ネットで古いミッシェル・フォアマンのアルバムを買ったけど、持っていないものがもう一枚あったので合わせて買いました。こちらは2006年にリリースされたもので、タイトルが「perspective」だから「眺望」とかの意味ですが、凝ったアレンジのハービー・ハンコックの“Dolphin Dance”から始まります。
ここら辺のフォアマンはフュージョン・ライクも手掛けているのでこの眺めもあるのでしょう。
2曲目がキースの曲で3曲目がロン・カーター、このアルバム、フォアマンが影響を受けた人の曲を眺めなおしているようです。
5曲目、あのころのフェンダーの音でチック・コリアの曲、ライナーにはコリアをもう一人のヒーローとしてアルバム「ハウ・ヒー・シング」を最もすぐれたプレーのひとつとかいています。
フォアマンは若干私よりわかいけれど、早熟なピアニストですから、ハンコックにキースにコリアがずっと年の離れた目標ではなく、少し先を行く先駆者であって、そんな人たちを眺めなおしているのでしょう。
ですから6曲目はビートルズ、11曲目にも“ミッシェル”を入れているのもそんな先駆者への思いでしょうか。
8曲目もキースの曲で、ここではこの曲がはいっている「Bironging」のほかに「Facing You」と「Koln Concert」にえらい影響を受けたと書いていますから、実は私と同じようにフォアマンも先人たちを見ていたことが面白い。
フォアマンも私もいい年になって、その人たちの曲を並べなおすと逆に自分の人生を口ずさんでいるような気になります。
perspectives / Mitchel Forman
Mitchel Forman (guitar, piano, keyboards, snare drum)
Ray Brinker (drums)
Trey Henry (bass)
Munyungo Jacson 8percassion)
Jeff Richman (Guitar 1)
1. Dolphin Dance (Herbie Hancock)
2. Yaqui Indian Folk Song (Keith Jarrett)
3. First Trip (Ron Carter)
4. Geraldine (Russell Ferrante)
5. Youre Everything (Chick Corea)
6. Here There & Everywhere (Lennon, McCartney)
7. What A Wonderful World (Thiele, Weiss)
8. Blossom (Keith Jarrett)
9. Milton (Mitchel Forman)
10. Face On the Barroom Floor (Wayne Shorter)
11. Michelle (Lennon, McCartney)
12. Thousand Island Park (John McLauglin)
13. A Dogs Life (Mitchel Forman)
14. A Wonderful World (not) (Thiele, Weiss, Forman)