もう何年もJAZZを聞いているので、それほどアレッと思うことはありません。
もう何年も初夏のこの時期をすごしているのですが、いつもアッと思うことがありあす。
毎年山形から、出たてのさくらんぼを送っていただきます。
なくなった父親はそれを摘みながらビールを飲むのが好きでした。もはや同じような歳になりつつある私も、そうかなと思いながらも、取れたっての佐藤錦を摘みながら、お休みの時を楽しむのです。
毎年いただいているので、毎年そんなことしているのに、毎年アッと思うのです。
さくらんぼを噛んだ瞬間によみがえるみずみずしい時間、何年もだけど毎年思います。
もう何年もJAZZを聞いていて、そしてファンだと公言してはばからないG・バートンのアルバムでも聴いていないものがありました。
それを中古で拾って、アレッと思いました。
まず、バイブの音が大好きな頃のバートンの頃にそっくり、そしてRoy Haynesがドラムですから、しっかり思い切り良いリズムを叩いてくれています。1曲目、2曲目がキースの曲なのも、アトランテックでの共演アルバムを思い出してうれしくなります。
6曲目、S/スワローのベースソロもバートンと演る時のスワローのベース節まわしでこれも楽しい。
そしてアレッ、アレッと思ったのは、大好き曲“Come En Vietnam”が演奏されていること。
キーストの共演アルバムで演奏されたS・スワローのこの曲が大好きで何度も聞き返すのですが、ココに別のものがあったのですね。
もう何年もJAZZを聞いているのに、アレッなんです。
出だしのバイブのリズムで心の中に青々しさが広がるのです。
タイガー・大越のペットもメロディアスで好感持てます。
全く知らなかった演奏の存在に、いい年してさくらんぼみたいになりました。
一瞬の爽やか、明日からは又かの地へ行きます。
Times Square/Gary Burton
Gary Burton(vib)
Steve Swallow(B)
Roy Haynes(Ds)
Tiger Okoshi(Tp)
1. Semblence
2. Coral
3. Careful
4. Peau Douce
5. Midnight
6. Radio
7. True Or False
8. Como En Vietnam
Recorded January 1978.