「セセキ温泉」は特殊なので除く)、どちらも露天だけの素朴なもの。女性3人はワイルド度が高いと言われる相泊を敬遠して熊の湯に行き、私を含む5人が相泊に。

相泊温泉は日本最東端に沸く温泉で、もともとは海からあがった漁師達が冷えた体を温めるために海岸に浴槽を造ったという、簡素な木枠とブルーシートで囲われて男女別に板で仕切られた、夏場以外はその囲いも無いという確かに野趣味豊かなもの。でもその無骨さと立地が他では味わえない魅力でもあって、透明度の高い熱めのお湯とともに抵抗感無く楽しめました。

           

夕飯は民宿「本間」の女将心づくしの料理で、きんきの湯煮(半身を昆布で巻いて深層水で茹でたもの)、毛蟹ほかの超豪華版。しばらくは蟹を食べたくないと思うほど堪能しました。

         

(3日目)朝から今回は全員で相泊温泉に。温泉まで約30分、朝日の中を海岸沿いに走ると昨日は雨模様で見えなかった国後島が海の向こうに横たわり、また途中、キツネが大きな魚を咥えた姿や、海岸で餌を探す姿を見かけたりと、いかにも知床らしい光景でした。

           

この日のメインは午前中の羅臼湖トレッキング。大原野を知床最大の湖 羅臼湖まで歩くのですが、普段でもぬかるみが多い道が数日降り続いた雨のためズブズブ状態。東京から長靴を持って来るようにという指示は大正解でした。往復3時間以上。羅臼湖も途中の沼々も霧で霞み、とても幻想的なトレッキングとなりました。ちなみにここには環境保全のためにトイレが無く、念のため女性全員パッドをつけての参加。幸いこちらは誰も利用しないで済みましたが、結構どきどきものでした。

        

午後は知床五湖に。途中、フレベの滝に寄り、知床五湖では1湖と2湖だけを巡る1.6キロの小さいループを選択。間近に鹿の親子に出遭ったりして、羅臼湖とはうってかわって楽な散策を楽しみました。

           

この区間の半分、センターと1湖の間は、熊の保護と人間の安全のために高架木道になっており、見晴らしが良いのは勿論、段差が無いため車椅子での通行が可能とのこと。そしてなかなか芸術的でした。

羅臼湖の大原野では木道を作業員3人でこつこつと整備していましたが、自然保護のために資材をヘリコプターで運び入れ、重機を使わない地道な作業。知床五湖の高架木道建設も同様に自然保護第一で進められたことでしょう。自然保護と観光の両立には信じ難いほどの情熱と努力が必要なのですね。(四女)
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北海道横断の旅(2)

2013-08-31 11:46:36 | 日常
        
 
(4日目)朝からシーカヤック組と遊覧船組に分かれて、この日は宿まで4人ずつで別行動。私は勿論遊覧船組。約2時間のクルーザー観光は知床半島を海側から眺める人気のコースで、ルシャ湾では期待通り熊が2頭、海岸近くにいるのを見ることができました。

           

宿のある陸別町は日本一寒い町であると同時に、環境省から選定されたという”星空の街”。”銀河の森”の中の素敵なコテージで夕食後、同じ敷地内にある天文台を訪問。曇り空だったので期待感なく望遠鏡の説明などを聞いていると、ところどころ雲が途切れ始めて満月がきれいに顔を見せ始めました。皆で競うようにして日本最大級という反射望遠鏡で覗くとクレーターまではっきり見え感激。雲と満月のせいで星は余り見えなかったけれど、真っ暗な森の中、条件の合う時に来たらどんなに素晴らしい星空が見えることか。また訪れたいところの1つです。

           

(5日目)宿泊予定の層雲峡まで行くのに、午前中は天気がもつという予想だったので、健脚組は緑岳(第1、第2お花畑)を目指しました。でも予想に反して第1お花畑にも行かないうちに雷雨に見舞われてしまい、完全防備でない人もいたので、雷の音に急かされるように下山。(写真は無念の下山前に見た大雪山系)。麓の大雪高原温泉でゆっくりお湯につかって失望感を癒しました。
それ程遠くないところなのに層雲峡に着いてみると晴れ。分かっていれば黒岳に行ったのですが。

        

(6日目)午前中は今回の旅行のハイライト、高原沼巡り。歩きに余り自信が無くて羅臼湖巡りを回避したK夫妻も参加。ここも長靴が必要な道が続きます。まあ沼巡りというのは湿地帯を歩くということなのですよね。こちらは高低差が結構あり、準山歩きというところ。長靴が意外にすべりにくくて、靴下や中敷できちんと足合わせをしておけば山歩きにも対応できることを今回の旅行で知りました。

