「王者のゲーム」の続編「獅子の血戦」を読もうと思ったけれど、どうせなら「王者のゲーム」との間にある2作を読んでからということにしてその2作目「ワイルドファイア」に取り掛かった。
9・11のことがここでも重くのしかかっているけれど、核の報復システムを使ってイスラム世界の消滅をはかるベイン・マドックスを追うジョン・コリー、今回もオクサンのケイト・メイフィールドと一緒です。
悪役が石油会社の大金持ちでなんでもできる感じだから、なんだか007の悪役みたいで、スタートは007を読んでいるみたいです。
読んでいたらちゃんとかいてありましたから引用です。
「 もしかしたらマドックスは人格形成期にジェームズ・ボンドものの映画をやまほど見てしまい、いかれた悪党たちにかじょうなまでに感情移入してしまったのではないだろうか。 」
それでは気に入った部分を
マドックスは考え込んだ。「それについては、顧問弁護士との相談がひつようだな」
ケイトが答えた。「おや、てっきり弁護士はおきらいなのかと」
マドックスはこわばった笑みをのぞかせて、「ああ、嫌いだよ―かかりつけの肛門科の医者が好きになれないのとおなじだ」
最後の対決の糸口があの行為だったとは、ネルソン・デミル恐るべし。
後半結構楽しく読みました。
次はデミルの新作ですが、まだしばらく届かない。その間に思ったよりか早くフェフリー・ディーヴァーの「バーニング・ワイヤー」が届いたので、明日は電車で移動もあり、とてもいいタイミングです。