ジャケットのこの絵で内容は想像つくこのアルバム、でてからしばらくたって入手ができました。これは絶対入手したいと思うアルバムです。
聞くと元気がでる「JAZZPANA」がライヴで行われたようです。
ナイロン弦でのスパニッシなギターはGerardo Nunez、前作でも参加のギタリストでゆったりと始めて、ワケーニウスはジャズ・ギターと表記あるけれどスチール弦でスパニシュのライン、2本のギターがやがて激しく、そうなるとパコとアルの感じ、いかにもジャズパナの始まりです。
ACTの初期にで「JAZZPANA」がセカンドをへてライブへ継続されているのは大変うれしい。ベルリン・フィルハーモニック・ホールで行われたライブ、凄い歓声です。
2曲目はこちらも継続しているチャノ・ドミンゲスの美しいピアノ、ジャズを十分吸収したミュージシャンのソロです。
3曲目、そこにキューバのRamon Valleが加わってピアノのデュオ、色彩と素材を多いスペイン料理的な味わいです。
4曲目はやはりラテン色が強いRamon Valleのピアノトリオで“Siboney”ここらから、いや最初からノリノリです。
5曲目一寸粗削りなテナーソロから始まるのは、ギル・エバンスの“Blues For Pablo”ですから、これもいかにもJAZZPANAです。
切れ間なくパーカションが入ってギターの Gerardo Nunezが戻って弾き始めるのが大好きな“El Vito”このメロディーをリヴェレーション・ミュージック・オケで聴いてスペイン・ジャズが好きになったのでした。ここではサックスはソプラノ、白熱していくとピアノ・ソロの後は再び2本のギターの掛け合い、これがスパニシュの醍醐味でしょうが、ジャ・ジャと思い切りよく終わります。
アンコールで演奏された曲、チャノが一人で入ってくるとギター2本が加わるというか全員が入ってくるギターの Gerardo Nunezの曲でエキサイトに終了です。
ミュージシャンの写真をみていたら、あれっこの人はと思う人が、中央にすわっているこの人、覚えやすい顔だけれどTigvall Trioでベースを弾いているOmar Rodriguez Calvoさんでした。
ということでワールドなジャズパナ、こんな人たちが次から次でアッという間に終わっちゃったコンサートになったと思います。
JAZZPANA live
Gerardo Nunez flamenco guitar
Ulf Wakenius jazz guitar
Cepillo percussion
Chano Dominguez piano
Ramon Valle piano
Ramon Valle Trio
Christof Lauer saxophone
Omar Rodriguez Calvo bass
Liber Torriente drums
1. Calima (Gerardo Núñez)* 11:45
2. Alma De Mujer (Chano Domínguez)* 8:48
3. Para Chick (Chano Domínguez)* 6:31
4. Siboney (Ernesto Lecuona)* 6:18
5. Blues For Pablo (Gil Evans) 3:17
6. El Vito (trad. arr. by Gerardo Núñez)** 12:17
7. Calima [Encore] (Gerardo Núñez)** 14:08