JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

新しい物は輝く TANGO SENSATIONS / FABIO HAGER

2012-02-19 22:14:04 | 聞いてますCDおすすめ


JAZZのCDを買うときに、このごろではTANGOの棚を見るようになりました。元論まるでしらないので、感を働かせて買うので当たりが3割ぐらいになってきました。(タンゴだとおもったらラップだったりもします)
いつもちょっと変わったTANGOとおもって探していますが、たまには正当なものも聞いておかなければとおもって、それらしきものを仕入れました。
バンドネオンをとタンゴ世界を少しは知っている甥っ子がこの人はといっていたのでかなり有名な人のようで、まるで知らないのはおはずかしいですが、これも年よりの手習いみたいに進めます。

いまといってもこれは2005年の録音ですが、リーダーのファビオ・ハーゲルという人は今のタンゴ会で一番忙しく活躍している人だそうです。

1曲目は哀愁ある曲、キリッとしたバンドネオンと弦の運びはとても形の整った演奏です。
2曲目もしまった素敵な曲、楽団の構成はタンゴ楽団のそれですが、とてもしまってフレシュ、切れ味が伝わるのは、どうやら弦の技量がしっかりとしたクラシックをやった後の若者といいう感じで、JAZZもおなじですが、基本技量がどの世界でも格段に向上していて、なおかつ歌心がある人が残るので凄いことになるのですね。
4曲目はバネッサ・キロスさんの歌がはいりますが、これも正調な美声、想像するにジャケに写真がないのが残念。
6曲目は哀愁ある美しい曲、JAZZであれなんであれ、美しい曲をきくことがどれほど心を和ますかいつも思う。
7曲目ピアノにはじまりチェロ、バイオリンのソロがこれも心に響く、これって日本人にとてもあっているのかも知れない、本とはJAZZ以上かもしれません。
9曲目で再びバネッサさんのうたですが、これがまた感情を煽るように素晴らしい。
11曲目が“ラクンパルシータ”副旋律と有名なメロディが美しく絡み合わせるアレンジは素晴らしく、最初はちょっととまどったけれど、聴くほどに心を捕らえる演奏だと感じます。
続くのが“リベルタンゴ”だからこれはたまりません。
それだけでとどまらないのが最後の曲“アディオス。ノニーノ”はピアソラの曲、父親が亡くなったときに数時間で作ったという美しい曲、現代のタンゴ演奏を聞いているのがどんどんと盛り上がって終わります。
JAZZもそうですが、基本的にはいつも今が大切だとこのTANGOを聴いて思います。
いつも新しいものを求めること、それを感じる心が流れを維持しているのです。

特に新しいTANGOを聴いたわけではありませんが、私にとってはあたらしかったので、あしからず。

TANGO SENSATIONS / FABIO AGER
コメント
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