
昨日1970年前後のいろいろな作品が、私の今の好みに大きく影響したと書いたけれど、その一つがこれ。
筑摩文庫のある文庫をかったけれど、その本の他の作品紹介にこの本が載っていました。無性にほしくなって本屋にいったけれどなくて、熱帯探したらありました。
当時植草甚一を神様みたいに思っていて、1970年にこの本が出るともちろん買っています。この人の単行本としてはこれが最初だったと思います。
その後もいくつか買っているのに、水没事故に合い、破棄のした一つ、手元になくなって残念な一冊でしたが、文庫で出たのを発見(当時は晶文社、今度は筑摩書房)小さくなって手元に届きました。
当時の本がこれ、既にないのでネット上で拾いました。

とにかく一生懸命読みました。
第1章が「五角形のスクエアであふれた大都会」
私“スクエア”という言葉の使い方をここで覚えたのです。そして結構このあと、スクエアかスクエアじゃないかと言う判断は結構大切にしているように思います。
12章「コンタクト・レンズにこんなのがあったのか ばななの皮の使いかたなんかも知らなかった
」
サイキデリックスと言うのも当時のはやりで、海外の雑誌に書いてあったこうすると幻覚が生じるなんて記事をわくわくしながら読みました。実際にはやらなかったと思う。
他にも「ついにアメリカでは『あたしは好奇心のつよい女』のノー・カット公開を許可したがまったく偉いもんだ」なんかも興奮しました。
全部は読まないかもしれないけれど、今度の散歩(とはいいがたいけど)に一緒に行こうかと思います。