
ゲーリー・バートンのピアノとのデュオとなると、チック・コリアとのアルバムがあまりに有名だし、もちろん素晴らしい。コリアの個性、バートンの個性がはっきりと出て文句はない。今回並べて聞いていて、ポール・ブレーとのデュオが以前は気が付かなかったけれど、とてもいい。
あまりに良いのに記事にしていなかったのでこれは記事にしておきたくなった。
1曲目はカーラ・ブレーの曲”Ida Lupino”手探りで相手と作るハーモニーのように、とても繊細に音を作っていく美しい。コリアだったらメロディで押してしまうのがポールの場合はぐっと抑えているのがいい。(やっぱ文句か)聞いていて「オレゴン」のサウンドを思い出していた。
2曲”Isn't It Romantic”スタンダードでポール・ブレーがとちょっとおどろいたけれど、とてもくつろいだ感じの良いディオになっている。コリアみたいに丁々発止寺内。(アレッ文句か)
3曲目はバートンのソロでピアソラの”Laura's Dream”でこの4年前に共演したステージで演奏された曲だからバートンの選曲でしょう。
この後カーラの一曲をはさんで3曲はオールの曲。4曲目は有名な”CARLA"ここら辺からポールの個性が出てきて続く5曲目は”Olhos De Gato”。
ニールス・ぺデルセンとポールとのデュオ・アルバムでもこの2曲を続けて弾いているのでとても大切な曲なのだろう。


ポール調が続いて9曲目は再びスタンダードで”You Don't Know What Love Is”でバートンが戻ってきてのデュオという感じ。
この後スワローとエヴァンスの曲がつづくから、選曲もうまく二人をかんじられてお手もいい配分。
今回気が付いてよかった。決してコリアの文句ではなくて、知られてないけれどいいアルバムがあるということを言いたかった。
RIGHIT TIME RIGHT PLACE GARY BURTON & PAUL BLEY
PAUL BLEY piano
GARY BURTON vibes
Ida Lupino
Isn't It Romantic
Laura's Dream
Carla
Olhos De Gato
Alcazar
Rightly So
Nothing To Declare
You Don't Know What Love Is
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