京都国立博物館「大絵巻展」http://www.kyohaku.go.jp/
「滋賀から出かけるのに、GWを選ぶかなぁ。6月まで開催しているのに。」
と、呆れ顔の仕事場の新入社員さん。
おっしゃるとおりです。
・・・だって見たかったんだもの。
いつでも行けると思っていた愛知万博は行きそびれたし。
とても、過酷な一日でしたが、苦労しても見る価値のある展覧会でした。
可能な方は、ぜひお出かけください。(出来たら平日に)
実は、京都国立博物館では、以前も長蛇の列で、
まともに観覧出来なかった経験があったにもかかわらず、
失敗に気がついたのは最寄り駅のホーム。
案の定、まず京都から満車のバスに乗れず、地下鉄を利用、
歩いて7分。
やっと着いた博物館では、メインの中央室にある『鳥獣人物戯画』
と『源氏物語絵巻』を観るための列だけで60分待ちの状況。
この中央室には『信貴山縁起』もあって、コレも小論を書いた
ことのある私には、どうしても見たかったものの一つ。
さらには、『地獄草紙』を観る為に、又別の列。
割り込みオバサン、おしゃべりアベック・・・足の痛み・・・
でも、観たい一心。 並びました!観ました!
2つの列制覇の後は、ゆっくり他の絵巻もすべて鑑賞。
めでたく、図録を胸に延長閉館時間の8時を一時間余りのこして
薄っすらと夕焼けの始まった屋外に出てきた時のとてつもない疲労感と充実感。
いったい、何時間館内に居たのか。
さすがに別館の常設展をみる体力はありませんでしたが・・・大満足!!
想像していた以上に、写実的で線も美しく躍動感にあふれ、
草花や岩・流水などの背景もすばらしかった「鳥獣人物戯画」。
他にも人々の集まった国宝だけでなく、活き活きした人物の表情や
時代ごとの特徴がつまった表現、屏風絵などの大作などにつながる
画家の特徴や流派の要素も垣間見られたり、描かれた内容も興味深く、
すべての絵巻が魅力的で、濃厚な展覧会でした。
展覧会へ行かれたとのこと、羨ましいです。
やっぱり直に見ると、記憶の中では時を経ても色あせないものですよね。ひとつの財産だと思います。私も何年か前に、人混みをかき分けて見た、佐伯祐三の「扉」がしっかり記憶の中で存在しています。
ずっと以前、子供の頃から憧れの名前が
ありまして・・・。それは、華岡青洲の妻
「KAE」さん。 なので、「SAE」さんも
すてきだなぁ、・・・と。
という訳で、ちょっと残念ですけど、
はじめまして(にっ。)marcieさん。
私は、実物を見ても、時々過去の図録を
みて「えっ?この展覧会、行ったんだぁ。」
と、人事のように言ったりしていますが、
今回は、記憶にきちんと留まってくれそう
なのが、何点もありました。