
世の中煽るという言葉が大変悪者になっているけれど、ジャズでは決してそんなことはない。このアルバムリーダーの本田珠也のドラムを聴いていてまさにそれなのである。挑発、扇動、昂ぶらす、これてドラマーの大切なお仕事と感じます。
本田竹広トリビュートバンドとあるのでかってもたけれど、2006年に亡くなった後活動を続けているそうです。知らないで大変失礼しました。って本田竹広もほとんど生で見ていないし、なんと珠也氏が子息だとも結びつけていなかった。こりゃ大汗もいいところ。
2テナーにギターピアノ・トリオの編成で竹広氏ゆかりの曲を演奏し続けているそうで、2018年8月19日新宿ピットインでのライヴです。
曲はアルバムになるというので、一番よいものが選ばれたのでしょう、汗がびゅんびゅん飛び交い、これでもかというのがラストのヘイ・ジュードで最高潮に達するという、頭のてっぺんの方で快感とさけんでいるような、1曲前のネイティヴ・サンの曲も懐かしかった。
ということで、これほど正しい煽りがあるのだ。
あまりに興奮して、持ってない竹広氏のアルバムを買ってきた。

Save Our Soul / Honda Takehiro Tribute Band
本田珠也(Ds)、峰 厚介(Sax)、守谷美由貴(Sax)
橋本信二(Gtr)、板橋文夫(Pf)、米木康志(B)
録音日時:2018年8 月19 日(日)
録音会場:新宿ピットイン
1.ザ・ウェイ・トゥ・ブリックリン (本田竹広)
2.リップリング (本田竹広)
3.サバンナ・ホットライン (本田竹広)
4.セイブ・アワー・ソウル (本田竹広)
5.セカンド・カントリー (本田竹広)
6.スーパー・サファリ (本田竹広)
7.ヘイ・ジュード (レノン/マッカートニー)