Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

15年ぶり

2015-01-12 11:52:00 | 美術・絵画






年末の大掃除から、今まで処分できなかった絵を
次々に、枠から剥いで廃棄している。
キャンバスは、釘で打ちつけてあるので中々の大仕事。


・・・そう、Oさんに話すと、
「捨てるくらいなら、ちょうだい。」と


上の油彩を貰ってもらうことになった。


彼女の希望から言うと91.0×116.7㎝のこの絵は
少々大きすぎる。
しばらくあれこれ考えていたけれど、
私の予想どおり、彼女のお眼鏡にかなったのは
程よい大きさの絵ではなくて、この絵だった。






一枚目の画像の左下の赤枠が、保管中に傷ついていたので
引き渡し前に補修し、
「親類から処分をたのまれたけど、使えるなら貰って。」と
以前、Oさん自身がくれた仮縁に入れてみる。
やや古めかしいが、この絵に似合っている。
仮縁は、たぶん里帰りすることになりそうだ。







「大きいので、場所がとれるかどうか・・・
飾れなかった、ごめんね。」と
彼女は言うけれど、それでも「欲しい」と
思ってもらえただけで、すごくうれしい。


この絵は、2000年にスクーリング中の
課題の一つとして描いた。
しばらく見ていると、花が萎れないように
ストーブを控え目にたいた寒い教室の中で
それでも日に日に変化して
下を向いてゆく花に悪戦苦闘した数日間を思い出す。


自分の手で廃棄せずに済んで、うれしい。
誰かに気に入ってもらえて、うれしい。
15年ぶりに、描いた時以上に
愛着を持って修復の筆を入れた。








コメント (2)
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