JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

桜が貴殿とともに HANAMICHI / MASABUMI KIKUCHI

2021-04-06 15:28:27 | 聞いてますCDおすすめ


菊池雅章のG・ピーコックろ富樫雅彦の1994年録音アルバム「Great 3」が素晴らしかったので、そのあとに出るラスト・スタジオ録音作は絶対欲しいと思った。
ECMからのアルバム・デヴュ―作「Sunrise」が2009年で次のピアノ・ソロ「Black Orpheus」が2012年10月宇の録音だった。
たぶんECMで関係の出来たサン・チョンがプロデユースしたこの「HANAMICHI」はそのつながりで録音されたのだろうけれど録音は2013年12月、ECMではなく独自レーベルでの発売にならざる得なかったということで、これほどの時間の間が開いたのだろう。
2015年に菊池がなくなっているので、今となってはなくなった人の演奏として聞くこととなった。
ある意味、菊池のことを思い、その素晴らしい、和音なり、タイム感を感じいるアルバムとなった。
選曲されているのが、5曲目以外聞いたことがある曲の音つながりを、菊池が再構築することによって、菊池というピアニストの存在感を確認できる、ジャズファンにとっては素晴らしいリリースになっていると思う。
日本のファンにとっては、このアルバムのジャケに桜をあしらって、「Hanamichi」とタイトルしてくれたことで、(それもこの時期に)永く残る記念になったようでうれしい。
5曲中4曲が「Great 3」で演奏されている曲で、それをソロで再演してくれていることが、この2枚の繋がりと時間をかんじられ、そしてラストになったのだという感慨を深くして、心にしみる。
ぜひ、この二つを聞くと、菊池の真摯な音への思いが伝わってくると思う。

このタイトルとジャケ、そしてこれをリリースしてくれたことについて深く関係の方に感謝したい。




HANAMICHI / MASABUMI KIKUCHI

菊地 雅章 (p)

1. Ramona
2. Summertime
3. My Favorite Things I
4. My Favorite Things II
5. Improvisation
6. Little Abi
 
コメント (2)
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