
1曲目、人を驚かせるのが音楽じゃないと言いたいような、聴いたことがあるような中村氏の曲でスタート。
2曲目は林氏の曲で、こちらも同じような音楽をつくるからこのスタートがまさにアルバムイメージです。
3曲目から5曲目が中村氏の曲で、5曲目はちょっとイメージ変えるけれど“Sad Song”だからしょうがない。
ドラムスのデニース氏もいろいろ仕掛けていて面白い。
6曲目で林氏の作品になるけれど、この人日本的なメロディや詩的な表現が素晴らしくて、ベースの西嶋徹氏と作った「El retrador」と言うアルバムと似ているところがあります。
このアルバムをまるでゆっくろとやり取りした往復書簡みたいだとかいたけれど、こちらはそこが少し変わっている感じ。
はがきをつかってのやり取りは、そこに盛り込む容量が限られていて味わいもあれば、明瞭なところが逆にあると思う。
深刻な内容までは表現しないし、改まって感謝の念なんかをつたえたりする。
このアルバム、そのようなハガキで思いついたことをつたえるような、相手にづかづか踏み込まないけれど、その人の気持ちが伝わってくるような感じです。(林さんのアルバムがそうですが、結構好きなのです。)
最後は4曲目の素敵な曲をリズミックに盛り上がっていってアクセントがつきます。45分で一寸短めですが、はがきだからしょうがないか。
Beyond The Horizon / dharma
Masaki Hayashi, piano
Kengo Nakamura, bass
Dennis Frehse, drums
01. I Will
02. White Sail
03. Waltz for Two
04. Step Ahead
05. Sad Song
06. Fledging
07. Still Changes Comes Over
08. Beyond The Horizon
09. Small Candle