幾つもの沼を楽しみながら目的地の高原沼に着いた頃から風向きが変わり、天気が一変。今回は予期していたので全員完全防備を固めてから雷雨の中を戻り、また高原温泉で一風呂あびました。

この高原沼一帯は日本一早く紅葉見物ができることで有名で、紅葉が映える沼巡りは本当に素晴らしいとのこと。早くもグループ内で再訪の話が出ていたりして。

           

富良野に向かう途中、蕎麦の生産で有名な新得でランチ。新蕎麦は来月半ばとのことでしたが、美味しい手打ち蕎麦を期待して、一応挽きたてを1K買ってきました。(Y兄様宜しく)富良野の少し手前はメロンを売る店が立ち並ぶメロン街道状態。ここで買って宿のレンタルハウスで食べたメロンは絶品でした。(四女)
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北海道横断の旅(3)

2013-08-31 11:46:18 | 日常
           

(7日目)弟子屈在のT氏が他のグループと合流のため朝1人で出発。
富良野には連泊なので荷物を宿に残して、1台になってしまった車に7人乗って 富良野巡り。六花亭で買物をしたり、ジンギスカンを食べたり、風のガーデンを散策したりと完全な観光を楽しみました。勿論近くに温泉を見つけて浸かったことは言うまでもありません。

           

(8日目)所用のため1日早く帰宅するK夫妻を富良野駅まで見送ってから、宿泊予定の小樽はまず通過して余市に。ニッカ工場を見学した後、駅前の柿崎商店でランチと買物。2階の食堂で食べたウニ丼の美味しかったこと!ボタン海老も最高でした。1階の店の方には沢山の美味しそうな海産物が並んでいたけれど、生ものなので涙を呑んで買物を自粛、未練を残しつつ柿崎商店を後にしました。

        

その後、時間が余りなかったので積丹半島は行ける所まで行くことに。辿りついた積丹岬先端の島武意海岸は美しい海の色と奇岩の光景が素晴らしく、多少無理して脚を伸ばした甲斐がありました。

夜は小樽ビールでビールとつまみを楽しんでから、お寿司を食べてグルメの1日が終了しました。

        

(9日目)夕方の便で東京に戻るため、2時頃まで小樽の街を散策。
旅の前半とは全く違う観光客の多さに少々うんざりしながら、運河や歴史ある建物を見物しました。


           

ランチは三角市場でウニ丼など。それなりに美味しかったけれど、前日の柿崎商店での味の再現を期待していたのでちょっと違うな~というのが正直な感想でした。柿崎商店はランチしかやっていないけれど、手頃な値段で美味しいウニを食べたければ余市まで脚を伸ばすことをお薦めします。(ウニは6~8月限定。)

食事の後1時間くらい時間が余ったので近くの小樽市鰊御殿を見学。泊村から移築したという建物は当時の栄華を偲ばせるなかなか立派なものでしたが、前日に積丹への道すがら見掛けた福原漁場の建物の方が異彩を放つ見事な木造家屋で印象的。時間に追われて寄れなかったのが今でも心残りです。(家に戻って調べたところ、福原漁場は鰊番屋に属し、見かけたのは母屋ではなく、地上3階、地下1階建ての文書蔵だったようです。)

朝から良いお天気だったのに、千歳空港に向かう途中、ワイパーが利かないほどの土砂降りに遭遇。雷も近くで幾つも落ちて強烈でした。全国ニュースでも取り上げられる程の豪雨だったようです。

+++

長期の北海道旅行は稚内のユースでバイトをした18の夏以来。大きなザックを背負って汽車とバスを乗り継いでの貧乏旅行だったために行ける所も限られ、食べ物の記憶も札幌のラーメンくらい。広大な北海道を車で走り回るという亡夫との夢を今回相手は違うもののかなえることができ、北海道の自然の雄大さと奥深さ、そして勿論食べ物の美味しさに魅了された旅となりました。

今回の旅は弟子屈に夏場滞在すること6年の山男のT氏と、北海道訪問暦50回を超える旅女?のHさんの立案で実現したもの。特にHさんは全道の細部にわたって詳しく、その情報を駆使したスケジューリングのお陰で、効率良く北海道の様々な顔を楽しむことができました。
良き仲間達に感謝感謝。(四女)
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