世の中の評判がいいので読みたいとは思ったけれど、ハードカバーを買うまではないと図書館に予約したのは1年以上前だった。一番人気だったので番が回ってくるまでここまでかかって、だけど読みやすいからアッという間に読み切ってしまった。
英国ブライトンでビジネスマンからトラック運転手に転職した夫を持つ日本人が、水準の高いカトリックの小学校から、地元の元底辺中学校に進学した息子の、日常を語るという形式で、平易でいながらある問題の本質をズバリと見据えていくようで気持ちがいい。
時代もトランプ就任以後なので、まさに今だし、トランプ以後の人権運動が日常にどう影響していくなんて又書いて欲しくなる。
人気の秘密がとても理解できるわけで、久しぶりにティーンの考えていることと、現代の親との関係も、これぐらいが本当かもしれない。
だとしたら、我が天使たちも、心配だけみたいなみらいでなく、まんざらでもないんじゃないかという気持ちになれたのがうれしい。