JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

良かったのにやりすぎみたい HEAD UP HIGH / Mattias Svensson

2009-05-26 23:21:05 | 聞いてますCDいいと思う


新潟へ行って仕事をして帰ってきたらこんな時間になってしまいました。
若い頃なら普通でしょうが、ちょっときついです。
そんな中、おとといと同様日本で作られた注目すべきアルバムです。

Mattias Svenssonn のベースはスェーデンのjazzアルバムを聴いているとかなりのところで出会うベーシストです。
このアルバムが初リーダーアルバムということですが、ベースなら解らないわけではありませんが、出ていておかしくないと思う人です。
それも日本の小さなレーベルが作ったということで、ちょっと誇らしい、とても作り手の体温をほのぼのと感じます。
1曲目、ピアノとドラムス、ベースが凄い勢いで混じりあう出だし、そしてベースがリーダーらしくソロに入るあたりは、思い切よく勢いがあります。
このベーシスト、基本的にはラングレンのスタンダードで昔から一緒ですし、ヤコブ・カールソンでも一緒しているし、かなりセッションで会っています。
2曲目は太重いバースソロを聞かせつつ展開していきます。
スヴェンソンは基本的にヨーロッパのベーシストですがなぜ今回のメンバーなのでしょうか。日本の5スターズレコードの三津越氏の発想でありましょうが、悪いとは思いません。
ドラムスは安定的なビートを刻むJoe La BarberaそしてピアノはBill Mays,“Summer Sketches”とか“Going Home”などのトータルなアルバム雰囲気を作れる玄人肌のピアニストが相手です。
4曲目ハードなバップ演奏を披露するチームです、華やかな演奏を締めくくれる実力ありのスベイソンの曲。
5曲目もスベンソンの曲で、一曲目と同じようにとても良い曲、線のはっきりした曲です。
6曲目やはりスヴェイソンの曲ですが、ここら辺で黄色信号、Mattias Svenssonの持つ引き出しの数。残念ながら山ほどとはいえません。
7曲目が“エーデルワイス”ちょっと、飽きを感じてしまいます。
出だしとても良いと思ったアルバムが中だるみがあるようです。
8曲目これは録音が違うのかと思う激しい音で、あまり良い選曲とは思いません。
後半のそこらへんの選曲がちょっといまいちと感じるアルバムです。
9曲目“BYE BYE BLACKBIRD”ピアノのラインはしっかりとハイライト時な演奏です。
続いてリズムが激しい“VORALE”思い切りの良いピアノフレーズでとてもアメリカナイズした曲で次につなげます。
そして最後はベートーベンの喜びの歌で終わりますが、リーダー作としては少し気張って詰め込みすぎの感があり、もう少しそぎ落とした選曲のほうが良かったのではと感じます。


HEAD UP HIGH / Mattias Svensson

Mattias Svensson (b)
Bill Mays (p)
Joe La Barbera (ds)

1.HEAD UP HIGH
2.IT COULD HAPPEN TO YOU
3.LULLABY OF THE LEAVES
4.PUTTE'S WALTZ
5.PHILOSOPHICAL ABOUT IT
6.WHEN IT'S TIME TO GO
7.EDELWEISS
8.ATLANTIS OVERDRIVE
9.BYE BYE BLACKBIRD
10.VORALE
11.THEME FROM BEETHOVEN'S 9TH SYMPHONY


コメント (6)
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