
昨日は次女と一緒に、日暮里サニーホールコンサートサロンで行われた上江隼人さんの独演コンサートを、聴きに行って来ました。
上江さんは実力派のバリトン歌手ですが、次女の合唱団のピアノ伴奏者の義弟というご縁で、これまで浅草のディナーショウやオペラ「セビリアの理髪師」でその歌声を聴かせてもらっています。
「セビリアの理髪師」の舞台でも、素晴らしい歌声と豊かな表情で、才能が一際光っているという印象を受けましたが、今回は次女の折り紙つきのピアノ奏者、加来竜太郎さんの伴奏ということで、期待が一層膨らみました。
曲目は、
<第一部>
G.B.ボノンチーニ作曲 歌劇《グリセルダ》より お前をたたえる栄光のために
G.ヴェルディ作曲 亡命者
F.P.トスティ作曲 可愛い唇、夢、君なんかもう愛していない!
R.ブロージ作曲 ヴェネツィアの幻影
M.E.ボッシ作曲 貴方を信じる事ができない
<第二部>
G.ロッシーニ作曲 歌劇《セヴィリアの理髪師》より 私は街の何でも屋
V.ベッリーニ作曲 歌劇《清教徒》より ああ、君を永遠に失ってしまった
G.ヴェルディ作曲 歌劇《スティッフェリオ》より リナは天使だと思っていた
100人収容というこじんまりとしたホールは、アリアの独演にぴったりの音響効果。時に悲しげに、時に切なげに、時に堂々と歌う歌声はホールに柔らかく力強く広がり、心に染み渡りました。中でも《セヴィリアの理髪師》「私は街の何でも屋」は、表情豊かに、陽気に自信満々に歌い上げられて圧巻でした。
そして、アンコール曲「カタリー(Core 'ngrato'」の甘美な歌声に、ホールに集まった私を含む100人の聴衆はうっとり聞き惚れてしまいました。
加来さんのピアノ伴奏も、オペラのいかにも難しそうな曲目を情緒豊かに、品良く、歌手を引き立てるように弾き上げて、本当に素晴らしい!歌とピアノの優雅なコラボに心から感動しました。



演奏後は、ホール近くの居酒屋「土間土間」で乾杯。焼鳥やシシャモや大根サラダなどを肴に、サワーと日本酒を飲みつつ、周囲の騒音をよそに、「良い音楽を生で味わえる人生の喜び」について等々を、次女としみじみ語り合いました。(三女)
