家族が増えて住み替えとか、ランクアップの買い替えとか・・・
実際には、「一度」じゃない場合も結構あるかもしれませんが・・・
親の支援やダンナ様の高給であっさり買ったり、
資産運営に買っている人もいるかもしれませんが・・・
『一生一度のお買い物』のつもりで、忙しい間をぬって物件を探し
若い夫婦がふたりで働いて、頑張ってステキなマイホームの為に
長いローンを組んで・・・夢いっぱいでマンション購入した人も
沢山いるはずですよね。
そういう沢山の人たちの人生・喜び、大切に思わないんですか?
そういう商品を創り、提供することに係れることに喜びと自負は
カケラもないんですか?
そう、耐震設計偽造問題のことです。
以前からの手抜き工事の欠陥住宅問題が影が薄くなるほどの
この事件、自分に入るお金の為に他人の命と財産をなんとも思わない
構造設計士、建築会社、コンサルタント会社はもとより、
検査機関・「ちょっと、この鉄筋細いんじゃないの、やけに間隔
スカスカじゃん」と感じていたはずの現場のベテランさん一人ひとり、
仕事に守備範囲を決めて、テキトーにスルーし過ぎじゃないですか?
夫は、構造設計を専門とする「一級建築士」です。
構造設計は、意匠の設計事務所や建築会社からの受注ですから
下請けで、利益もそれなり。資格や経験・知識の割には収入は
見合わない地味な商売かもしれません。
でも、言葉通り縁の下の力持ちを自負しています。
個人のお施主様が建物の使用方法を変更したり、意匠の方が
デザイン重視のあまり「ここの柱はかっこ悪い。なくして欲しい。」
、あるいは資材に関して「ここまで太くなくても・・・」と構造面で
危険なことを要求する時には、カバーできる補強方法を考えて
計算しなおしたり、それでも、安全率を得られない時には、
根気よく説明し最後には・・・
「確認申請、おりませんよ。」(今回、おりてしまっていますが)
「問題が発生しますよ。」・・・
「危険なんですよ!つぶれるんですよ!」
![nose6](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ap/nose6.png)
とまで言えば、取引先様も計画を改善してくださいます。
姉歯さん、食い止めるべきなのに、
おりて、告発するべきだったのに。
そうしなかったのは、誰にも責任転嫁の出来ない犯罪行為です。
国会議員の方、「あなた方業界は・・・」なんて、ひとくくりに
失礼なこといっていないで、きちんと正確に責任の所在を追及してください。
今回の問題で、一般の方が構造設計の重要性に目を向け、
業界の方も、関連図書を大量買付けしたりして勉強し直そうとする
動きを見せています。
人命をなんとも思わないような、悪意の偽造をなされた
構造計算書を見逃さない検査機関のあり方も考えられるでしょう。
今度のようなことが起こる前にそうあるべきだったこととはいえ、
起こったからには、これを機に徹底して改善されるべきだと思います。
最近のニュース全般を見て思います。
・だれでも、心と命を粗末に扱わないで欲しい。
・法人でも個人でも、利益・お金の為だけに行動しないで欲しい。
(そんなの、『仕事』とはいえません)
・大切なことは、力・欲・保身に屈せずきちんと発言して欲しい。
戸建て住宅、集合住宅に関して疑問・不安のある方、
係った建築業者、売主、地方自治体以外に各都道府県ごとの
建築士会もしくは建築士事務所協会、さらに必要に応じて
日本建築構造技術者協会の各支部が問い合わせを受け付けます。
実際すでに建築されたたてものの非破壊検査は機器とその操作
のため、個人ではお受け出来ない事務所がほとんどかと思いますが、
構造計算書の再計算・チェックは別の構造設計士に依頼することは
高価ですが、比較的早急に確認する一手段だと思います。