『アムステルダム国立美術館展』
(兵庫県美)に、出かけるつもりはあったのだけど、会期の
重なる神戸ファッション美術館の入館券が舞い込んで来た。
「オランダ絵画の黄金時代・・・」 絵画が特権階級から豊かな
市民階級のものになってきたこの時代は、コンピューターの
近年の急速な一般家庭への普及とどこか似ている。
公にむかって何かを発信するなんて大それたことを、個人が
日常的に出来るようになるなんて、子供の頃は想像も付かなかった。
私って、時代の大きな節目に生きているのかも。
絵画同様、手間と時間を掛けた上質の衣裳を見るのもかなり好き。
それは、残酷な貧富の格差の上に創られたものではあるけれど、
あんなに美しいものを作る人たちは、例えそれが分業の一部を担うに
すぎなくても、プライドを持って仕事をしていたのではないだろうか。
初めて観た年代物の衣装展は1980年、京都国立近代美術館で
行なわれた『浪漫衣裳展』だった。千載一遇のチャンスに思えて、
どうしても観たくて、バイトと夜間のモード学園の間に名古屋から
新幹線に乗って京都に来た。あの頃のお財布の中身を考えると、
私にとってとんでもない贅沢で、「一途だったなぁ。」と若かった
自分がいじらしく思える。
美術館のはしごはうれしい。神戸も久しぶり。
せっかくだから服や雑貨も見たいし、ステキな所で食事もしたい。
夫を連れまわして(引きづりまわしての方が的確表現かも)、
遊んでこよう。
アムステルダム国立美術館展
http://www.nikkei-events.jp/art/amsterdam.html
神戸ファッション美術館
http://www.fashionmuseum.or.jp/src/
実は、数日前から私は「Hermit」ではなくなってしまいまして・・・。
この師走になって、お勤め人になりました。
何もしない時間も大好きなのですが、外に出て少し頑張る緊張感も好きなので、お正月を前にしてちょっとシャッキリ気分です。