
夕方、畑を見回っていたら風に乗って素晴らしく良い匂いがしてきました。
畑の中にはその匂いの元となるようなものは無く、見回すと敷地の外れの石垣の上に生えている低木に、若葉に隠れて白い花が沢山咲いているのが目に入りました。近寄ると素晴らしい匂い!
この低木は以前から自生していて、場所柄大きくなりそうになると私が勝手に切り詰めていた木でした。

匂いを嗅いでうっとりしていると、近所のKさんが通りかかり「卯の花はいいね~」。
そうか、これが歌に出てくる“卯の花”(別名は空木)なんだ。思わず「卯の花の匂う垣根に~♪」と二人で口ずさんでいました。

Kさんによると、最近は卯の花を見かけることが少なくなったけれど、Kさんが小さい頃にはあちこちに生えていて、お弁当のお箸を忘れると、「卯の花のお箸があるから大丈夫」と言って、卯の花の太い枝を折って使っていたとのこと。何とのどかで可愛いこと。
年齢は私より一回り上だけど、現役でばりばり野良仕事をこなしているKさん。ふとした時に楽しそうに話してくれる小さい頃の思い出話を聞いていると、自然の中で伸び伸びと育つ子供達の姿が目に浮かぶようです。
これからもお元気でいろいろな話を聞かせていただけたらと願います。
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「我家のバラ」の追記:
今朝のローカルニュースで「今年、北杜市でマイマイ蛾が異常発生しているので要注意」、「マイマイ蛾の異常発生はほぼ10年に1度のことで、その後3年位続く」と言っていました。
実は我家を含む近所での今年の毛虫の多さは、バラ科の植物が多い我家と隣家が薬剤を使用していないためではないかと内心心配していたので、(それもあるとは思いますが、)北杜市全体の問題だと知ってちょっとホッとしているところです。ただ、来年以降のバラへの薬剤使用については却って悩ましくなってしまいました。(四女)
