JAZZ最中

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独りよがりの解釈になったかも MASTER OF THE GAME / Geoff eales

2009-05-22 22:18:37 | 聞いてますCDいいと思う


Geoff Ealesというピアニストもその他の人もまるで知りませんが、宣伝ではE・スヴェンソンへ捧げる全曲オリジナルと書いてあるので拾いましたが、全曲捧げたわけではないのですね。
2008年10月の英国録音ですがスヴェイソンへのトリビュートアルバムと思って聴いて納得してしまいました。
それは間違いかも知れませんが、とてもしっくりしてしまいました。

書いてある様に7曲目“ラクリモサ”という曲がスヴェイソンにささげれれています。
しかしほかの人にインスパイアーされた曲などあり全曲でないのがわかります。
このアルバムを聴いているとほかの曲のほうがスヴェイソンの色がたくさんで、そっちに感じ入りました。
ですから勝手に独りよがりですが、このアルバムはスヴェンソンに全曲ささげたとして受け止めた感想を書くことにします。

1曲目テーマがスヴェイソンの雰囲気で持続する緊張感の中各ソロを交換していく過程はe.s.tを思い出させる音運びです。
この曲LoloMorgannwgという詩人に捧げられた演奏だそうですが、ベースの重い動きとタイミングよいドラムス、明晰なピアノという感じで気持ちのよい一曲です。
2曲目は重いアルコの音の上にスヴェイソンの雰囲気で、持続する緊張感の中のソロ交換がこれもトリビュートしていると感じるのです。
Herman Hessesという著者にインスパイアーされて作られた曲のようですが、ここでのハーモニーの選択などはスヴェイソンのそれを思います。
3曲目フリー系で始めますが、4ビートになる辺の変り身も、よく研究されている気がします。
4曲目これはスヴェイソンにもないようなフォーク調の美しい曲。
タイトルも“Song for my Mother”これはスヴェイソンは関係ないかもと思います。
5曲目はアヴァンギャルドで始まって、でもこのsetでいいのは、決してベースが電気変換したベースを弾かないことです。
ピアノのおとは透明感が強く、音からは若い人を思ってしまいますがそこは触れません。

このピアニストが普段どのようなスタイルで弾いているかしりません。
そして、とても大きな損失であるスヴェイソンスタイルで弾いているのかもしれません。
アルバムタイトルにある「MASTER OF THE GAME」というのは音楽での表現のことのようで、このアルバム、スヴェイソンの音楽を尊敬しつつ、それを取り入れたものに仕上げたように感じます。
スヴェイソンに心酔する若い人はたくさんいるとと思いますが、このEALESはベテラン、それをすばらしい音と構成とうエンターテーメントに仕上げました。
そしてスヴェイソンにささげられた7曲目は“Lachrymosa”モーツアルトのレクイエムの絶筆といわれる“ラクリモサ”と同名、むろんスヴェイソンへの鎮魂歌です。
スヴェイソンをなぞった演奏というよりか、これが本来の演奏でしょうか、ちょっと乾いた感じの、でも良い演奏です。
途中では書きませんでしたが、CHRIS LAURENCE(b)とMARTIN FRANCE(ds)実に安定した良い感じでした。
8曲目美しい曲は“Sudden Departure”これが最終章なのでしょうがスヴェイソンのことですよね。

スヴェイソンの音楽を上手く良い演奏にまとめ一流のエンターテーメントにしたという感じです。
そこに感じるのは、とても期待をしていたスヴェイソンの残した色合いでした。


MASTER OF THE GAME / Geoff eales

GEOFF EALES(p) 
CHRIS LAURENCE(b)
MARTIN FRANCE(ds)

1. Lolo's Dance
2. Magister Ludi
3. Awakening
4. Song for my Mother
5. The Saddest Journey
6. Inner Child
7. Lachrymosa
8. Sudden Departure

コメント
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