ついに大晦日をむかえて、今年最後のアルバムを聴くことにした。ここのところ、ジョン・コルトレーンの一枚を選ぶことが多い。今年も最後はトレーンにしようと持ってないアルバムを一枚買ってきた。それがこのアルバム。リバジテッド・シリーズというのだそうだけれど、1963年ジョン・コルトレーンのニューポート・ジャズ・フェスティヴァル、バードランド、ヴァン・ゲルダー・スタジオ録音を組み合わせたものらしい。
1963年のコルトレーンの録音アルバムは、ジャズを聴き始めた当時はジョニー・ハートマンと共同名義, 『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』と『インプレッションズ』、『ライヴ・アット・バードランド』ぐらいだったと思う。
しかし、1977年に、パブロから『Afro Blue Impressions』がでて、私は2013年に再販されたものを持っていて、とても気に入っている。
そして最近になって『ザ・ロスト・アルバム』というヴァン・ゲルダー・スタジオでの録音が発掘されてリリースされた。
『至上の愛』にむかう、勢いついたコルトレーンが並んで1963年の演奏がとても面白いことが判る。
実は『ライヴ・アット・バードランド』は持っていなかったし、『コルトレーン・アッと・ニューポート』も持ってなくて丁度良かった。
最初の3曲がニューポートで、ドラムスがエルヴィンじゃなくて、ロイ・ヘインズ。”マイ・フェバリット”がゆうめいだけれど、”インプレションズ”が熱く快演だと思う。
残り5曲は『ライヴ・アット・バードランド』だけれど7曲目”Alabama”はは9月に教会にて起きた白人至上主義者による爆弾で亡くなった4人の子供たちに捧げた曲で胸をうつ。1963年ではなくて、現在の世界で起こっているではないか。今も起き続ける理不尽なふこうに憤りをかんじるが、年末なのでコルトレーンの勢いを感じよう。
ということで1963年の勢いを聴いた。もはや、そのような勢いはこちらは持ちようがないのだけれど、勢いを感じることはまだ出来る。来年が正しいことへ向かう勢いの年であることを願おう。
それでは皆様、今年一年有り難うございました。皆様の来年が勢いある年でありますように。
Newport,New York,Alabama,1963・Revisited / John Coltrane Quartet
John Coltrane(ts,ss)
McCoy Tyner(p)
Jimmy Garrison(b)
Roy Haynes(ds-1,2,3)
Elvin Jones(ds-4,5,6,7,8)
1963年7月7日、ニューポート・ジャズ・フェスティヴァルにてライヴ録音
1963年10月8日、ニューヨーク、バードランドにてライヴ録音
1963年11月18日、ニュージャージー、ヴァン・ゲルダー・スタジオにて録音
は9月に教会にて起きた白人至上主義者による爆弾で亡くなった4人の子供たちに捧げた曲
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