いくつか買ったアルバムがどうもピンとこないとかいたけれど、これがその一枚。大好きなエミール・パリジーンの新譜だから困った。Jan Lundgren とLars Danielssonの演奏がとてもよかったから残念だ。
パリジーンとの出会いは突然だったけれど、最初の1枚でしびれた。
Au revoir porc-epic 「ロックを感じるのは私だけ?」
original pimpant 「やるが飛ぶ理論は
Chien Guepe「ポップアートを取り入れて」
なぜ今回ピンとこないかというと、理由はわかっている。最初の記事のタイトルにもしたけれど、そこにロックを感じた。オリジナルのカルテットはまるでパリジーンがリード・ギターのように徐々にテンションをあげて行って弾きまくるようなモーダルな演奏だった。
ACTに移ってからは、共演者が増えて幅を広げてきた。それはそれで、決して悪くはない。パリジーンがヨーロッパでファースト・ソプラノサックス奏者となっていく過程だと思う。
ギターのManu CodjiaはChristophe Wallemmeの「Om project」で知り合ったのだろう。その後彼をいれて、クインテットにした。
今回のアルバムでは自分のバンドをSextetに変えている。それ自体もトライとしては良いと思う。
トランペットのTheo Crokerはマイアミ出身の尖鋭のトランぺッターといわれる人だからそれはそれで刺激的だけれど、その人たちを生かすところでサウンドが難しくなってしまったようだ。方法としてオーネット・コールマンのような音作りを選んだ部分があるけど、パリジーンの場合はオーネットではない。シドニー・ベシェのサウンドが魅力のはずだ。
ということで今回はあえて低い評価にして、次回に期待します。
Louise / Emile Parisien
Emile Parisien (ss)
Theo Croker (tp)
Roberto Negro (p)
Manu Codjia (g)
Joe Martin (b)
Nasheet Waits (ds)
1. Louise
2. Madagascar
Memento
3. Part I
4. Part II
5. Part III
6. Il giorno della civetta
7. Jojo
8. Jungle Jig
9. Prayer 4 Peace