試聴できるピアノ・トリオの新しいアルバムで知らない人だと思いながら2枚聴いてこちらに即決しました。
このピアニストを検索すると、なんと私のblog記事が出てきました。随分前にこの人の作品を記事にしていたのです。(このようなこと既に何回かあります。)前作「soul station」はナッシング・バット・スィングというバンド名そのままの軽快な演奏で、その軽やかさから「トンボの飛翔」という題を付けて記事にしていました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070126
このグループ、リトアニアのピアノトリオですが、今作ではお隣ポーランドのクシュトフ・コメダの作品集で、前作のイメージと随分変わっています。
1曲目、ドラムスのフリーなリズムがらスタートするのでまず驚きます。ピアノが入って僅かにテーマがわかる程度でフプロローグでしょうか。
2曲目が短いピアノソロ。
3曲目、ここでようやくイン・リズム、ピアノのモダンなフレーズが織られていくとべーすそろ、チョット高音域の伸びが無いけど、でも悪くない、曲自体はシンプル・アコーステック・トリオなどで聴いたものがおおいのですが、良く覚えていません。インプロヴィゼーションを追求している感じです。
4曲目、憂いを含んだピアノのテーマからベースソロ、こちらは低音が効いて凄く良い。このピアニストも昨日のドイツのTim Allhoffに似て、アドリブの流れをしっかり追って、ピアノの音とタッチが良い、最近の流行なのでしょうか。
5曲目が短いベースソロ、6曲目しっとりしたピアノのメロディはダークにはならず軽やかさが漂います。
7曲目もコメダの有名曲、軽やかにスウィングはコメダの感じより(私の感じだけれども)ずっと透明でシャープにした演奏、トリオの個性が現れます。
9曲目、探るようなハーモニーからフレーズが見つかると、追って自由に飛ン出いるようで、コメダのメロディが飛翔するのです。
10曲目、ベースのこれも低くメロディアスなソロが曲を引き締めて、その後のピアノがミステリアスなメロディに聞こえます。
特別コメダを追っかけているわけではないので良く解りませんが、コメダのテーマを使って、アドリブ・フレーズを追い求めるピアノですから、聴く方もわくわくするピアノ・アルバムなのでした。
NBS TRIO plays KOMEDA
Klaudius Kovac(p)
Roberrt Ragan(b)
Peter Solarik(ds)
1. Kattorona
2. Interlude I
3. Typish Jazz
4. Kolysanka - Lullaby
5. Interlude II
6. Ballad For Bernt
7. My Ballad
8. Rosemary's Baby
9. Moment Musical
10. Szara Koleda/ Grey Carol