アラン・パスクァのピアノ・ソロ・アルバムの新しいものがあるのを知って記事にした「三枚のソロ・アルバム」のは最近のことだったけれど、ソロ・アルバムは3枚と思っていた。
ところがそれは間違えだった。最近ネット・音源に嵌って好きなアーティスとの知らないアルバムをきいているのだけれど、アラン・パスクァのところでまるで知らなかったアルバムを見つけた。これまで幾度かもディスコグラフィなどもみたけれど、発見できないでいた。リイシューしてカタログに乗ったのかもしれない。
パスクァのデヴューが1994年のアルバム『ミラグロ」でアルバム「ソロ」を出したのが2004年だった。それが最初だとおもっていたけれど、今回見つけたアルバムは1999年リリースだから丁度あの名盤「LIVE AT ROCCO」のちょっと前になるのだろう。
この時パスクァは40代の花開くまっただ中だったのであろう。
このアルバムを聴いてみると、今に至るパスクァのピアノ・ソロ・アルバムの雰囲気は最初からだと感じる。静寂で心からの思いをメロディにたくして伝える、ということはここから始まっていたのだと思う。
その後のソロ・アルバムとちょっと違うところとしては、曲の作曲者がロベルタ・ファイゲンバウムという女性のコンポーザーになっている。
ジャケを見てもこん感じでちょっとこの女性のルーツが関係する意味深い作品かもしれない。
1曲目”With Your Heart In Mind”から、その後のパスクァの曲となんら遜色のない素晴らしく美しい曲。作曲者とパスクァ共同プロデューサーになって作っているので、二人が共鳴したアルバムなのだろう。そして「RUSSIAN PEASANT」というタイトルでまとめられた曲やタイトル自体を見て行っても深い心入れがあることがわかる。(もちろんジャケをちゃんとよめばいいのだけれどごめん)
逆に言うとパスクァのこのコンポーザーへの思い入れがあって出来上がったアルバムではと思ってしまう。
曲は曲名のつらなり通り一つのトータルがあって、なおかつパスクァのどこまでもピアノを通じての問いかけのような心が並んでいく。
パスクァのこの一枚に「SOLO」を選んでいるのだけれど、この「RUSSIAN PEASANT 」が最初のソロ・アルバムだったということはなんだかうれしい。
素晴らしい1曲目がネットにあったのでぜひ聞いていただきたい。
RUSSIAN PEASANT / ALAN PASQUA
ALAN PASUQA piano
1 With Your Heart In Mind 6:17
2 Slow Excavation 7:14
3 It's A Long, Long Winter 8:14
4 Forest Of Blue 9:49
5 Russian Peasant 5:20
6 The Dream 8:20
7 Dance By The Sea 5:12
8 Blessing 9:25