
チャノ・ドミンゲスの名前が在ったから買った「PANAJAZZⅡ」というアルバムがとても良く、時々聴いています。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20091210
Ⅱとあるので、Ⅰを調べたら、メンバーがかなり違う、ⅠとⅡの違いが良く解りませんが、たぶんⅠがとても評判が良く、賞などもとったので、Ⅱを出したのでしょう。
同じACTでプロデューサーが同じです。
後はマイケル・ブレッカーの参加と、スペイン楽団のリード奏者とエレベ奏者が同じです。
違うのはⅡがJAZZプレーヤーとフラメンコ奏者のグループ演奏なのに対し、Ⅰではヴィンス・メンドーサがアレンジしたWDRビックバンド・サウンドに大きくかかわって点です。
1曲目は大好きな“EL Vito Cante”をスペイン楽団の演奏から始まって、2曲目フラメンコ・ギターの音にビック・バンドの音がかぶさり、其の上にマイケル・ブレッカーのテナーが重なるという、かなり濃厚なスパニシュ・ジャズです。
Ⅰは1972年録音でデメオラなんかがエレキ・ギターをかぶせてと当時のフュージョン・サウンドも少し入っています。
ⅠとⅡの違いはここら辺で、これは好みの問題で、コンポ・サウンドが強いⅡの方が私は親しみやすく感じます。オーケストレーションとか、アレンジの妙を求めるならⅠではないでしょうか。
どちらにしてもスパニシュとJAZZをこれほど違和感なくまとめたアルバムは、めずらしく(いくつかとても素晴らしいアルバムあります。)久しぶりにこのジャンルに会って幸せです。
PANAJAZZ / Vince Mendoza
Ramon El Portugues - vocals
Al Di Meola, Steve Khan - guitar
Juan Manuel Canizares - flamenco guitar
Carles Benavent - mandola, bass guitar
Jorge Pardo - flute, soprano saxophone, tenor saxophone
Michael Brecker - saxophone
Dieter Ilg - bass
Peter Erskine - drums
WDR Big Band
Arrangers: Vince Mendoza; Arif Mardin.
Recording information: WDR Studio, Cologne, Germany July 1992
1 EL Vito Cante
2 Tangos
3 Entre Tinieblas
4 Tanguillo
5 Soy Gitano
6 Buleria
7 Suite Fraternidad
8 Suite Fraternidad: Second Movement Albacin
9 Vito en Gran Tamano