ストローバレイ家の介護奮闘記

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「ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!」@Bunkamuraザ・ミュージアム

2017-03-31 16:20:19 | 日常
            

Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の河鍋暁斎展「ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!」を見てきました。

河鍋暁斎は幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、日本画家。号は「ぎょうさい」とは読まず「きょうさい」と読む。それ以前の「狂斎」の号の「狂」を「暁」に改めたものである。
明治3年(1870年)に筆禍事件で捕えられたこともあるほどの反骨精神の持ち主で、多くの戯画や風刺画を残している。
狩野派の流れを受けているが、他の流派・画法も貪欲に取り入れ、自らを「画鬼」と称した。その筆力・写生力は群を抜いており、海外でも高く評価されている。(ウィキペディアより)

上の絵は今回の展覧会のチラシにも使われている「地獄太夫と一休」。太夫の姿の美しさ、色合いの華やかさとは裏腹に、太夫は地獄の様子が描かれた打掛を羽織り、その周囲では骸骨たちが踊り、一休は三味線を弾く骸骨の頭に乗って踊るという、何とも不思議な可笑しさを湛えた魅力一杯の作品です。

            

一時期好んで描いたといわれる鴉の絵の一枚「烏瓜に二羽の鴉」。鴉の特徴を捉えて一気に描き揚げたと思える勢いのある筆致と、鴉と烏瓜の絶妙な配置、色合いに、ただならぬ才能を感じます。

            

「猫と鯰」。暁斎は様々な動物を描いていますが、幼い頃から猫が好きだったといわれる彼の作品には、擬人化された絵の中にも写実的な絵の中にもしばしば猫が出てきます。

解説によると「猫」は皮を三味線に使われていたことから「遊女」を表し、「鯰」は鬚の様子から「役人」を表して、暁斎は猫が鯰をからかう様子を好んで描いたと言われているようです。猫好きとしては、猫の姿が沢山見られるのは嬉しかったのですが、三味線に・・・というのは余り聞きたくなかったなぁ。

          

               
「百鬼夜行図屏風」。暁斎は幽霊や百鬼、閻魔や鬼など、異界の絵も好んで描きましたが、そこには現世に生きる動物や庶民などの生き生きした様子も反映されているように見えました。

どの絵も躍動感と軽妙洒脱さがあり、何とも楽しく驚くほど魅力いっぱいの作品ばかりで、この時代の庶民の精神の逞しさと、日本美術の水準の高さを改めて認識させられました。

  

素晴らしい絵画に触れて気持ちが満たされた後は、東急東横店レストラン街の旭鮨でビールとお寿司でお腹も満たして、満足感いっぱいのひと時となりました。

暁斎展は4月16日までです。興味のある方はお早めにどうぞ。(三女)
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