JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

1音から  L'ineffable / Jean-Philippe Viret

2014-12-09 22:50:07 | 聞いてますCDおすすめ


ピアノの1音から普通のトリオとは違う質を感じさせるのが、このジャン・フィリップ・ヴィレのグループ、、ずっと同じメンバーでフェルレもリーダー作をだしたりしているので、3人名義みたいに感じるグループです。
ピアノのメロディーに対応するベースとドラムスが、インタープレーと構造という二つを、見事なぐらい一体化させた1曲目です。
全9曲、ヴィレが4曲、ピアノのフェルレが4曲、モローが1曲の持ち寄りです。
2曲目はよりフリー・インプロに近い演奏で、フランス語などよめませんが、その文字を美しく並べられた感じです。
3曲目陰影のあるヴィレのベース・ソロの入った演奏。ヴィレは思わぬ人のバックで演奏なんかもするけれど、澤野工房からのアルバムはずっと同じ方向で、ある部分研ぎ澄まされた精神構造みたいなものを表現しているからこれがヴィレの目指す音楽なのだろう。
4曲目、パリの喧騒、街をいそぐ人々がすれ違っていく様を描写したような演奏。
そして休日の午後のような5曲目、このように静かな日も過ごす。
すこしミステリーめいた感じの6曲目は事件がおこる7曲目に続く。というなんともこじつけみたいな聴き方をしているけれど、久しぶりにいくつかの地方に行く1つ目で、電車の中でヘッドホンしてきいているのでいつもと違う感覚です。
だから回想のように感じる8曲目。
最後はヴィレとフェルレの共作で、ロックのちょっと入ったリズムで、アルコのソロがかっこいい、なかなかスタイリッシュな終わり方です。
今週1つ、来週2つ、再来週1つの出張、CDの再生機を買いなおして、大きなヘッドホンで聴いているので、新幹線でそんなことしているのは私です。

L'ineffable / Jean-Philippe Viret

Jean-Philippe Viret : bass
Edouard Ferlet : piano
Fabrice Moreau : drums

1. Tous Contraints
2. Valance
3. Equivoque
4. Depart Imminent
5. May Be I'homme
6. Je Suis Un Jeune Homme
7. L'araignee
8. Echo
9. Laps
コメント
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